魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

カナガシラ

2010年01月31日 22時19分15秒 | 魚紹介

この魚は一見すると、ホウボウによく似ておりますが、実はこれはホウボウではなく別種の魚。カナガシラLepidotrigla microptera   Güntherです。カナガシラは、ホウボウと同じく、カサゴ目ホウボウ科に属しています。頭はやや大きいです。

ホウボウとの見分け方としては吻の先端には小棘があるのもそうなのですが、最も簡単なのが胸鰭の色。

カナガシラ

ホウボウ

ホウボウの胸鰭はカナガシラに比べて鮮やか。青い斑点があります。

味のほうですが、カナガシラもホウボウに負けず、美味な魚ではあります。ただし、小型のものが多いのが残念です。このカナガシラが鍋に入れて食べましたが、なかなかのもの。刺身でも、十分おいしいです。

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お~い、ひいらぎぃー

2010年01月26日 20時50分56秒 | 魚紹介

この題名でわかってしまった人は・・・いや。なんでもないです。

これはスズキ目ヒイラギ科オキヒイラギEquulites rivulatus   (Temminck and Schlegel)。定置網でかなり豊漁だったようです。「耳石」の勉強も兼ねて、購入いたしました。多数入ってお値段はお手頃1パック150円なり。津島産。

この手の魚には、時々「おまけ」が入っておりまして、今回はそれもご紹介いたします。

ホタルジャコAcropoma japonicum   Güntherはこのあたりで漁獲されるアンコウやマトウダイの胃内・口腔内からけっこうな確率ででてきます。この魚は宇和海の生命線。人間も同じ。とくに練製品産業はこの魚をはらんぼとよび、じゃこ天の原料としております。

テッポウイシモチApogon kiensis   Jordan and Snyderはやや深い海にいるテンジクダイ科の魚で、底曳網で漁獲されますが、この時期は浅いとこでも漁獲されるようです。第1背鰭棘数が6で、よく似たフウライイシモチと区別できます。

さて、肝心のオキヒイラギの味は・・・また近いうちに紹介したいと思います。

 

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ハモ

2010年01月20日 22時47分58秒 | 魚紹介

ハモMuraenesox cinereus   (Forsskål)です。

ハモは近年、高級魚扱いされていますが、こちらでは庶民にも十分に手が届きます。東京では偉い高くうられてるのにねえ。

この種は結構小骨があり、それを包丁で骨切りします。

感想:やっぱり骨が多い。あげて食べたが、骨は若干気になる。ただし味は白身でGOODです。

疑問:記載がフォスコールってことは、やはりタイプ標本は紅海産なのか。あとで調べてみよう。

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ヤミハゼ

2010年01月18日 22時46分53秒 | 魚紹介

ハゼといえば普通は浅瀬から河口に生息するマハゼなどのことを思い浮かべるでしょう。実際、浅瀬にはハゼの種類が多いのですが、深海にもハゼの仲間はいます。このヤミハゼSuruga fundicola   Jordan and Snyderは深海性ハゼの代表種といえるでしょう。

本種はゴビオネルス亜科、アカハゼやコモチジャコなど、この仲間にはやや深海性のものを含んでいます。ハゼの最も深いところの記録は400m前後といわれ、本種はそのあたりにまで生息するものです。立派な「深海魚」です。

しかし本種の分布、気になります。「青森県から宮崎県」となっています。日本固有種なのでしょうか。この個体は東シナ海の以西モノですので、もしかしたら別種なのかも。

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コウライマナガツオ

2010年01月15日 23時20分49秒 | 魚紹介

まーた最近更新していませんでした。悪い癖がまた。鬼ヶ城連山も白銀の山になる今日この頃。市場に行っても面白いものがなにもありません(養殖物のマダイはつねにありますが・・・笑)

ということでまた山口の方からの頂き物、マナガツオ科のコウライマナガツオPampus echinogaster   (Basilewsky)です。

こちらは普通のマナガツオPampus punctatissimus   (Temminck and Schlegel)。見分け方は側線付近の波状の斑紋を見るのが容易です。


コウライマナガツオ。波状斑紋が側線にそって後方に達しない


マナガツオ。波状斑紋は後方に達します。

このほかにも、鰓耙で見分けられます。鰓耙が細いのがコウライマナガツオ、こぶ状で短いのがマナガツオ。

これらの魚は以西底曳網で多いものです。その以西底曳網漁船では大変な事故が発生してしまいました。非常に残念です。

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