魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

メイチダイ

2022年08月02日 18時39分04秒 | 魚紹介

暑い日が続きますね。スズキ目・フエフキダイ科・メイチダイ属のメイチダイ。

メイチダイ属の魚はほとんどみな南方系の魚であるが、このメイチダイだけは日本の温帯域に広く分布している。このメイチダイは私のぶろぐでは2011年ごろにいちど紹介しているのだが、それ以来の登場となる。

紹介できていなかった10年くらいの間に、日本のメイチダイについては大きく変わった。奄美諸島以南の琉球列島では本種のほかに、ツキノワメイチダイと呼ばれる種が知られ、新種記載された。この種の特徴は背鰭棘条部基底から走る暗色の細い線が臀鰭起部付近にまで達するということで、達しないメイチダイと見分けることができる。このほか、メイチダイよりもツキノワメイチダイのほうが眼径が大きいのも特徴である。また胸鰭基部の模様も黒い。

ツキノワメイチダイのほかにもう1種、琉球列島で見られる鰭が赤いメイチダイは、現在では別種で、未記載となっているようである。これらの種はまだ撮影していないので、いつか入手したらこのぶろぐでも見分け方をご紹介したい。さらにタマメイチは学名が確定し、ヒキマユメイチという種も日本から確認されている。

メイチダイは塩焼き、煮つけ、刺身などにしておいしい。釣り人にはあまり知られていない種かもしれないが、みな持ち帰り賞味する。見た目がいわゆるタイに近いからかもしれない。いずれにせよ脂がよくのり、しかも養殖魚特有のものではなく、非常に美味しい。今回は鹿児島の田中水産 田中積さんより。いつもありがとうございます。

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