魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

2023年を振り返る

2023年12月31日 15時10分41秒 | シーズン総括

もう2023年も今日でおしまい。今年は遠征に3回出かけることができた。1回は南の島遠征、2回目は九州北部への遠征、3回目はいつもの四国遠征。

南の島遠征はいつもはほかの人と行くのだが今回はソロ遠征になってしまい残念である。さまざまな魚を見たり採集することができたのだが、「満足な遠征」とはどこか遠いものがあった。やはりほかの人と一緒に行った方が喜びも増えるというものである。とはいえ全くつまらないものだったというわけではなく、珍しいスズメダイであるイワサキスズメダイや、まだ紹介していない希少なカエルウオの仲間も採集出来たし、帰りには田中積さんや、「ながおさ」さんに会えて少しは満足であった。後者についてはだいぶ太ってきて格好良くなったので、近いうちにこのぶろぐでも紹介したいところだ。

9月には魚類学会遠征、長崎へ。ここでは石田拓治さんや、かつてこの地の魚好きを治めていた「ながおさ」さんと再会。ながおささんとは今年2回目。ギョッツさんや、プラナリアさんとの新しい出会いもあった。学会だけでなく、市場の見学や淡水魚採集、飲み会など色々楽しむことができた。しかし、その帰りのどこかで「もらうもの」をもらってしまい、9月の半ばは無職であった。

10月には恒例の高知へ。今年はオニベラを採集したほか新しい魚も採集できて満足である。新しい飼育魚としてナミマツカサやオニベラをお持ち帰り。このぶろぐで以前紹介したナミフエダイも持ち帰りたかったが、断念。肉食だしね。このほかに大きな物を持ち帰ったのだが、これについてはまたこのぶろぐで紹介したい。今年はスケジュールの都合上「ばなんさん」さんとは会えなかったので、来年こそはまたお会いしたい。

購入魚はロウニンアジがついに手に入った。以前小ぶりのものを入手していたが、大きいのは今回が初めて。ほかにもゴマソイ、カンムリベラ、ブチススキベラ、アオスミヤキ、ヒゲナガヤギウオなど珍しい魚を色々入手することができた。ただ資金的にはあまり裕福ではなくなったので、魚の購入額はここ数年で最低を記録してしまった。

2024年は新しい魚との出会いがまた楽しみである。本年お世話になった皆様、ありがとうございました。また来年もお会いしましょう。

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フエダイ

2023年12月29日 10時52分11秒 | 魚紹介

前回フエダイ科・フエダイ属のナミフエダイという種を紹介したので、今回はナミフエダイの近縁種であるフエダイのご紹介。フエダイは以前にもこのぶろぐで紹介していたのだが、画像を1回出しただけであった。ということで改めての紹介となる。

私が自然下でフエダイを見たのは3回ですべて高知県である。1回目は2008年の秋で、前回紹介したナミフエダイが釣れた場所で2匹釣れた。写真の個体がそれである。小さくて逃がそうとも思ったが、ハリをのみこんでしまっていたのでお持ち帰り。展鰭や尾柄の姿勢修正が甘いのはご容赦いただきたい。2回目は2021年で、このときは高知県の道の駅、産直コーナーで販売していたのだが、「イサキ」として売られていたもの。鱗と内臓がなく写真は撮影していない(耳石は採取した)。じつはフエダイを食したのはこれが唯一である。3度目は今年で、防波堤から見たものである。特徴的な目立つ白色斑を有する、そこそこ大きそうな個体である。今年はバラフエダイなんかも多かったが、この手の魚の「当たり年」だったのだろうか。来年はアミメフエダイ、キンセンフエダイ、そして日本初記録のユウダチタルミを高知県から出したいところである。

