魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

カタシロゴマフカミキリ

2024年07月10日 23時13分15秒 | 昆虫・クモ

この間我が家に飛来してきたカミキリムシ。カタシロゴマフカミキリと思われるもの。体中が小さな毛でおおわれている。

顔はシロスジカミキリにも似ているが毛深い。

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ムレハタタテダイ

2024年07月08日 15時03分07秒 | 魚紹介

長崎県からやってきた魚。スズキ目・チョウチョウウオ科・ハタタテダイ属のムレハタタテダイ。ムレハタタテダイは今年すでに一度紹介していたが、今回あらためてご紹介させていただきたい。詳細については前回の記事で書いたので、今回は短く、ぱぱっと。

チョウチョウウオ科の魚は底生動物を食べるか、もしくはサンゴのポリプをつついて食べるものが多い。そのため、なかなか釣り針にかからない。しかしこのムレハタタテダイは集団で動物プランクトンを食べている。そのため、まだ針にかかりやすいものである。市場にもまれに出ることがあるので、チョウチョウウオを食べたいという人が初めて食するチョウチョウウオ科魚類も本種であることが多い。もちろん漁業としての釣りだけでなく、普通に釣りをしていても釣れる。防波堤から釣れた時はオキアミを餌にして釣った。

ムレハタタテダイは今回はじめて刺身で食することになった。前回2021年我が家にやってきていたのだが、その時にはムレハタタテダイを探していたミトさんにプレゼントした。2019年には塩焼きで食している。刺身でハタタテダイ属を食するのはツノハタタテダイ以来2種目である。身は脂がのっておりかなり美味。ただし身の量は少なく、写真は5個体を一つの身に盛り合わせたものである。

今回のムレハタタテダイも長崎 マルホウ水産 石田拓治さんより。いつもありがとうございます。ちなみにこの個体もおまけで入れて頂いたもの。ちゅっ、可愛いくてごめん、じらしすぎててごめん。

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クラゲウオ

2024年07月06日 14時54分59秒 | 魚紹介

今日も忙しいのでパパパッと行きます。クラゲウオも2021年以来、久々に入手できた。スズキ目・イボダイ亜目・エボシダイ科・スジハナビラウオ属の魚である。その名の通り、主に幼魚期にクラゲにつく習性があるが、成魚は海底で見られるという。

クラゲウオの頭部

同じ属のハナビラウオと比べると鱗が大きく数が少ない(というよりはハナビラウオの鱗の数の多さはこの属としては異端であろう)。クラゲウオは側線鱗数が45前後と少ないが、ハナビラウオだと120前後である。シマハナビラウオは側線鱗数が67~70と多く、クラゲウオと見分けられる。また、吻はクラゲウオは短く、シマハナビラウオのほうはやや長いので見分けられる。クラゲウオやシマハナビラウオでは頭部背面の鱗域の両側に無鱗域があるが、日本産のもう1種スジハナビラウオではその無鱗域はないので見分けられる。

日本産のスジハナビラウオ属は4種からなるが、残念ながらシマハナビラウオだけは入手出来ておらず、魚のぶろぐでも掲載はできていない。クラゲウオの分布域は千葉県から鹿児島県の太平洋岸、能登半島、九州北岸、五島列島~台湾、三大洋の暖海域、シマハナビラウオは千島列島から九州、兵庫県浜坂などで得られているが、幼魚が多く成魚は極めてまれなようである。

クラゲウオは外洋性のようで決して普通種、とはいいがたいが、それでも何回かは見ている。前回2021年も長崎沖の旋網で獲れたもので、その時は刺身にして食べた。今回はやや鮮度が落ちてしまっていたので揚げ物にして食べたが、味はあまりない。刺身は美味しかったので期待していただけに残念である。なお、この個体もキンメダマシやらムロアジやらマルアジやらと一緒に入って来たものであるが、残念ながらこれがメインの魚ではない。もっと、もーっとすごいのが来たのだ。クラゲウオが好きです、でも〇〇〇〇はもーっとすきです!

