♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■旅人の道の光 / 原田憲夫

2021年11月18日 | Weblog

2021.6.3放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 さて今日も私たちの人生を旅に重ねながら御一緒に考えてみます。旧約聖書 詩篇119篇105節をお読みします。

 「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。」

 昔の人は「一寸先は闇」と言いました。一寸というのは約三センチです。私たちの人生のたった三センチ先もわからない、明日のことはわからない、と注意を促しました。本当にその通りです。私たちの人生の旅路は、一人で踏ん張って歩むにはあまりにも不安で暗い道です。

 けれども今日の詩篇は、「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。」と語ります。

 「あなたのみことば」とは、神様が御自身とそのみこころについて私たち人間に伝えられたことば、約束です。目に見えない手で触れることのできない神様のお考えを私たちにわかるようにことばで伝えてくださいました。

 そしてこのみことばは「私の足のともしび 私の道の光」だ、と諭して下さっています。すなわち私たちが旅路を行くとき、その足元を照らす光だ、というのです。

 エルサレムの神殿にあった七つの枝に分かれている燭台の灯は常夜灯です。それは、いかなる時も消されることがない永遠の光を象徴しているといいます。

 実に私たちの見たり聞いたり手にするものは皆朽ちていくものです。瞬く間に過ぎ去ります。聖書はこう語っています。

 「人はみな草のよう。その栄えはみな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。しかし、主のことばは永遠に立つ」 ペテロの手紙第一 1章24節、25節

 イエス・キリストは、詩篇が語るみことばを体現されたお方です。闇を照らすいのちの光です。キリストはこう語ります。

 「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」

 キリストは、旅人であるあなたの足のともしび、あなたの道の光です。あなたが今日、このキリストを、あなたの人生の主と信頼して踏み出すとき、真っ暗な道に光が与えられて、「この道に歩め」という主キリストの導きの声が聞こえてくるでしょう。

   (PBA制作「世の光」2021.6.3放送でのお話より)
 


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この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

 


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■旅人の歌 / 原田憲夫

2021年11月17日 | Weblog

2021.6.2放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

 さて今日も、私たちの人生を旅に重ねながらご一緒に考えてみます。旧約聖書 詩篇119篇54節をお読みします。
 「あなたのおきては 私の旅の家で 私の歌となりました。」

 この詩篇の背景には、地上では旅人であり寄留の者であるという聖書の人々の語る人生観があります。それは観念的なものではなく、実際の過酷な民族の歴史がずっと語り継がれているのです。

 今から三千数百年前の古代エジプトで奴隷として苦役を強いられていたイスラエルの人々は、指導者モーセに率いられて脱出に成功します。約束の地を目指して旅をしますが、荒野に入ってから試練、苦難の連続でした。

 荒野の旅の間、奇跡的な食べ物が神様から備えられましたが、雨風の時も日照りの時もあります。いつ何があるか、どんなことが起きるかわからない。恐れと不安に取り囲まれた旅、それが荒野の旅、四十年の旅でした。

 そうした厳しい現実を生きた人びとは、自らを旅人であり寄留の者であると言い表したのです。

 ところがそのような過酷な現実の中で、この詩篇は「あなたのおきては 私の歌となった。」と歌います。

 「あなた」とは神様です。万物の創造者、万物の存在、いのちの源、永遠の神様です。そして、この「おきて」とは、この永遠の神のことばです。変わることのない神の約束です。これこそ消えることのない、しっかり刻み込まれた旅の道しるべです。

 旅の間、目にする風景は絶えず変わります。けれどもこの詩篇の歌い手は、全く変わらない永遠の神の約束が旅する私たち・私と共にある、と喜び歌うのです。それで苦しい時、悲しい時にはいつでも神に祈り、神の前で思いっきり泣くことができました。約束の地、永遠の神の家、その希望を抱き、喜びをしっかり宿して旅をしていたのです。

 この永遠の神のことばは今、人となって私たちの世界に来ました。救い主イエス・キリストです。このキリストが、地上を旅するあなたの人生の旅の歌、旅人の歌となりますように。そして喜びと感謝の歌を歌いつつ、あなたの旅の終着地、平安に満ちた永遠の神の家を目指し、ご一緒に歩ませていただきましょう。

