2024/10/17放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 今週は福井 誠が担当しています。今日も昨日に続いてマタイの福音書を読みます。では「悪魔の誘惑」と題してお話しします。新約聖書マタイの福音書4章4節をお読みします。
「イエスは答えられた。『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある」
今日(こんにち)、聖地旅行に行きますと、イエスが悪魔の誘惑を受けたと考えられている場所を必ず訪問します。それはエリコという町に位置する300mほどの小高い山、モンス・クアランタナという場所です。緑の少ない岩肌の山で、険しい道が山頂まで続き、ちょうどギリシヤ正教会の修道院がその中腹にあります。
私もその場を訪れて、なるほど、ここでイエスは誘惑を受けたのか、とその山を遠目に眺めながらしみじみ思った記憶があります。
さて、イエスはそこで40日40夜断食をし、空腹を感じられました。
すると悪魔がやってきて、「神の子なら、石をパンになるように命じよ」というのです。
悪魔はイエスに神の子としての能力を示すように促しました。
しかしイエスは断られました。神の力は神の栄光を表す目的のためにのみ使うものです。イエスは多くの奇跡を行いましたが、ご自分の利益のためではなく神の御性質を教えるためにそうされました。
次に悪魔は旧約聖書の詩篇のことばを引用して、その山から飛び降りて神に守らせてみよ、とけしかけます。するとイエスは、それは神をあからさまに試みることだ、と応じます。確かに、神の力と権威は、軽々しく試みることのできない偉大なものです。
そこで最後に悪魔は、神ではない自分の力を試してみないか?と誘惑します。世の指導者たる者にとって最大の誘惑は、神ならざるものを神とすることです。自分を神として権力を振り回したり、悪に心を売り渡してまでも目的を達成したりする誘惑です。
しかし、イエスはまことに神の子、ただ神に従い神のみこころを行うことに徹するお方でした。悪魔の誘惑のエピソードは、信仰を持つ者がどのように神に従い生きるかを教えます。イエスのように神の力と権威の偉大さを認め、遜(へりくだ)って、神に従って歩むことです。
( PBA制作「世の光」 2024.10.17放送でのお話しより )
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