今回のクラゲウオも長崎県マルホウ水産 「魚喰民族」石田拓治さんより。いつもありがとうございます。

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キンメダマシ

2024年07月05日 00時35分59秒 | 魚紹介

この間ムロアジやマルアジと一緒に我が家にやってきたのがこの魚。キンメダイ目・キンメダイ科・キンメダマシ属のキンメダマシ。

キンメダマシはほかのキンメダイ科魚類同様深海性で水深100~300mほどの場所を遊泳しているというが、まれにダイバーにより、より浅い場所でも撮影されている。「魚類写真資料データベース」でキンメダマシの水中写真が八丈島のナズマドで撮られている。しかし浅いとはいっても水深60mというから、やはりダイバーにはなかなか手が届かないのかもしれない。深く潜るのは様々な危険も伴うものだし。結局、釣りなどの漁業によって漁獲されたものを魚市場であるとか、魚屋さんであるとか、あるいは食卓で眺めるのが一番安心安全といえるだろう。食卓で眺めるなら減圧のことを考える必要もない。しかし食卓だとその魚の生態などはわからない。

キンメダマシの背鰭

キンメダマシの特徴は背鰭棘にある。キンメダイやナンヨウキンメ、フウセンキンメといった種は背鰭棘数が4であるのに対し、このキンメダマシは5~7とキンメダイ属よりも多い。背鰭最初の棘がうまくたてられていないのは申し訳ないところ。またキンメダイ属では涙骨に強い棘があるのに対し、キンメダマシでは涙骨の強い棘を欠く。体色は先述のナズマドで撮影されたものは濃い赤色であったが、今回のキンメダマシは赤というよりは黄金色に近く、キラキラと光り輝いていたのだった。

キンメダマシを食するのは実は今回が初めてではない。2012年に一度、やはり長崎県で漁獲されたキンメダマシを食している。ただしキンメダマシを食したのはこの2回だけである。見たり標本にしたものを含めばほかにも宮崎県産の個体を標本にしたりしたことはある。しかしそれくらいであり、キンメダマシはキンメダイと比べると珍しい魚といえるだろう。分布域は八丈島、小笠原諸島、琉球列島のほか、神奈川県三崎、三重県和具、土佐湾でも得られている。今回は長崎魚市場から来たが、九州南方で漁獲されたものかもしれない。

前回は寿司にして食べたのだが、今回は身は皮目をあぶって刺身にする。そうすると最高に美味しい。ほか塩焼きや煮つけなどのように、キンメダイと同じ食べ方で美味しいだろう。長崎 マルホウ水産 石田拓治さん、いつもありがとうございます。しかしながら今回このキンメダマシも実は主役ではない。あくまでも名脇役といったところかもしれない。つまり、それほどすさまじい魚が長崎から我が家にやってきたということになる。それについてはまた近いうちにご紹介。Chu 美味しくてごめん、 じらしまくっててごめん。

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マルアジ

2024年07月02日 16時40分36秒 | 魚紹介

今日はいまから仕事で忙しいので軽ーくいきます。スズキ目・アジ科・マルアジ属のマルアジ。

マルアジは2022年にも紹介しているが、今回のマルアジもそのときと同じ長崎県近海産である。前回この「魚のぶろぐ」で登場したマルアジはスレンダーな体つきであったが、今回のマルアジはマアジかと思うくらい肥えている。もっとも、今回のマルアジは前回のものと比べて小さいのであるが。大きい個体は細長くなる傾向が強いのだろう。背鰭や臀鰭の後方に小離鰭(しょうりき)があるため、マアジとは容易に識別できる。もちろん、稜鱗の分布もマアジとは異なっている。アカアジにもよく似ているが、尾鰭は薄い黄色で赤くないことから区別可能。

前回マルアジを食したときはお刺身でいただいた。味はよかったのだが、刺身よりもたたきで食べたいと書いたように思う。そしてようやくその願いがかなったのであった。脂の乗りがやはりすごく味も素晴らしいものであった。このマルアジは前回のムロアジと同様で、とある別の魚を購入したときに、おまけに入れて頂いたもの。その「別の魚」についてはまた近いうちにこの「魚のぶろぐ」でご紹介したい。今回のマルアジもマルホウ水産「魚喰民族」石田拓治さんより。いつもありがとうございます。

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カマキリ

2024年07月01日 14時54分07秒 | 昆虫・クモ

 

今日から7月。もう2024年も半分が終わってしまいました。早いものです。

先週、我が家の庭においてオオカマキリかな?と思われるカマキリの一種を発見。オオカマキリは日本のカマキリでもとくに多い本種は気性が激しく獰猛なことでも知られている。小さい幼虫ですが、こちらをにらみつけてきたので、やはりオオカマキリだろうか。我が家の庭はバッタ目などの昆虫が多いのでそのようなものを食べているのかもしれない。暑いものの、まだこちらはセミやカブトムシ、クワガタムシの姿はない。早く梅雨あけてほしいものである。