フエダイといえば宮崎県が有名である。宮崎県では「しぶだい」と呼ばれ高級魚扱いされている。釣りの対象魚としても有名で夏の磯では本種がよく狙われている。本種のほかにクロホシフエダイなども釣れるようだが、人気があるのは標準和名フエダイのほうである。フエダイは従来は、現在ナミフエダイと呼ばれている魚と同種と考えられており、1983年に新種記載されたが、その際も日南市鵜戸で漁獲された個体がホロタイプになっている。クロホシフエダイは点が黒いのに対し、フエダイは点が白いことから「しろほしふえだい」なんて呼んでいる業者もいるとか。入荷はそこそこあるのだがかなり高価でお値段も1匹5ケタすることがあるとか。

近縁種ナミフエダイ

フエダイの側線と白色斑

ナミフエダイの側線と白色斑

なお、フエダイとナミフエダイの見分け方はそれほど難しくない。フエダイは頭部が赤紫色で、眼の前や下方に数本の青い線があるのみなのに対し、ナミフエダイでは線が多数入るので見分けられる。また体側の白い点もフエダイは側線の上方にあるのに対し、ナミフエダイは側線上にある。文字にするとわかりにくいので写真で見て頂きたい。またフエダイの幼魚では体側の横帯が見られないが、ナミフエダイは黒く明瞭な横帯が見られるのも違いとしてよいだろうか。

水族館のフエダイ

分布域はナミフエダイがより南方で、フエダイは鹿島灘以南の太平洋岸、日本海西部、瀬戸内海(稀)、琉球列島(少ない)、台湾、中国なのに対し、ナミフエダイでは紀伊半島以南の太平洋岸、小笠原諸島、沖縄諸島、八重山諸島で、海外ではインドー中央太平洋(ソシエテ諸島まで)に分布する。ただし古い文献や海外の文献ではナミフエダイとフエダイを混同している可能性があるので注意が必要である。付け加えておくと私は西インド洋(UAEやソマリアなど)のナミフエダイは異なる種かもしれない、と思っている(これは前回、ナミフエダイの紹介のときに書いた)。また南シナ海から得られた「コガネフエダイ」というのは本種の変異であるとされる。

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ナミフエダイ

2023年12月24日 04時13分20秒 | 魚紹介

今年の高知県はフエダイ科が多かった。クロホシフエダイやオキフエダイなど「いつめん」ばかりではなく、久々の種もいた。以前このぶろぐにも掲載したバラフエダイは2007年以来の出会いだったのだが、こちらもお久しぶりでかつ、高知県ではお初の出会い。フエダイ科・フエダイ属のナミフエダイ。

ナミフエダイはフエダイ科の熱帯性種である。和歌山県以南にいるようだが、九州や奄美諸島以南に多い。一方よく似たフエダイも琉球列島で見られるが、こちらはどちらかと言えば温帯に多い種であり、九州以北に多く、とくに宮崎あたりだと「シブダイ」などと呼ばれ夜釣りの人気魚種である。そのフエダイは2008年にこのナミフエダイを釣った場所で釣れたほか、2021年には近隣の道の駅で購入している。ただ鱗が全部落とされていたり、内臓もなかったため、写真には撮影しなかった(耳石は採取している)。そして、そういえばこの「魚のぶろぐ」においては、フエダイ科魚類は色々紹介してきたものの、フエダイについては紹介してこなかった。よし、後日やろう。

2013年に宮崎県で釣れたナミフエダイ。また「ごんぐり」食べたい。

以前にナミフエダイを釣ったのは宮崎県の漁港で、宮崎県在住の「あらら」さんと県南に釣りめぐりをしたときに釣れた。小さくても青い線が輝き美しい魚であった。その個体は今回のよりも小さくて人差し指と同じくらいであった。今回の個体はそれよりは大きいのだが、リリースしている。

このナミフエダイが釣れたのは河川の流入がある場所。餌はキビナゴで、今回はキビナゴを餌にすることにより様々なフエダイやハタが釣れてにぎやかなものであった。ハリはサヨリを釣るための針であり、あまり大物は期待できない。この場所は以前からキテンハタだの、ヒメツバメウオだの様々な魚が獲れたり釣れたりするお気に入りのポイントである。キテンハタは神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏博士のもとに送ったし、ヒメツバメウオも高知大学に標本をおくった(はず)。高知に到着したらまずこのポイントを見るというのが私の習慣に。

