魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

今年初めてのこん活

2024年04月27日 16時10分08秒 | 昆虫・クモ

4月19日は本来「こじはる」さんの誕生日なのですが、大変つらいニュースも飛び込んできてしまいました。っていうかお相手の岩田さんって誰。ということでぶろぐをおさぼり。ではなく、仕事が忙しいため、しばらくおさぼり。

ようやっと昆虫活動(通称こん活)スタート。いつものようにエビ獲りの際に見られた昆虫。タガメかと思われたがコオイムシっぽいです。いずれにせよ初めてみました。ギバチ軍団もエビを美味しそうに食していました。

今日から世間では連休らしいですが、私は連勤っぽいです...少し休みたいっすねー。

 

 

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続・ギバチ

2024年04月18日 08時36分57秒 | 魚介類飼育(淡水)

きのうぶろぐでご紹介したギバチ。3匹お持ち帰りしたうちの1匹。きのうのブログではギバチが餌を食べてくれないから、昆虫採集に行かなくてはいけないとかいたが、テナガエビ?の小さいのを与えてみたところ、確りお腹が大きくなっていて一安心。尾鰭はよく見るとぼろぼろになっているが、これはほかのギバチとの争いによるもの。激しく争うので小型水槽では1匹だけで飼うようにしたい。

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ギバチ

2024年04月17日 09時27分23秒 | 魚介類飼育(淡水)

さてこの間の遠征のあと、持ち帰ってきた、ギギ科のギバチたち。我が家はギバチの飼育経験はないものの、アリアケギバチの飼育経験があるからおなじようにすればいいだろう、と思っていたが、実はギバチの飼育はアリアケギバチの飼育とは全くの別物であることを知った。

まずアリアケギバチの幼魚は複数飼育ができたが、ギバチは幼魚同士でも激しく争い、結果的に水槽が増殖してしまうことになった。さらに餌もなかなか食べてくれない。このままでは餓死したり、そこまでいかなくても痩せてしまうことも考えられるため、近いうちにまた水生昆虫をとりに近所の河川へ向かう必要があるかもしれない。また、いくつかの情報元によると、高水温も良くないらしい。しかし水槽用クーラーを水槽につけるほど我が家は裕福ではないので、部屋ごとクーラーで冷却することに。

ギバチはよく観賞魚店でも販売されているが、基本的には野生個体の販売であり、さらにトリコと呼ばれる人たちの乱獲により店頭に並んでいる可能性も否定できない。この仲間はかわいいため観賞魚として人気が高いが、そのせいで個体数の減少に拍車がかかるようではいけない。ギバチの繁殖にもチャレンジしてみたいと思っている。難しいかもしれないが、ネコギギの成功例もある。いつかはやってみたいものである。夏から秋に岩や水生植物に卵を産み付けるというが、流木はだめなのだろうか。

なおアリアケギバチに対し本種のことを「ノーマルギバチ」と呼ぶこともある。ただし記載順でいえばアリアケギバチのほうがはやい。アリアケギバチはテンミンクとシュレーゲルが1846年に新種記載したものだが、ギバチは1887年にデーデルラインにより記載された。その後はギバチとアリアケギバチは亜種関係にされたりしたがようやく1995年に再記載が行われた。その再記載の中では若魚の体斑パタンについての記述もあり、アリアケギバチの若魚のパタンは明瞭であるというが、確かにギバチの若魚は全体的に暗くて模様が薄い気がする。

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カワムツ問題

2024年04月16日 09時06分05秒 | 環境問題

この間の採集ではカワムツの姿も目立った。いや、中層を泳ぐ魚で獲れたのはほぼこのカワムツであった。

カワムツといえば以前このぶろぐでも触れたことがあるが、自然分布は東海地方以西の本州、四国、九州、一部の島嶼である。つまりもともとは関東には生息していなかった魚である。しかしライバルが少ないからか勢力を伸ばしており、この間の採集ではほかの「ハヤ類」を採集することは叶わなかった。おそらく競合関係にあるアブラハヤやらウグイやらはそうとう数が減っているのかもしれない。杞憂であればいいのだが。

