魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

サケガシラ

2010年02月26日 22時54分54秒 | 魚紹介

サケガシラTrachipterus ishikawae Jordan and Snyderです。この魚は以前紹介したリュウグウノツカイの近縁種です。見た目は「巨大なタチウオ」。もっとじっくり見ますと、巨大な顔、巨大な眼が特徴です。

このサケガシラは今年はかなり多いそうです。このサケガシラは近縁のテンガイハタとともに分類学的に混乱が見られます。胸鰭軟条数が多く、他に鰓耙数などでも有意な差が認められます。またテンガイハタは普通、北日本および東日本に見られるものである、とのこと。

これを焼いてみます。実はこの個体は焼く前に暫く干しておきました。新鮮なものはまずいとのことですが、乾燥させて若干水をとばし、焼いてみますと味はありませんでしたが、まずいものでもありませんでした。しかしちょっと皮目の部分が怪しい食感・・・

まあ、好んで食べるような魚ではない、ということですね。

最初のうちも興味本位から箸がすすんでいましたが、あとになると「え~ まだこんなに」状態。

まだ半身あるけど、どうしよう・・・

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マンボウ・・・ではない!

2010年02月23日 19時07分58秒 | 魚紹介

この魚の名前はなんでしょう。ちょっと、いえ、かなり珍しい魚です。私も完全な丸1匹の状態では初めてみるという代物です。

マンボウ・・・と思った人は残念でした。

これは同じマンボウ科でもヤリマンボウMasturus lanceolatus (Liénard)という別種です。マンボウ科の魚は舵鰭という特殊な鰭を有するなどほかの魚とは大きく異なっていることで特徴づけられるのですが、このヤリマンボウはその舵鰭中央がつきだすことでマンボウと区別されます。

マンボウ科の魚は普通舵鰭があって、尾鰭はないのですが、このヤリマンボウには小さいうちは尾鰭をもちます。ただし、成長するにつれて徐々に減退する、とのことです。

定置網などで稀に漁獲され、食用になります。

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マイナーな魚「スミクイウオ」

2010年02月20日 19時23分37秒 | 魚介類を食べる

この真っ黒い魚はホタルジャコ科の深海魚、スミクイウオSynagrops japonicus (Döderlein)です。
練製品に利用される程度のマイナー魚なのですが、今回京都より全長20cmくらいもある大きいのが手に入ったので、食べてみました。

スミクイウオはスズキ目ホタルジャコ科の魚で、全長20cmほどの小魚です。

中層~深層に生息し、釣りやトロールで漁獲されます。ホタルジャコ同じ仲間で、練製品の原料です。しかし大きいのが手に入ったので、他の料理でも行けるんじゃ・・・と思いました。

ということでタタキです。スミクイウオは同じホタルジャコ科のアカムツやワキヤハタと異なり鱗が非常にはがれやすいので、包丁でこするだけで鱗を落とせます。で、3枚におろしたら、肉が異様に柔らかい。これはたたきだな・・・ということでこうなりました。

気になる味のほうですが、脂が良くのり、口の中に濃厚な味が広がります。ご飯がすすむというものです。

 

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アバチャン再び

2010年02月18日 21時04分03秒 | 魚介類を食べる

アバチャンCrystallichthys matsushimae (Jordan and Snyder)以前も紹介してるのですが、今回非常にきれいな個体が京都から届いたので、食べてみることにしました。

唐揚げにして食べました。大きな中骨がありますが、二度揚げをしますと骨ごと美味しくいただけます。ただ小型個体はさばくのが面倒くさいかも?

他にも魚がいろいろ届きましたので、近々紹介したいところであります。送っていただきありがとうございました。

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パプアントビー

2010年02月16日 21時02分47秒 | 魚紹介

いつもお世話になっております、本日標本処理作業を行っておりました。

写真のフグはパプアントビーCanthigaster papua (Bleeker)、キタマクラ属の熱帯性のフグです。フィリピンなど西部太平洋からインド洋のモルディブに分布し、日本にも観賞魚として輸入されます(フェイルスアイトビーとも)。日本には分布していません。

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