2024/10/4放送
「世の光」の時間です。福井県福井市にあります福井中央キリスト教会の牧師高橋宣広です。
良かれと思ってやったことで周りから批判されてしまった、そんな経験があるでしょうか?
約2000年前、イエス・キリストのそばにやって来た女性も同じような批判にさらされました。彼女は心からの感謝を表したいと、自らの意思で持っていた最高の宝物をイエス様に捧げました。今のお金に換算すると約300万円もするような高価なナルドの香油を、壺を割り、いっぺんに丸ごと、お食事をされていたイエス様の頭に注いだのです。すてきな香りがイエス様から食事会場全体に広がりました。
しかし周りにいたイエス様の弟子たちはびっくりしました。「なんて、無駄なことをするんだ。もったいない!」 そう厳しく彼女を責め立てました。
私はこの時の弟子たちの気持ちが良く分かります。家で子どもたちが水道を出しっぱなしにしていたり電気を無駄遣いしていると、「もったいない。止めなさい」と、叱ってしまう親です。この世のお金の価値観、損か得かで判断しやすいものです。
みんながこの女性を批判する中にあって、ただ一人イエス様だけは彼女の真心に気付いてくださいました。聖書のマタイの福音書26章10節にはこうあります。
「 イエスはこれを知って彼らに言われた。『なぜこの人を困らせるのですか。わたしに良いことをしてくれました。』」
「彼女はわたしのために本当に立派なことをしてくれたんだよ!」と、イエス様だけが彼女の思いを分かってくださいました。イエス様だけが、「すごいことをしてくれたね!」と褒めてくださいました。
彼女がイエス様にナルドの香油を捧げたこの出来事は、今、聖書の3つの箇所に記録されています。2000年経っても今も世界中の人たちに、きらきらと輝きを放っています。
私たちも真心が伝わらないことがあるかもしれません。人から認めてもらえないことがあるかもしれません。けれどもただお一人イエス様だけはあなたの真心を分かっていてくださいます。
そんなイエス様の素晴らしさを聖書から探してみませんか?
( PBA制作「世の光」 2024.10.4放送でのお話しより )
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