魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

イソフエフキ

2022年08月15日 14時33分03秒 | 魚紹介

最近鹿児島の魚を購入することが多い。このスズキ目・フエフキダイ科のイソフエフキは鹿児島県で漁獲されたもの。体は黄色っぽく、成魚だと背鰭が一様に赤く、尾鰭後縁も赤みを帯びている。全長30cmほどと、フエフキダイの仲間では小型で、成魚も比較的手に入りやすい魚。

イソフエフキの胸鰭基部。その裏側には多数の鱗がある。この鱗はよくにたタテシマフエフキやハナフエフキなどにもあるが、フエフキダイには見られない。最近日本海岸でもイソフエフキの幼魚に似たものが水中写真にとられているが、これはフエフキダイの可能性がある。

イソフエフキを食するのははじめて、ではない。2012年に一度だけ食している。ちょうど10年ぶりくらいに本種のお刺身をいただくことになった。ただし、鹿児島県産のイソフエフキの刺身は初めてである。久しぶりのイソフエフキの刺身はやはり美味しい。よく脂がのっている。和歌山県以南のサンゴ礁域に生息しているが、多く見られるのはやはり琉球列島以南。サンゴ礁域で見られることが多く、全長30cmほどとあまり大きくならない。沖縄県でも重要な食用魚で地方名はご存知「くちなじ」である。今回のイソフエフキも鹿児島 田中水産の田中積さんから。いつも、ありがとうございます。

名前がよく似ているものにイトフエフキという魚がいる。イトフエフキはフエフキダイの仲間としては体高が低く、背鰭の第2棘が長くのびるのが特徴。ただし小さいうちは体高が高めで、イトフエフキと間違えられる可能性がある。関東近辺の磯でも釣れるが、和歌山や高知などの夜のぶっこみ釣りではお馴染みの魚だ。よく釣れ、小型種で軽視されやすいが美味である。

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