魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

ナメラハゼ

2024年07月31日 19時18分44秒 | 魚介類飼育(海水)

もう今日で7月もおしまいです。最近こちらは毎日のように夕方大雨が降ってサンダーボルトが襲来しております。みなさんもお気をつけて。写真の魚はハゼ科のナメラハゼ。背中の斑紋は同じハゼ亜目のドンコを彷彿とさせ、独特のフォルムも大好きである。琉球列島では決してめずらしいものではなく、潮が引いた後の潮だまりで大きな石をどかすとその下に潜んでいることが多々ある。サンゴがリッチな潮だまりというよりも、内湾の比較的泥っぽい場所でも見られる。筆者はイレズミハゼというハゼが好きであるがそのハゼを探すときに見つかったのだが、肝心のイレズミハゼは見られなかった。残念!

過去2回飼育していたことがあるが、その時は長期飼育ができなかった。今回の個体は2023年の4月に採集したもので、年単位の飼育は初めてである。ゆったりしているので他の素早い魚が多い水槽だと長生きしないのかもしれない。

スズメダイやキンチャクダイなど、表層から中層で餌をとる魚が多くいると、うまく餌をとれないで餓死してしまう。そんなタイプの魚なのではないかと思われる。この水槽にはそのようなタイプの魚がいないので、うまく飼育できているのではないかと思われる。ナメラハゼは過去にも記事を書いている。2枚目の写真の後ろにいる魚については、ナメラハゼと一緒に採集して持ち帰ってきた魚であるが、これまで紹介できていなかったので、明日にでもご紹介したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチモンジチョウ

2024年07月30日 15時51分24秒 | 昆虫・クモ

もう7月も終盤です。ということで、格好いいチョウを発見。タテハチョウ科のイチモンジチョウというらしい。普通種だという話だが、不思議と見たことがなかったチョウの一種である。

翅を広げてくれていたが、デジカメのズームがなぜかうまくいかず、結局こんな写真しか撮らせてくれなかった。なお、白い線が2本あればフタスジチョウ、3本あればミスジチョウということで、ミスジリュウキュウスズメダイみたい。なおミスジチョウという略称をもつ、種標準和名ミスジチョウチョウウオとは門の段階で異なるので、一応注意しておこう。タテハチョウは意外に種が多く、近辺でもキタテハやらツマグロヒョウモンが多数見つかる。森の中にいくとヒメジャノメなんてのもいる。チョウの種が多いのはうれしい。

しかしながら「魚のぶろぐ」なのに最近10個中4つが昆虫がらみの記事というのはどうなんだろう。イチモンジチョウの公開でついにこのぶろぐカテゴリー「昆虫・クモ」も50件になってしまった。ちなみに軟体動物門(イカ・タコ類)は30件、甲殻類(エビ・カニ)が21件である。なお、みな海へ山へと忙しい生活をおくることになるのだろうが、椎名さんは8月末までひきこもり&お仕事の予定。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高揚感をもたらすものの違いというお話

2024年07月28日 17時41分47秒 | 環境問題

この間から流れているTwitter、現(略)のツイート。黄色くマーキングしているのがもとツィート(一部略している)。詳しく読みたい方はリンクを貼っておくので、リンクの「Twitter」の文字をXだかYだか、あるいはももいろクローバーみたいにzにでも変えてみてみてください。

MORIX @morix082

カブトムシの写真撮ってたら、若い男性2人組が登場。
「ペアや!ジモティーで1000円で売れるで!」と言いながら網を伸ばしてきたので、撮影中だと伝えたら舌打ちされた。

「生き物→売れるやん!」って考えが一般的になりつつある世の中…嫌だな。

引用もと:https://twitter.com/morix082/status/1816801633428447491 MORIX (@morix082)さんのTwitterより)。