関東に本来いなかったカワムツがなぜ関東にいるのかというと、アユの放流に混ざってやってきたという可能性が高い。琵琶湖のアユの放流に混ざり、多くの種の淡水魚が関東の河川に見られるのが昨今である。茨城県や神奈川県ではハスが定着しているというし、ワタカやスゴモロコさえ見られるようになってしまった。九州ではギギがどこからかやってきてアリアケギバチと競合し、アリアケギバチの個体数が減っているという。これも放流によるものであると思われる。アユの放流の負の側面のひとつである。

茨城県産カワムツ

「国外からの外来魚ならともかくカワムツごときで椎名さん騒ぎすぎ」なんていう方もいるのかもしれない。しかしながらカワムツは餌や生息環境などがアブラハヤと競合する。つまり、アブラハヤに餌が行き渡りにくかったり、すみかをカワムツが奪ってしまったりする可能性がある。したがって、カワムツが大量に増えた河川というのは、ほかのハヤにすみにくい可能性がある。同所に生息している西日本の河川ではカワムツばかりたくさんいるわけでなく、アブラハヤやオイカワなどの似たニッチの魚が、それぞれ多過ぎず少なすぎず共存していたが、北関東の河川ではバランスが大きく崩れている場所が多いよう。今ならまだ、採集者が少しずつ駆除していけば間に合うかもしれない。

ここまで散々カワムツに文句を垂らしてきたが、悪いのは故意でないにしてもカワムツを放った人間。椎名さんも本来はカワムツ大好き人間である。ただ、好きだからこそ近くにいて欲しくないという気持ちもある。今回も何匹かお持ち帰り。一部はアリアケギバチの餌になった。また今度は西日本で在来のカワムツを採集したいものである(欲を言えばヌマムツも)。

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トンガリヌメリ

2024年04月15日 04時05分32秒 | 魚紹介

今回も以前紹介していたと思っていたが、実は紹介していなかった深海魚。ネズッポ科・トンガリヌメリ属のトンガリヌメリ。

例によってネズッポ科の属については大きな問題がある。Fishbaseで使用されるFrickeの分類は系統を意識しておらず、混乱を招いてしまっているようだ。そしてFishbaseでは本種のみトンガリヌメリ属とされているのだが、トンガリヌメリ属のほかの種、ソコヌメリやクジャクソコヌメリはFishbaseでCallionymus属とされている。この問題については椎名さんがかつて運営していた某マリンアクアリウム系のウェブサイトで解説しているのでそちらの方を見て頂きたい。なおFishbaseのコモンネームはKai Island deepwater dragonetとされている。これはカイ島の深海性のネズッポという意味である。タイプ産地もバンダ海のカイ諸島とされている。

トンガリヌメリ尾鰭

トンガリヌメリ属の魚は尾鰭中央軟条の2軟条が不分枝であること、前鰓蓋骨棘の後端はカギ状になるという特徴がある。残念ながら前鰓蓋骨棘の写真は撮影していなかったよう(撮影していたとおもうのだが、行方不明に・・・)。しかし尾鰭中央軟条が分枝していないというのは、この写真からみればわかるだろうか。なお、生鮮時などはこの分枝していない軟条部分はよく伸長しているようである。

一般的にネズッポ類は性的二型があるとされるが、本種についてはわかっていない。しかしながら本種の雄と思われる個体も見ている。その個体はトップ画像の個体と異なり背鰭の第1棘かよく伸びていた。このほか臀鰭の色彩についても異なっているようで、雌では薄ら縁辺が暗色になっている。

トンガリヌメリは大陸棚のやや深い場所、大体150mほどの場所から底曳網漁業によって漁獲される。Fishbaseでの漁獲水深は180~290mとされているが、この水深は日本よりも深いが、熱帯域だとより深い海で見られる傾向にあるのかもしれない。やはり水温が関係しているのだろうか。雌の個体は愛媛県宇和海産。雄の個体は鹿児島県沖産で、どちらも有限会社 昭和水産の沖合底曳網漁業により採集されたもの。ありがとうございます。なお国内の分布域は愛知県以南の太平洋岸、対馬近海、東シナ海。海外では済州島、台湾、そしてタイプ産地のバンダ海である。このほか土佐湾で採集された個体も確認している。

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