さて、ナミフエダイにはどうやら2タイプあるようだ。インド洋の西部にはナミフエダイのように見えるが全身が黒っぽく、模様がより細かいものがいる。海洋水産資源開発センターの「インド洋の魚類」ではこのタイプは種内変異として扱われているが、そもそも当時はナミフエダイではなく標準和名は「フエダイ」であったし(1977年当時はナミフエダイとフエダイはまだ同種と考えられており、フエダイは1983年に宮崎県産の個体をもとに新種記載された)、分子分類もなかったであろうことから、再検討する価値はあるのかもしれない。ナミフエダイも全長50cmほどになり、フエダイ科でも特に美味しいものとされている。

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クマサカフグ

2023年12月23日 23時29分04秒 | 魚紹介

忙しくてなかなかぶろぐ更新もできていませんでした。しかし今朝栃木県内陸部の某市で-5℃だって。まあ内陸県ですが。これは以前入手した魚ですが記事にはできていなかったのでご紹介。フグ目・フグ科のクマサカフグ。

クマサカフグの胸鰭下方は透明

クマサカフグはサバフグ属の種である。特徴としてはほかのサバフグ属よりも細長いような体つき、胸鰭上半分が黒く下方が透明であることなどがあげられる。従来は「腹部に黒点が入る」ことでも見分けられるとされてきたが、これは同定には使えないのかもしれない。というのも、この黒色斑は出ることも出ないこともあるからである。この写真の個体にも腹部の斑点がない。あるように見えるが、これは小棘である。この棘があることによりカナフグなどと区別可能。なおサバフグ属の紹介は2013年以来で10年ぶりくらいになる。ほかにこのぶろぐではカイユウセンニンフグとクロサバフグを紹介し、シロサバフグについても簡易的に紹介している。

定置網で同時に漁獲されたもう1個体

以前はクマサカフグはLagocephalus lagocephalus oceanicusという学名であったが、現在では亜種とせずLagocephalus lagocephalusとされた。タイプ産地はインドだそうであるが、個人的にはインドーパシフィックのものと大西洋、東太平洋のものは違うのかもしれないと思ったりしている。そういえばFishbaseでLagocephalus lagocephalusとされた、飼育魚の写真みたいなのを昔見たのだが、最近になって消えてしまった。どこへ行ってしまったのだろう?サバフグ属はインドー太平洋に種類が多く、紅海で見られるセンニンフグやシロサバフグなどはスエズ運河開通後に地中海にも進出しているが、大西洋産種は少なく、シロカナフグとクマサカフグの2種だけだという。ヨリトフグ属は結構見られるのに不思議である。ニッチに入れなかったのだろうか。

クマサカフグの毒性についてはよく知られていないものの、食用可能なフグの中には入っていないので食べられないものと考えるべきであろう。本種同様に外洋性のフグ科魚類であるセンニンフグは有毒であることが知られている。サバフグの仲間は水族館ではあまり見たことがないが、このクマサカフグも同様で東海大学海洋科学博物館で展示されたときには話題になっていた。センニンフグはぼちぼち水族館で飼育例があるようだが、長期飼育できているんだろうか?そういえばセンニンフグをこのぶろぐで紹介したことも一度もなかった。また今度ご紹介したいと思っている。食性はクマサカフグもセンニンフグも動物食性とされ、小型魚類やイカ、甲殻類などを捕食しているものと考えられている。やや沖合にいるらしく、沖合パヤオのジギングや、沖合に面した定置網などで漁獲されることが多いように思っている。今回の個体は高知県以布利で漁獲されたものをいただいたもので、同時に2個体網に入っており、同属のシロサバフグやクロサバフグも水揚げされていた。大敷のみなさん、ありがとうございます。

