Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

下頓別駅跡 天北線 9月4日 2015年

2016-06-09 | Weblog
草原(くさはら)とか原野と表現する広大な土地に姿を飲み込まれてしまった「寿駅」「新弥生駅」のあとですから、この「下頓別駅跡」の鉄道遺構の展示はホッとしますし嬉しいですね。

公園の一部として展示されているそれらがたとえ「レプリカ」としても往時の雰囲気を偲ぶのには充分です。

そうですね…石垣初心者の私は城跡を訪ね歩いていて、石垣や土塁だけが残された城跡よりたとえそれが復興天守であれ模擬天守であれ、そこに“上もの”があるとぐっと臨場感が増し往時を想像しやすくなるのと同じようなことかも知れません。

エキスパートの方なら(鉄道廃線マニアにしろ、城跡石垣マニアにしても…)いい加減な模擬天守を載せるくらいなら、石垣だけの方が余程マシだ…と仰るかも知れませんが…

写真はホームに展示されている駅名標です。

ほど良い錆びの具合がいかにも天北線営業時の駅名標の風格を漂わせていますが、これはレプリカです。

天北線の記事をずっと見ていただいたお客様なら気が付かれたかも知れませんが、隣駅の表示がちょっと変ですよね。

下頓別駅の隣駅は音威子府寄りは「新弥生駅」 稚内方面の隣駅は「常盤駅」であったのですが、それは民営化後JR北海道となってからのことで、国鉄時代には前出の駅はいずれも「仮降車場」という身分だったため、このような駅名標の表記となったようです。

面白いですね。

鉄道廃線跡に興味のない方なら、全く何の疑問もなく見過ごすことでしょう。



駅名標が展示されているホームの全景です。

かつては相対式2面2線のホームを持っていたそうですが、廃止時は、単式ホーム1面1線の棒線駅と改められたということですから、このホームは廃止時のオリジナルなのかも知れません。



この辺りの雰囲気はとてもオリジナルっぽいです。

初心者としては直ぐに納得してしまいます。



公園周囲には宅地が広がり近隣家庭の人々に利用されている様が想像できます。



ホームが展示されているその向側には「みんなの公園」と書かれたプレートがあり、その公園名を知ることが出来ます。



駅名標の横には、「背の低い」電柱が寄り添い鉄道駅ホームの雰囲気を盛り上げています。



ホームには、「転轍機標識」の一部が破損して置かれています。

反位のフィンが外れてしまっています。

駅名標等はきれいに展示されているのに、なぜこのような状態なのか…

廃駅の雰囲気を演出するために計算された展示なのでしょうか?



ホーム上にはもう一本、電柱が横たわっています。

展示準備中なのかな?



電柱に取り付けられた街灯。

シェードはその錆び具合からオリジナルっぽいですが、取り付けられているバルブは、水銀灯ではないでしょうか?

シェードのデザインとはちょっと合わないような気がします。



ホーム裏に束ねられたポールや錆びた鉄の箱。

これも鉄道遺構の一部なのでしょうか?

これが何かを見抜く力はまだありません。



ホーム裏に広がる芝生の公園。

木製のテーブルと椅子がセットされています。

天気の良い休日には家族連れで賑わっていることでしょう。

素敵な公園です。

廃駅の展示として見応えもあり、公園としても気持ちの良い展示で好感が持てます。
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