   (PBA制作「世の光」2021.6.2放送でのお話より)
 


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■旅人のオアシス! / 原田憲夫

2021年11月16日 | Weblog

2021.6.1放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。

ラジオ番組「世の光」70周年記念特別番組をお届けしています。さて今日も私たちの人生を旅に重ねながら、オアシスについてご一緒に考えてみます。

 ある日キリストが、南のユダヤ地方から北のガリラヤ地方へ戻る旅をした時のことです。内陸のサマリア地方にあるスカルという町でのことでした。

 正午ごろ、キリストは一人井戸端で休んでいました。そこに一人のサマリア人の女性が水を汲みに来ました。キリストは「水を飲ませてほしい」と頼みます。

 ところがこの女性はいぶかしく思います。当時のユダヤ人が見下していたサマリア人に頼むなんてなかったからです。それとこの当時、一般の女性は真っ昼間の暑い時に水を汲みに来ません。朝早く汲みに来ます。ところがこの女性は奇妙な結婚を繰り返していたので人目を避けて水を汲みに来ていたのです。

 キリストはこの女性に話しかけます。「もしあなたが・・・水をくださいと願った者が誰かを知っていたなら、あなたのほうから願い出て、生ける水をもらったことでしょう。」(参照 ヨハネの福音書4章10節)

 この女性は言いました。「主よ。この井戸は深いのです。」

 ここにこの女性の内面が現れています。私も今までの穢れた水を飲む人生とは違う生き方をしてみたい、何度もやり直したいと思ったことでしょう。でも井戸は深い。無理です・・・。


 するとキリストはこの女性に、こう語りかけます。ヨハネの福音書4章13節、14節
「この水を飲む人はみな、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」

 この時、サマリアの女性は言いました。
「主よ。私が渇くことがないように、・・・その水を私に下さい。」(ヨハネの福音書4章15節 )

 今日までのあなたはいかがですか? 今までの人生をやり直したい、でも井戸は深い、と諦めてこなかったでしょうか。 けれどもあなたが頑張って汲む必要はないのです。キリストが与える生ける水は、信じる人の心の中で泉となって湧き上がってくるからです。
 キリストこそ十字架によって私たち、あなたの罪、過ち、穢れをきれいにする泉、旅人のオアシスなのです。ですからあなたも今日、「その水をください」とキリストに生ける水を求めませんか? そのとき、生ける水は穢れた心をきれいにし、あなたの人生の旅を豊かに祝福してくださるでしょう。

   (PBA制作「世の光」2021.6.1放送でのお話より)
 


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■新しい旅へ - 出発信仰! / 原田憲夫

2021年11月15日 | Weblog

2021.5.31放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。今日からしばらく、「世の光」70周年記念特別番組をお届けします。それで今日は私の人生の新しい旅立ちとなった「世の光」との出会いをお話ししたいと思います。

 今から半世紀前、1970年、当時の社会は日米安全保障条約をめぐって混乱していました。その年の5月、私は御茶ノ水駅で偶然手渡されたチラシから、全く予想してなかったキリスト教の講演会に行きました。

 「新しい皮袋」という妙なことばだけが耳に残ったままその会場を出た所で、見知らぬ一人の大学生K君に呼び止められました。彼と喫茶店で議論した結果、私の終電がなくなり、彼の家に泊めてもらうことになりました。

 その夜、眠りに落ちてく枕元で、「おはようございます。羽鳥明です。」という優しい声が聞こえました。それが私とラジオ番組「世の光」との初めての出会いでした。

 6月、社会変革を求めてデモに参加しましたが何も変わりませんでした。ただ私の心の中は散乱したビニール袋のようにすべてが無意味に思われました。

 7月、あのK君に誘われ羽鳥明という人が講師だという「世の光サマーキャンプ」に参加しました。キャンプの主題は「力ある人生」、それを妨げる私たち人間の根底にある罪、神の愛、キリストの十字架、・・・全く初めて聞く話でした。と同時に、正義や平和を叫びながら憎しみで埋まった汚い心、偽善・・・私の心の内が全部見透かされていました。


 そんな心の闇を自分の力では吐き出すことはできない、そう心に迫られた時、「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネの福音書8章12節 )と招くキリストの声が私の渇いていた魂に染み込んできたのです。

