魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

市場に上がっていたそのほかの魚

2023年10月25日 08時16分09秒 | 魚市場

今回は長崎魚市場にいたそのほかの魚をご紹介したい。なお、これまでご紹介した魚のリンクを以下に貼っておく。

ベニテグリ

マアナゴ

ハマフエフキ

フエフキダイ

ヒラマサ

アラ

メイチダイ

長崎魚市場は本当にいろいろな魚がいる。こんなに心躍る体験は久しぶりであった。なんといっても驚いたのは初めてみたこの魚。あこがれの超巨大魚、メカジキである。メカジキは1科1属1種の魚であり、バショウカジキなどで知られるマカジキとは別科の魚である。残念ながらカジキ類のアイデンティティであるビル(吻)は落とされてしまっていた。この吻つきのカジキの写真を撮影したいのだが、どなたか...

メカジキがマカジキ科と異なる特徴のひとつが鰭である。マカジキ科の魚には腹鰭があるのに対し、メカジキにはそれがない。写真の腹部にある鰭は胸鰭である。浅いところから深いところにまで見られ、水深500mくらいの場所にまでいるらしい。突き漁や延縄などで漁獲され缶詰や切り身に使用される。分布は世界中におよび、日本でも北海道~九州までの太平洋・日本海・東シナ海、琉球列島にいる。

長崎県産のエビ。イセエビもそこそこ上がるよう。ほかクルマエビやクマエビなど。エビは専門ではないのでさよなら。ただ撮影だけはしておく。

トラザメ科のナヌカザメ。軟骨魚も専門ではないのでパス。この個体かどうかはわからないが、魚類学会懇親会ではサメの湯引きが登場するのである。サメは専門外であるが、テンジクザメ目のオオセ、ネズミザメ目のサメは欲しいところである(ここでもたまにあがるらしい)。いずれにせよサメを好んで食する地域でなければ、変わったサメは手に入らない。

ウチワエビは以西モノ。美味しいエビなので購入したかったのだが高価なため断念。以西はほかにも面白系のハコがいろいろあった。

やはり以西モノのシキシマハナダイ。シキシマハナダイはハタ科のハナダイ亜科、ないしはハナダイ科のアカイサキに似ているが、別科のシキシマハナダイ科に含められている。この種は刺身にしても塩焼きにしても大変に美味しい。これはピンク色が強く熱帯魚みたいに見えるが、基本的には秋田県以南の日本海岸、相模湾以南の太平洋岸、東シナ海に生息する温帯性の魚で、水深300m以浅の深場にいる魚である。

シキシマハナダイの雄(たぶん)。シキシマハナダイは雌雄で色彩の差は小さいといわれるがこれは雄のようである。鰭もよくのびて格好いい個体であった。安価な魚で自分で捌けるのであれば庶民の味方となる魚である。基本的に船釣りで釣れることがあるが、昔は持って帰るなんて人は少なかったのかもしれないが、現在は持って帰る人も多くなっているように思える(某SNSの投稿から)。

今回の魚市場は石田拓治さんにご案内していただきました。大変お世話になりました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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プレ学会その2

2023年09月07日 17時59分58秒 | 魚市場

9月1日は朝3時起き。まずは長崎魚市場へ、せりの見学へ。ここでいつも魚をおくっていただいている石田拓治さんと久しぶりの対面。2018年以来だから5年ぶり。出会いも5年ぶりであり、長崎自体も5年ぶり。

セリ場は狭く見えるが、いくつかの棟に分けられていて其々かなり広くなっている。この日は台風が接近しているということで底曳網船の入港があったほか、五島列島からの定置網も入ってきており魚の種類は台風前と思えぬくらい。

五島便で一番多いのがメイチダイ。沖合があれるとよく入るのだそう。数100匹が網に入っていたほか、同じフエフキダイ科のフエフキダイやハマフエフキの姿も見られた。ほかはカゴカキダイ、イスズミ、カンパチの幼魚、カワハギ、クロホシフエダイなど。

近海を曳く小型底曳網ではイボダイやシログチ、イカなどが水揚げされている。釣り物も同じ場所で扱われ、アヤメカサゴやアオハタ、オオモンハタなど美味しそうなものが水揚げされていた。なお長崎では「のどぐろ」と箱に書いてあっても、それは多くの地域で近年「のどぐろ」の名称が浸透しつつあるアカムツのこととは限らないので注意が必要。この場合、のどぐろ、とはユメカサゴのことを指す・・・のだが、東シナ海の個体群はどうも模様が違う。ちなみにアカムツは長崎でも「のどぐろ」ということがあるそうだが、標準和名の方もよくつかわれている。

高級魚「クエ」。これは買えない。

こちらは以西底曳網船。八幡浜の沖底と同様2そう曳きらしい。残念ながら1社のみなのも同様らしい。底曳網も魚種は豊富、アカムツは大量でほかウマヅラハギ、カレイ、コケビラメ、ワキヤハタ、ホウボウ、マダイ、チカメキントキ、マハタなど色々なものが入っていた。以西底曳網は近海モノとはやや離れたところにあってセリの時間も別である。今回は大きなマアナゴを見つけたので沖底専門の仲買の方にマアナゴを競り落としてもらった。

その後は長崎市街地のコンビニエンスストアへ移動し、一緒に淡水魚を採集するお約束をしたHN「プラナリア」さんと一緒に長崎自動車道を一路東へ。しかし天気はあまり宜しくなく、小雨混じりの淡水魚採集となった。まずはヤマトシマドジョウY86のいる河川へ。無事ヤマトシマドジョウY86を採集させてもらったものの、残念ながら生かして帰ることができなかった。その後は彼にアリアケスジシマドジョウを採集させてあげようとポイントへ。雌であり「すじ」は出ていなかったものの無事に彼のタモの中に入ったので、ホッ。