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チュウゴクアミガサハゴロモ

2024年06月29日 22時11分32秒 | 昆虫・クモ

見たこともない変なガが止まっているのを発見。しかしガの仲間で思いつくものを色々検索サイトに打ち込むがらしきものが出てこない。しかたなし、Facebookで中西千枝子さんに聞いてみたら、「蛾じゃないよー、ハゴロモの仲間」というお返事をいただいた。ヒントを得て自分でもググってみると、どうもチュウゴクアミガサハゴロモと呼ばれる外来種らしい。近年、分布を急拡大しているようだ。アミガサハゴロモとは翅の色彩や白点の形も大きく異なっている。しかし、この見た目でカメムシ目とは。結構個体数が多く見られたので、このあたりでも越冬しているみたい。

中西千枝子さん、いつもありがとうございます。

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ムロアジ

2024年06月26日 23時46分19秒 | 魚紹介

今日はアジ科の魚をご紹介。スズキ目・アジ科・ムロアジ属のムロアジ。

ムロアジを入手したのは当然ながら初めてではない。この「魚のぶろぐ」でも過去に何度か紹介している・・・と思いきや丸魚を2009年に1回、料理を2008年に1回紹介しているだけであった。2018年以降は何度かムロアジを食しているのであるが、紹介できていなかったのだ。全長50cm近くになり、マアジタイプのアジでもとくに大型になる種、といってもよいであろう。

今回の個体は鮮やかな緑黄色、というか緑金色に光り輝いていて美しいものであった。グリーンの背中と、体側を走る黄色の縦線。これがムロアジの特徴といえる。同じような色彩をサバ科マグロ属のキハダもまとっているような気がするが、このような色だと、なにかメリットがあるのかもしれない。

ムロアジ属がマアジ属と大きく異なるのはこの特徴である。背鰭と臀鰭の後方に小離鰭があるが、これはマアジにはないのである。尾鰭が上葉と下葉で色彩が異なっているというのはほかのムロアジ属魚類と見分けるのに役に立つであろう。上葉は鮮やかな黄色で、下葉は赤褐色をしている。今回の個体は水揚げされてからある程度時間がたっていたためなのか、背鰭と臀鰭の軟条の多くの鰭膜が失われてしまっていた。

日本産ムロアジ属魚類は本種のほかにもモロ、クサヤモロ、インドマルアジ、マルアジ、アカアジ、キツネアカアジ、サクラアジ、オアカムロが知られている。このうちキツネアカアジとサクラアジは入手出来ていない。インドマルアジは入手自体しているものの、まだこのぶろぐでは紹介できていない。ムロアジはこれらの種類の中でもクサヤモロによく似ているが、体側に青いラインが入らないことや、尾鰭の色彩などによって容易に見分けることができるだろう。

モロの頭部背面

ムロアジの頭部背面

モロとムロアジは頭部背面を見るとわかりやすい。モロは頭部背面の鱗域が狭く、左右の眼を結ぶ線に鱗域は達しないが、このムロアジでは達するので見分けることができる。この特徴はムロアジのほかクサヤモロなどでも有している。

ムロアジ属=干物というのはもはや単なる固定された概念でしかない。このムロアジは刺身で美味しい魚なのだ。このほかたたきも美味しく食べられる。いずれにせよ脂がのったムロアジ属の魚はとてもうまい。今回のムロアジはマルホウ水産 石田拓治さんより。別の魚を購入したところ、おまけでこのムロアジも入れて頂いたのであった。ありがとうございました。

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シロスジカミキリ

2024年06月22日 14時39分40秒 | 昆虫・クモ

今日は朝からの山岡家活動はお休み(というか、そんなに頻繁にはいっていない)。ということで最近、ついに出会えた昆虫の紹介。カミキリムシ科のシロスジカミキリ。このシロスジカミキリは昔子供向けの昆虫本で見てから憧れの昆虫であったが、ようやく出会うことができた。大型カミキリムシということで、手にしたときの重量感がすごい。

黄色い斑点や大きな黄色斑が特徴的。キボシカミキリも似たような模様をしているので見分けにくいかと思ったが、実際に本物を見ると全く違うのであった。ほとんど日本各地に生息するが、個体数は多いとはいえなさそう。思えば25年前、私が小学生であった時のこと。夏の暑い日に算数の授業中にゴマダラカミキリが飛んで教室の横の木にとまり、授業中だというのに抜け出して捕まえにいったことがあり、それからあこがれていた昆虫であり感慨深い。つかんだらキィキィという音を立てていた。

この独特な顔つきにファンも多い。ゴマダラカミキリはもっと黒く、複眼も黒いので顔つきも違って見えるのである。今年は2種のカミキリムシに出会えた。あと3か月は昆虫の話ができそうである。なお、「魚のぶろぐ」なのに昆虫でごまかすのはどうなのか、というご意見は無視させていただきます。あらかじめご了承ください。