昆虫といえば、私たちの時代では捕虫網をもち、夏の暑い中にトンボやらセミやらを追いかけ、トカゲやカエルなど捕まえようものならもう(いい意味で)大パニックであった。わーい、やったという高揚感がある。その高揚感はどこから来るのかというと、「これまで探していたものを捕まえることができた喜び」「捕獲したら家で飼育して楽しむ喜びと責任」というものが大きい。しかし、いま若い人たちが味わうその高揚感は「ネットオークションに出せば●●円で売れる」とか、そのような「カネ」がからむものになってしまっている。生き物イコールカネになる。それだけではあまりにも悲しいし、そんなことばかりやっている人は、えげつない量の生物をオークションに出していたりする。

では、漁業だっておんなじではないか、昆虫採集を「業」としてやっている人もいるじゃないか、そのような意見を聞くこともある。しかしこういう業というのは(少なくともタテマエでは)永続的に、持続可能なように、獲りすぎない工夫や規則などが(一応)ある。その日暮らしの小遣い稼ぎのような輩とは違うのである。しかも先述のようにえげつない量の生物をオークションに出すわけだから、その地域の個体群に大きな打撃となってしまうのである。

なお写真は今年初となるカブトムシの雌。今年はいつものクヌギの木のある場所で何度も昆虫を探しているものの、残念ながらアリさんくらいしかみていない。カブトムシは雌が飛んでくることが多く、これもライトに飛んできたものである。今はパリでは4年にいちどの祭典、ようやくまともな形で復活しめでたい。太陽の冠にはみなさんお気をつけて!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミナミミゾレウツボ

2024年07月26日 16時26分19秒 | 魚紹介

この間は長崎以外からも稀少な魚が我が家にやってきていました。ウツボ科・ウツボ属のミナミミゾレウツボ。ミナミミゾレウツボは南方性のウツボで稀な種、紀伊半島から琉球列島、小笠原諸島に分布し、海外では西太平洋に広く分布しているという。

生きているときや新鮮なときは体中を黄色い粘液で覆っているものの、この粘液は脱落したり、あるいは標本にすると落っこちてしまうようである。同じようにやや深場に生息するウツボ科のアセウツボなどは皮膚に毒があり、ほかの魚を殺すことがあるというが、本種についてはどうだろうか。いずれにせよ、生時は全身が黄色く白っぽい斑点がめだつミナミミゾレウツボであるが、粘液が消えると微妙なまだら模様になってしまい、ちょっと残念なところである。水深200m前後にすむ深海性のウツボ科魚類であり、水中での色彩や生き様などはよく知られていないが、ほかのウツボ科魚類の多くの種と同様に、小魚やタコなどを捕食する動物食性の強い魚であることは確実であろう。

頭部だけ見るとドクウツボあたりにも似ている。本種については当初、「オキナワノコギリウツボ」かと思われたが、鰓孔付近には黒色斑がなく、ミナミミゾレウツボということになった。いずれにせよこのミゾレウツボの仲間と近いグループは同定が難しいといえるかもしれない。この仲間は歯の切縁に鋸歯があるのが特徴とされている。だから「オキナワノコギリウツボ」という名前なのだろうな、とも思った。歯の写真については撮影していないが、頭は撮影用に残してあるので、近いうち撮影してこのぶろぐでもアップしたいと思っている。

毒があるかもしれないというミナミミゾレウツボだが、唐揚げは無難に美味しかった。皮膚に毒があるとされるアデウツボも琉球列島では食用になり、市場にも出るという。また目的の耳石も無事に採取できた。今回のミナミミゾレウツボはTwitter(現・X)においてHN「魚のゲボ」さんより購入させていただきました。ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アシベニカギバ

2024年07月23日 05時15分35秒 | 昆虫・クモ

先日発見したかわいこちゃん。アシベニカギバというガ(蛾)の仲間である。翅の色彩も特徴的なのだが、ひっくり返すと標準和名のように脚が赤いのが特徴であった。ただインターネットでこのアシベニカギバを検索すると、どうも翅の色は同定には使えないらしい(種の変異が多いともいえる)。カギバガ科のガは翅の色や模様が特徴的なものが多く、好きなガになりそう。発見した場所は道路の上だったので、捕まえて近くの草むらへ逃がしてあげた。幼虫はイモムシタイプのようである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする