2022/9/27放送
「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
今日は旧約聖書イザヤ書の13章からお話しします。13章には、バビロンへの神のさばきが語られています。
バビロンとは、世界史では「新バビロニア」といわれている国のことです。実はイザヤ書を書いたイザヤはバビロンのことをほとんど知らなかったかもしれません。
13章で語られていることは、神がイザヤに教えられたことなのです。神はイザヤに、アッシリアに続いて強大になるバビロンの行く末を教えられました。
実際の歴史では、バビロンはアッシリアを滅ぼし、その後南王国ユダも滅ぼしてしまいます。そしてユダの人々はバビロンに捕え移されてしまいます。これがバビロン捕囚です。そしてイザヤ書13章では、そのバビロンも神の厳しいさばきによって滅ぼされることが預言されています。
「バビロン」という名称は聖書では、神に敵対して世界を支配する国家を指して用いられています。ですから13章では、バビロンが滅ぼされることだけでなく、「全世界を滅ぼす」といい、この世の終わりである終末に神がなさる最後の審判についても語られているのです。
しかしそれだけではありません。神のさばきが語られた後に、「わたしは人を純金よりも尊くする」と神の救いが語られているのです。
このことばは神の真意を表しています。神は人を滅ぼしたいのではありません。神が人を懲らしめるのは、その人に罪を教え、悔い改めさせ、何とか救いたいと思っておられるからなのです。
イザヤ書43章で、神は同じことをこのようにも言われています。「恐れるな。わたしがあなたを贖ったのだ。」そう語ってから、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」とおっしゃっているのです。
ここで言われている「贖い」とは、キリストの十字架によって成し遂げられました。キリストが人の罪をすべて負って死んでくださり贖いをしてくださったのです。
ですから、私たちがどんなに罪に穢れていても、キリストの十字架による贖いを信じるなら、神は、「わたしの目には、あなたは高価で尊い」「愛している」とおっしゃってくださるのです。
( PBA制作「世の光」 2022.9.27放送でのお話しより )
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