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アリアケギバチ

2024年06月19日 23時30分43秒 | 魚介類飼育(淡水)

最近のアリアケギバチ。この春ごろに紹介して以来のこのぶろぐ登場となった。前回の個体よりも細長く育っているが、成魚に近づきつつあるようである。以前採集した成魚は30cmほどあったものだが、その個体はえらい細長かった。そろそろこの水槽での飼育も限界だろう。次に紹介するときは、また別の水槽での飼育になりそうである。

餌のエビをほおばるアリアケギバチ。深夜に撮影したものでフラッシュの影響で眼が赤くなっている。本当はエビだけでなく淡水魚もあたえたい。コイの仲間は骨が硬いものもいるので、ヌマチチブやヨシノボリ属のハゼなどを与えるのがよいように思う。ただ撮影のせいで水槽に汚れが舞ってしまったため、明日水をかえたいと思っている。

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カワハギ

2024年06月15日 19時55分43秒 | 魚紹介

この間アカカサゴと一緒に鹿児島県から我が家にやって来た「おちょぼ口」ことフグ目・カワハギ科・カワハギ属のカワハギである。カワハギはこのぶろぐで今年の1月に紹介しているのだが、その前の登場は2010年にまでさかのぼる。食した話に至ってはなんと2006年以来だというから、およそ18年ぶりの登場ということになる。もちろん、私はカワハギをこの18年間一切食べていない、なんていうことはなく、ちょこちょこ食べている。しかしながらほかにも一緒に魚を釣ったり購入したりということが多く、普通種であるカワハギを紹介していない(というか忘れている)だけである。ごめんよー。

尾鷲のカワハギ

意外なほど斑紋をよく変化させる。写真の個体は三重県尾鷲の尾鷲漁港で見つけたもので、独特の斑点を有している。また水中でも斑紋がしばしば変化する。黒っぽかったかと思えば突然白黒のまだら模様に変化させたりもする。

今回のカワハギの背鰭(雌)

雄のカワハギの背鰭

カワハギは背鰭の形状で雌雄を見分けることができるという。雄の成魚は背鰭の第2軟条が極めてよく伸びているのに対し、雌の第2背鰭は伸びていない。つまり今回の個体は雌ということであるが、卵は確認することはできなかった。カワハギの仲間は外見で雌雄を見分けることができるものもいる。アミメハギの雄は剛毛が生えるし、南日本沿岸で見られる普通種であるヨソギについては雌雄で体形が大きく変わり、雄は雌よりも体が明らかに細長い。なお日本産カワハギ属魚類は1属1種であるが、世界では大西洋に2種、南アフリカ近辺に1種、紅海・アラビア海周辺および地中海に1種、そして日本から東アジア大陸棚にこのカワハギの計5種が知られている。

カワハギは刺身、焼き物などいろいろな方法で食用にできるが、今回は定番のお刺身。うまく切れなかったが、見た目は上手ではなくとも、味には関係ない。ああ、うまい。

お馴染みカワハギの肝。肝醤油が最高に美味しい。鹿児島県産ということで、やはり九州らしい甘めの醤油とのマッチングが最高(のように思う)。今回のカワハギは鹿児島県の鹿児島魚市場 丸万 田中水産の田中 積さんより。いつもありがとうございます。

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アカカサゴ

2024年06月13日 14時55分33秒 | 魚紹介

忙しくてぶろぐの更新間隔があいてしまいました。もうしわけありません。最近購入した魚の一種。鹿児島県からやって来たスズキ目・シロカサゴ科・アカカサゴ属のアカカサゴ。

アカカサゴや、それによく似たシロカサゴなどはスズキ目・フサカサゴ科のシロカサゴ亜科に含められてきたが、フサカサゴ科からシロカサゴ科として独立したものである。また属もアカカサゴ属が復活するなどしている。さらにアカカサゴは従来はシロカサゴ属に含められてきたが、アカカサゴ属として分けられた。学名もLythrichthys longimanus (Alcock,1894)とされていたが、現在はLythrichthys eulabes Jordan and Starks 1904という学名になったりしている。なお、前者にはスミクイアカカサゴという標準和名が提唱された。

アカカサゴ属は胸部と腹部の鱗が埋没しているが、シロカサゴでは露出するということや脊椎骨数などでシロカサゴとは異なるようである。しかしながら属を分ける違いは微妙なところである。