 「信じます。」 涙と鼻水とがノートを濡らした19歳の夏。これが私と「世の光」、イエス・キリストとの出会いであり、新しい旅へ出発信仰!の時となりました。

 あの日、私を闇から光へと導き出してくれた世の光・キリストは、今日あなたを光の中へと招いておられます。あなたもぜひ新しい旅へと歩き出してください。

   (PBA制作「世の光」2021.5.31放送でのお話より)
 
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■神殿で行う奉仕 / 羽鳥頼和

2021年11月13日 | Weblog

2021.5.29放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

   昨日は、神殿建設に情熱を傾けていたダビデが、神殿で行われる礼拝を神のみこころにかなったものとするために、礼拝奉仕者であるレビ人たちを整えることにも情熱を注いだことをお話ししました。今日はその続きです。

 レビ人を奉仕者として登録したダビデは続いてレビ人に奉仕の内容について語りました。

  イスラエルの先祖はイスラエルに定住する前、40年間荒野を旅してきました。神を礼拝する所である会見の天幕と祭壇は持ち運びをすることができるように神が定められていました。イスラエル王国を確立した今、人々はイスラエルの地に定住するようになりました。そこでダビデはレビ人に彼らの奉仕について語りました。
「神は私たちがここに定住することができるようにして下さった。そして神はいつまでもここエルサレムに住まわれる。だからレビ人は、荒野でしたように幕屋を運んだり奉仕のための器具を運んだりする必要はない。」(歴代誌第一23章25-26節参照)

 そしてダビデは、レビ人に神殿で行う奉仕を改めて教えました。
 その奉仕とは、神殿の庭、神殿の周りにある脇部屋を管理する奉仕。また神に献げる供えのパン、穀物のささげ物、種なしの薄焼きパンなど、神に献げる物を神が定められたとおりの分量で定められたとおりに作り、聖所に備える奉仕。
 それから朝ごとに神をほめたたえ、賛美し、夕べにも同様に神を賛美する奉仕。
 さらに週の終わりの安息日、月の初めの新月、および神の定められた例祭ごとに献げられるすべての全焼のささげ物を神に定められたとおりに献げる奉仕でした。(歴代誌第一23章28-31節参照)

 ダビデは、神が定められた規定のとおりに奉仕を行うようにレビ人を整えました。レビ人のこれらの奉仕によって、イスラエルは神に喜ばれる礼拝を献げることができるのです。

 明日は日曜日です。私たちも神に喜ばれる礼拝を献げましょう。

   (PBA制作「世の光」2021.5.29放送でのお話より)
 
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このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。。携帯からもこのURLでどうぞ。

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東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

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■神殿での礼拝の準備 / 羽鳥頼和

2021年11月12日 | Weblog

2021.5.28放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

  昨日は、ダビデ王が神殿を建設するために人材と資材を準備したことをお話ししました。ダビデの準備はそれだけではありませんでした。

 神殿は神に礼拝を献げる所です。そこでダビデは礼拝のための奉仕者を整えました。礼拝のために奉仕する人々として、神はレビ族の人々を選んでおられました。ダビデはそのレビ人たちを神殿での奉仕者として整えました。

 ダビデはまず、レビ人のうち三十歳以上のものを数えました。以前人数を数えて失敗したダビデでしたが、この調査は神のみこころにかなったことでした。ダビデはただ人数を数えたのではなく、神に奉仕するレビ人の奉仕の役割分担を行いました。(歴代志第一23章~26章参照)

 神殿の勤めを指揮する人たち、レビ人を統括するリーダーたち、神殿の門衛、楽器を演奏して神を賛美する聖歌隊、これらの人たちをダビデが任命しました。

 ダビデは、神を賛美するための楽器を作りました。それだけでなく多くの賛美歌を作曲しました。

 ダビデの作として有名な賛美である詩篇23篇には、「まことに私のいのちの日の限り いつくしみと恵みが 私を追って来るでしょう。私はいつまでも 主の家に住まいます。」とあります。

 主の家と言われる神殿は神を礼拝する所です。神のみこころにかなった、神に喜ばれる礼拝を献げるために、ダビデは賛美歌を作り、楽器を作り、奉仕者であるレビ人たちを整えたのです。