その後は彼のリクエストもあったので、カジカの型不明(写真、2005年にその場所で採集した個体)やアカザなどを過去に採集した場所へと向かったのであるが、残念ながら河川の様子も、ポイント周辺の人家の様子も大きく変わってしまい、残念ながらカジカもアカザも出会えず。しかし楽しい採集となった。その後は食事をし、午後10時過ぎに長崎市内のホテルにチェックイン。明日の学会に備える。石田拓治さん&プラナリアさん、ありがとうございました。

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新コーナー間もなくスタートです。

2013年11月05日 22時42分54秒 | 魚市場

この3連休、土日を使って三重県・尾鷲市へ、Facebookのお友達であります、宮内さんたちと行ってきました!土曜日は晴れ、日曜日は少し曇っており雨もあったものの、その後はすっきりしない天気でしたが雨はあまりなし。でした。

尾鷲の魚については、「一日一魚」と呼ばれる、魚好きの間では有名なブログがあります。これは尾鷲の岩田昭人さんという方のブログなのですが、尾鷲の定置網、釣り、そして今頃の季節に行われる、底曳網漁業などで漁獲された魚類を記録したものです。私も2009年、トロール船海幸丸に乗船させていただいた際、記事のまとめに参考になると思い見ていたものです。

 
そんな岩田さんですが、平成21(2009)年から、尾鷲市の市長になられました!一日一魚は、「三日に一魚」となってしまいましたが、今でも尾鷲市のホームページに掲載されております。まだブログのリンク許可の申請をしておりませんが、近いうちにリンクを張らせていこうと思うのです。今後とも尾鷲の「おさかな市長」を、よろしくお願いいたします!
 
 
タカアシガニといえば静岡県駿河湾が有名ですが尾鷲でも水揚げされています。あなたも尾鷲で、ぜひこのカニを探してみてください!
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福岡魚市場

2013年10月16日 21時43分50秒 | 魚市場
 
宮崎を離れ、新幹線と、普通電車と、地下鉄 (ちょっと苦手な乗り物)に乗って、福岡市魚市場へ向かいました。
天気は「くもり」に見えますが実は台風接近中。長崎行きの予定がキャンセルとなってしまったのでした。
 
福岡の魚市場の特色は、「巻き網」の魚と「釣り」の魚が多いことのようです。特に有名どころは、マアジ、マサバ、カマス、そしてサワラ。釣りものでは各種カサゴに、フグなど。そして地理的に、韓国からも近いため、韓国産の底曳網の魚や、フグなども入ってくるようです。逆に底曳網などは少ないようです。山口や長崎からの陸送便があるようです。
 

 
巻き網会社の建物。展望ビルの上から撮影。橋脚やタンクの位置から、橋との位置関係は察してください^^
 
 
 
翌朝6時。福岡魚市場 仲卸にて。ヨコスジフエダイがたくさんおりました。この日は台風接近中の為船殆ど入港がなく、陸送モノが中心でしたが、このようなものでしたから、なかなか楽しむことが出来ました。上のコチは何だったのだろう。もしかしたら、ヨシノゴチだったかもしれません。スルーしてしまい、とてももったいなかった!
 
 
スッポン。以前京都の先斗町でおいしくいただいた記憶があります。あの時はもつ鍋も美味しかった気がします。博多にいたのでもつ鍋も食えばよかったような気もしましたが疲れていたのでそのまま地下鉄・新幹線経由で自宅に戻ったのでした。
 
福岡を案内していただいたDさん、色々とありがとうございました!
そして長旅になりましたが、旅行記をご覧いただいた皆様ありがとうございました。
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宿毛魚市場の魚

2013年09月06日 22時57分02秒 | 魚市場

 

今回は宿毛の魚屋さん、Tさんに宿毛魚市場を案内していただいたので、写真をアップしたいと思います

この日は結構な量の水揚げがあり、魚種も豊富で楽しいものでした。すくも湾漁協のセリは1日5回行われるようです。写真は夕方の水揚げ・競りの様子です。写真はマグロの子、キハダでしょうか。
 
 
こちらはヒラソウダ。高知ではスマと呼びます。本物のスマは「ヤイト」と呼ばれるようです。マルソウダの方は通称「メジカ」。ヒラソウダは美味しいですよ~!
 
 
カマスサワラもおりました。古満目では1匹1mもあるようなでかいのが水揚げされていたのを見ましたが、これは家庭向けのお手頃サイズ。50cmないくらいかな??ちなみに古満目定置網の魚もここでせりにかけられます。
 
ここではほかにも、ウシサワラが上がったことがあるようです。
 
 
ここからは磯魚。おなじみのイサキです。
 
 
ヒメダイは「ちいき」と呼ばれるのですね。かなり美味しい魚です。
 
 
これはヒメダイの仲間、オオヒメのように見えます。オオヒメはその名の通り、大きくなる種類で、70cmを超えるようです。ただしこの個体は全長30cmくらいで、まだまだ幼魚サイズといえるでしょう。
 
以前ご紹介いたしましたシマアオダイも水揚げがありました。ウメイロなどと同じアオダイ属の種類で大変うまいです。この個体はやや小ぶりでしょうか。
 
 
さまざまな魚が入ったハコ。ハコごとに競り落とすもので、そのうちの1匹だけ・・・というわけにはいきません。
 
 
魚以外ではこんなものも水揚げがありました。ワモンダコと呼ばれる南方系の大型タコです。これは、前に食べたのですが若干硬い、でも旨いです。
 
Tさん、ありがとうございました。
 
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