アカカサゴの下鰓蓋骨棘

アカカサゴの口腔

アカカサゴは下鰓蓋骨棘が同属のスミクイアカカサゴと比べると長く、鰓蓋骨を超えている。一方スミクイアカカサゴはよりこの棘が短く、鰓蓋骨にわずかに達する程度だという。ただし、小型個体においてはこの特徴は同定には使えない。またスミクイアカカサゴは口腔内が真っ黒であるが、アカカサゴは灰色である。しかしこれも幼魚のうちは同定に使えない特徴らしい。成魚でさえこのように同定が難しいアカカサゴ属魚種であるが、幼魚はさらに同定が難しいのではないだろうか。そうなるともう分子分類しかないのかもしれない。

アカカサゴとシロカサゴとおもって作成したシロカサゴ科魚類2種を並べた画像・・・なのだが、どうも下の個体はスミクイアカカサゴのような気もする。下鰓蓋棘も短かったし。これだけだともうどうしても同定は難しいものになってしまう。やはり普通種とおもっていても色々な角度から写真を残すべきものなのである。とくにこのシロカサゴ科だと、下鰓蓋棘やら胸部、腹部の鱗などもしっかりと撮影したほうがよさそうだ。このシロカサゴ?は長崎で採集したもの。今度某氏にお伺いしてみたいと思っている。

アカカサゴは底曳網で漁獲されている。鹿児島市内では「うんまか深海魚」と称して、積極的に食用魚として利用しており、本種やマルヒウチダイ、スミクイウオなどが市内の飲食店で食されている。我が家でもアカカサゴを煮つけにしてたべたが極めて美味であった。今回のアカカサゴも鹿児島県産。鹿児島県 丸万 田中水産の田中積さんより。いつも、ありがとうございます。

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モンシロチョウ

2024年06月06日 16時35分57秒 | 昆虫・クモ

昨年のキタテハ以来(だったっけ?)のチョウの仲間。モンシロチョウがやってきました。いつのまにか生えてきて放置している花の蜜を吸っています。茶色い薄い点が特徴的。

触角は黒くて長く、白い水玉模様があり可愛い。翅に細い筋があり、これが黒いと別種スジグロシロチョウになるようである。モンシロチョウはキャベツやアブラナなどに卵を産み付け、幼虫はその葉を食べる。このあたりにはキャベツ畑もアブラナ畑もあるため、よく見られる普通種である。

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ラミーカミキリ

2024年06月04日 23時09分47秒 | 昆虫・クモ

6月になってようやく本格的なこん活スタート。今日は庭にいたカミキリムシ、ラミーカミキリ。

ラミーカミキリはその変わった色彩と、ユニークな名前から会いたかった昆虫の一種。全身が青みをおびて美しい色彩である。このラミーカミキリは長らく会えていなかった昆虫であったが、2022年に家の網戸に張り付いていたものを撮影した。

ただし問題なのはムクゲの葉についていたところ。このラミーカミキリはムクゲの葉を食べてしまうようなのだ。あまり食べないでねー、お願いだから。少ししたら翅を広げてどこかへ飛んで行った。

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ギバチ属の餌の話

2024年06月01日 17時05分05秒 | 魚介類飼育(淡水)

今日から6月です。元AKB48 高橋チームA 前田亜美さん29歳ってマ??

我が家にはギギ科の魚が2種類いる。ことし採集したギバチたちと、昨年のアリアケギバチである。そんな彼らの腹を満足させるのには河川で捕まえたエビやらザリガニやら昆虫やらを与えたいところだが、ガソリン代の高騰により頻繁には行けない。

幸いにもギバチもアリアケギバチも、生き餌だけでなく死んだ餌でもよく食べてくれる。ドンコとかとは違うのだよ、ドンコとは。

今回は冷凍の淡水エビの入手。「チャーム」でも売ってるじゃないかと突っ込まれそうだが、これは国産(霞ヶ浦)のものでかつ、ちょうどいいサイズ。もともとは大きなブロックで販売されていたものであり、その分単価は安い。このおかげであと半年は我が家のギバチ属たちは食うに困らないはずである。なお、現在はジップロックなどに小分け保存している。エビだけでは栄養価が偏りそうなので、ワカサギなども与えたりしている。本当はひかりの「キャット」とか、食べてほしいんですが。

餌として与えるときはエビの額角の棘(矢印)を取り除き、そのまま水槽に投入するだけであるので簡単。ただしギバチは昼間は餌を追わない。照明の消えた夜間に投入する。だいたい、翌朝にはエビはきえていて、ギバチのお腹は少しばかり膨らんでいる。

一方アリアケギバチは採集してから半年以上たち、もう慣れたようで昼でも水槽内を泳ぎまわり餌を探している。もうだいぶ大きくなったので、水槽はサイズアップしなければならないだろう。

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