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飼育サイトについて

2023年12月11日 13時38分44秒 | 魚類とインターネット

さて、2023年12月11日である。この日は以前つとめていた会社を一方的に解雇されて3年となる。この会社をやめさせられただけでなく、3年間魚のサイトを作ってはならないという、法外な条件まで突きつけられたのだが、とりあえず解禁。ただしばらくは魚飼育サイトを立ち上げるヒマは無さそうだ。
最近はwordpressにより、誰もがサイトを作り運営することができるようになった。アクアリスト向けの情報サイトもさまざまなものが作られている。しかしその中には情報の信頼性に疑問符がつくものが非常に多い。
YMYL、つまり健康(医療情報をふくむ)や、ギャンブル、投資をはじめとした金融など、人生を直接的に左右する事柄についてはGoogleはしっかりチェックしているはず(DeNAパレットの問題があってから特に)。しかしアクアリウムは一般的にはYMYLとは関係ないとされている。とは言っても、アクアリウムはその飼育している生物の一生を背負っている。したがってこれも本来はYMYLにカテゴライズされるべきなのである。もっとも、これはアクアリウムだけでなく、犬猫だとか、小型哺乳類、爬虫類、鳥、両生類、昆虫などにも当てはまるものだが。

サンゴの飼育には専門的な知識が必要

しかし、最近は「小銭稼ぎ」のためだけにwordpressを使って、飼育していない生物の飼育情報サイトを作っているような輩もいる。そしてこのようなサイトの情報を信用するということほ生物をすぐに殺す危険が高い。さらに「死んだらまた買えばいいや」と、なにも考慮せずあたらしく生き物をまた買うという、消費的な飼育につながってしまう危険性もある。

インターネット黎明期から成長期までは、個人のアクアリストがウェブサイトを作っていた。そしてそのサイトには広告がほぼないか、あったとしてもサイトのサービスがつけているもの、無料でサイトを作れますがその代わり広告をつけてその広告費用分を使用料の代わりに徴収しますよー、というのが多かった。
しかしインターネット成熟期ともいえる現在はそのようなサイトはほとんどなくなり、ほぼ広告収入目当てのサイトばかりになってしまった。もちろんこれには2019年4月1日のYahoo!ジオシティーズのサービス終了など、外的要因もなくはないのだが。逆に考えると、広告収入目当てのサイトばかりで従来のようなサービスは利用者が減り廃れる一方だったのかも知れない。それもまた悲しい話ではある。
これからはインターネット衰退期になる、というわけではないだろうが、正確な飼育情報はインターネットで得ることが困難な時代になってしまった。ということで、インターネットにある飼育サイトが「本物か」、あるいは「偽物か」を見分けるコツを紹介したい。


●魚の画像

無断転載されまくったハゼ科のツムギハゼ

魚の画像については少し前にこのぶろぐでも取り上げてきたテーマである。まず魚の飼育法を紹介する記事に、写真の出典が表記されているのは「その魚を飼育していないのに記事を書いている」という可能性が高い。言い訳として、いい画像がなかったから〜というのはよくある話なのかもしれないが、平成ならともかく、令和の今、デジタルカメラやスマートフォンを持っていない人は少ないだろう。そしてペットならばスマフォにはその生物の写真が溢れてもおかしくないだろう。したがって出典のある画像がほとんど、であるならばその種類を飼育しているわけではない、ということになる。
魚画像の出典がなくても、大手ペットショップのチャームの写真はほぼフリー素材のように使われており、見破るのは難しくはなさそうである。また海水魚やサンゴであればアクアギフトという店の写真も使用されていることが多い。これらのほか、インスタグラムのリンクばかりというサイトも注意が必要。これについては以前も書いた。

●解説

ミスジリュウキュウスズメダイ。この属の魚はいずれも海水魚店で見られるが種により性格は大きく異なる

解説は飼育していないのに飼育情報を書いているサイトでは上手く書きようがないので、当然ながら、どこからかのサイトからパクることになる。そのため、どこかでみた文章を少し変えたような飼育情報ばかりになってしまう。複数種の魚についてほとんど同じ内容で、種名だけ変えたような解説文を掲載しているサイトもある。また、特に以下のワードに気をつけるべきであろう。他にも色々ある。

