魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ハチマキダテハゼ

2014年02月12日 23時20分15秒 | 魚介類飼育(海水)

 
ハチマキダテハゼです。この個体は昨年の12月に購入した個体でしたが、ご紹介が遅れてしまいました。斜めに入る橙色のストライプと、名前の由来になったであろう頭部の斑紋が特徴的な種類です。

ハチマキダテハゼもダテハゼ属の種類で、海ではテッポウエビの類と共生していますが、おとなしい魚との混泳ならば水槽ではエビなしでも十分に飼育できます。我が家の90cm水槽にもテッポウエビはおりませんが、岩陰に隠れっぱなしになるようなこともなく元気に水槽底を匍匐したり、アオモンギンポ相手に威嚇したりしております。

 
ダテハゼの仲間は一見派手ではないのですが、頭部や腹鰭などに青い模様があったり、背鰭や臀鰭にも斑紋があるなど、よく見ると美しいものです。顔もかわいらしいですし。
 
 
餌を狙って水面付近までのぼる、ようなことはないのですが、落下してきたプランクトンフードや、配合のメガバイトなどをよく捕食しています。キンセンハゼのように砂ごと餌を捕食する、というスタイルでもないようです。
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カゴカキダイとハタタテダイ

2014年02月08日 23時58分55秒 | 魚介類を食べる

 

 
最近引越しだったりさまざまな仕事であったりと忙しかったのでなかなかブログも更新できませんでした。このブログも、プロパイダ系のブログだったのですが、あと何か月かでサービス終了ということなので、引越し先を探さないといけません。写真はカゴカキダイとハタタテダイの塩焼です。2匹いるのがカゴカキダイ、1匹だけ左にいるのがハタタテダイです。いずれも熱帯魚ルックな魚ですが温帯にもたくさんいて美味しい魚です。
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トウジン

2014年02月05日 21時35分58秒 | 魚紹介

 

 
長く探していた魚にようやく出会えると、喜びも大きいのです。その魚とは・・・トウジン!

トウジンは深海性のタラ目・ソコダラ科の魚です。トウジンの含まれるトウジン属はその中でも最大のグループで、種類数は100を超えます。日本産は23種。しかし、トウジンの仲間の同定は非常に難しいところもあります。

 
トウジンの吻を背面から見たところです。鱗に一面覆われていますが、頭部の背面の鱗には隆起線が1本しかないことでキシュウヒゲなどと区別できます。本種は吻の腹面も大きなうろこに覆われます。
 
 
吻の腹面の様子です。以前のネズミヒゲと比べてみてください。小さな鱗、というよりも棘がびっしり!
 
 
 
トウジンは最近一般家庭に、とは言えませんが、伊豆などの底曳網漁業がある地域では本種をレストランなどで食べさせてくれることが多くなり、マスコミなどやソーシャル・ネットワーク等で話題も広げられました。私も1月の半ばに沼津で美味しくいただきました。そんな中、丸1匹が三重県から届きまして美味しくいただきました。フライは小骨が多いですが、骨ごと咬むと、味わいもあります。
 
 
 
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ユウダチタカノハを食べる&タカノハダイ属3種の見分け方

2014年02月01日 16時13分19秒 | 魚紹介

 
こんにちは。今日から2月です。この季節はどうしてもネタが尽きつつあるので、どうしても更新の頻度が鈍りがちです。
 
昨日は三重県のお友達、長野さんから素敵な魚が届きました。
 
タカノハダイ科のユウダチタカノハGoniistius quadricornis (Günther, 1860)です。
 

ユウダチタカノハは、日本近海~朝鮮半島、台湾に生息する種類です。タカノハダイの仲間は研究者の考え方により、属数や、種数には差がありますが、日本にはタカノハダイ属の1属3種が分布します。以下では日本に分布するタカノハダイ属3種をご紹介します。

 
釣り人におなじみなのは、タカノハダイGoniistius zonatus (Cuvier, 1830)でしょうか。タカノハダイは日本各地の沿岸に生息し、沖縄でも少ないが見られます。海藻茂った岩礁域に多い感じがします。灰色の体に、橙色の斜帯が入る種類です。
 
 
 
 
 
 
 
タカノハダイの尾鰭は、他の2種と色彩が大きく異なります。尾鰭に大きめの白い水玉模様があるのは、日本産タカノハダイ属魚類では本種のみです。稚魚は不明瞭な場合もあります。タカノハダイは防波堤で数釣れますが、まずいという評価がある一方、大変美味という評価も聞かれます。私の経験では、塩焼きして食べるとかなり美味でした。
 
 
ミギマキGoniistius zebra (Döderlein, 1883)は、本州南部から小笠原諸島、台湾にかけて分布する種類です。沖縄にはみられないようです。本種の色彩は、水中で見るとほかの2種よりも黄色が強いという印象です。高知県では、潜ると常にいるような感じで、周年みられるようです。大型個体は定置網にかかり販売されますが、写真の個体は残念ながら標本にしており、食べられません。尾鰭はユウダチタカノハ同様、上葉は白~黄色で、下葉が黒いという特徴があります。違いは、頭部にあります。
 
▲ミギマキの頭部
 
 
▲ユウダチタカノハの頭部
 
もうおわかりですね。唇の色が赤色か、そうでないかという違いがあります。また眼を通る線が、ミギマキでは後方にかたむき胸鰭基部に達するに対し、ユウダチタカノハではやや下に伸びるという違いもあります。
 
 
 
久しぶりに手に入ったユウダチタカノハ。愛媛県で入手して以来2度目。そのときは標本用として確保していたので、食するのは今回が初めてとなります。タカノハダイは臭いがあるといわれますが、今回入手したユウダチタカノハもまた、同様に強いにおいがありました。鱗をおとし、皮もはぎ、水洗いして、ガスコンロで焼いてみました。すると・・・。
 
 
臭いがさっぱりなくなりました!食味は、やや甘味があって、脂もよくのっており、美味しい感じ。肉の量も多く、1個体でおなか一杯になってしまいました。
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