塩分濃度…塩分は塩の濃度という意味であり誤用である。また、比重との混同による誤用も多く見受けられる。

別名…とくにアクアリストには横文字を好んで使う傾向がある。そのため、日本に住む種でも横文字が多く使用されている。例として、オーネイトエンゼル(フカミヤッコ)、スカンクシュリンプ(アカシマシラヒゲエビ)など。これら括弧内の標準和名は別名として扱われることもアクアリストの飼育サイトでは多いが、標準和名が概ね「正しい名前」として使われる事が多い昨今、横文字名前のほうが別名とされるべきであろう。

リュウキュウスズメダイ…ミスジリュウキュウスズメダイ属のうち、フタスジリュウキュウスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイ、ヨスジリュウキュウスズメダイの3種をまとめたもの。この3種は飼い方が同じ、と紹介されているサイトも多いが、性格などにやや違いがある。


●AIを使ったサイト
近年はAIがブームとなっており、ほぼすべての経済活動にAIとのお付き合いは不可避となりつつある。しかしながらこのAIによる経済活動に歯止めが利かないことが危惧されるようになり、最近になって「岸田総理フェイク動画」などの登場もあり、AIを使った創作活動にある程度の規制をもとめる声も上がるなどしている。

そして、アクアリウム(というか、ペット系)にもAIを使用したサイトが登場した。とあるサイトでは、文面からも簡単にわかるようにほぼすべてがAIでできているサイトである。また、筆者とされている人物の顔も、またAIによるものである。それでもまだ中身がしっかりしているならば問題はないのだが、肉食魚のスネークヘッドやシルバーアロワナが、植物質の餌を好んで食べる、とか、滅茶苦茶なものばかり。広告は一見ないように見えるが、ペット関係の資格へのリンクが巧妙に隠されたものになっていて、いわゆる「ステマ」である。
ただ、魚や生き物の写真はAIでは作れなかったらしく、どこかのサイトから拾ってきて「画像の出典」と言ってそのサイトへのリンクを貼り付けただけというどうしようもないシロモノである。しかしこれを逆に考えると、まだしばらくはAIは本物に勝つことはできないということでもある。AIの画像は幸いにも、まだどこか欠点を残している。文章もめちゃくちゃであり、まだまだヒトの力の方がAIを上回るものだと考えられる。


●持続可能な飼育サイトとは

昨今はその経済活動の持続可能性が大きなテーマとなっている。この「アクアリウム飼育方法サイト」について持続可能なものかどうかは、ズバリ「その情報は正しいか」ということにある。つまり飼いたい魚がいる→飼育方法サイトの情報を参考にして飼育するが、結局うまくいかなかず死んでしまった→また購入する→また死なせてしまう...というサイクルを繰り返すようでは、ただの消費飼育であり、需要により発生する度を過ぎた捕獲などにつながる危険性があるし、間違った情報が流布されるのはよくない。したがって、生物飼育情報はしっかりした方法で手に入れなければならない。それはペットショップや実際に飼育している人とのお付き合いになってくる。昔はペットショップで、あるいはオフ会で、いまではSNSなどでのお付き合いが中心となっているが、そのほうが飼育サイトよりも多くの情報を得ることができる。特に両・爬虫類は飼育情報サイト検索してもろくに正しい情報を得ることができず難儀するが、Facebookのコミュニティなどではまだ正しい情報を得ることができるだろう。もちろん雑誌など「旧媒体」の復活もあり得るだろう。

私としてはもし飼育サイトをつくるのであれば、情報の選定、サイトの構築と構成、カテゴリの作成などイチからやり直したいと思う。しっかりしたサイトが一つできれば、ほかの飼育方法サイトを駆逐でき、多くのアクアリストが納得するような、充実した中身のサイトをつくることができるのではないかと考えている。

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