 イエス・キリストは、私たちが神に喜ばれる礼拝を献げることができるように、十字架によって私たちを贖い、罪の中から救い出してくださったのです。

 新約聖書のヘブル人への手紙 12章28節にはこのようにあります。
 「感謝しつつ、敬虔と恐れをもって、神に喜ばれる礼拝をささげようではありませんか。」

   (PBA制作「世の光」2021.5.28放送でのお話より)
 
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■神殿建設の準備 / 羽鳥頼和

2021年11月11日 | Weblog

2021.5.27放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

 昨日は、神が疫病による災いを下されたことによってダビデが自分の罪を知って、悔い改めて神の命令どおりにオルナンの打ち場に祭壇を築いて、神に全焼のささげ物を献げたこと、そして神がダビデの全焼のささげ物を受け入れてくださり、疫病を収束してくださったことをお話ししました。

 昨日もお話しましたが、この頃、モーセが荒野で造った神の幕屋・会見の天幕と祭壇はギブオンにありました。しかし、神による災いである疫病を恐れていたダビデはギブオンに行くことができませんでした。そんな時、神が「オルナンの打ち場に、祭壇を築きなさい。」と言われたのです。

 疫病が収束するのを見たダビデは、「これこそ神の幕屋、神の宮だ。これこそイスラエルの祭壇だ。」と言いました。そして神の宮である神殿を建てる準備にとりかかりました。

 ダビデは、石材を切り出す人々、石や木に細工する人々、金、銀、青銅、鉄を扱う人々など各種の仕事に熟練した人々を雇いました。

 ダビデが準備したのは人材だけではありません。ダビデは、釘や留め金用の鉄、大量の青銅、貴重な杉材を大量に用意しました。

 そしてダビデは自分の息子であるソロモンに言いました。
「わが子よ。私は神のために宮を建てる志を持ち続けてきた。しかし、神は私にこのように言われた。『ダビデよ、あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。だから、あなたがわたしのために神殿を建ててはならない。わたしの前に多くの血を地に流してきたからである。見よ、あなたに一人の男の子が生まれる。彼が私のために神殿を建てる。』わが子よ、神があなたについて語られたとおり、あなたが神殿を立派に建て上げることができるように。」(参照 歴代誌第一22章7節~11節 )

 ダビデは神の命令に従い、潔くソロモンに神殿建設を委ねました。ダビデは建設の準備に徹したのです。

   (PBA制作「世の光」2021.5.27放送でのお話より)
 
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■主の宮が建つ所 / 羽鳥頼和

2021年11月10日 | Weblog

2021.5.26放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。
 昨日は、ダビデ王が罪を犯した事によって、神がダビデ王の罪に対する災いとして、人々を疫病で打たれたこと、それでダビデが自分の罪を認め、悔い改めて、「民を打つことをとどめてください」と神に願ったことをお話ししました。今日はその続きです。

 ダビデの悔い改めのことばを聞かれた神は、「オルナンの打ち場に、祭壇を築きなさい。」と命じられました(歴代誌第一21章18節参照 )。打ち場とは収穫した穀物を脱穀する場所です。そして祭壇とは、神にささげ物を献げる所です。オルナンという人が持っている打ち場に祭壇を建てるように神はダビデに命じられたのです。

 ダビデは神に言われたとおりにしました。オルナンに十分な代金を払い、そこを買い取り、そこに祭壇を築き、そこで全焼のささげ物と交わりのいけにえを神に献げました。

 ダビデが神に祈ると、神は祭壇の全焼のささげ物に天から火を下し、疫病で民を打つことをやめられました。

 ダビデは、神が祈りに応えて疫病を収束して下さったことを見て、そこで再び神にいけにえを献げました。

 このように、オルナンの打ち場は、神が選ばれ、神がダビデとイスラエルに与えられた聖なる場所です。ダビデはこの出来事を通して、神の裁きの厳しさと神のあわれみを教えられました。

 さてこの頃、神が定められた神の幕屋と祭壇はギブオンにありました。しかし、神を恐れたダビデはギブオンの祭壇に出て行くことができないでいました。このオルナンの打ち場は神が祭壇を築くようにと定められた場所でした。ですからこの後ダビデは、この神の裁きとあわれみが現されたこの場所に神を礼拝する神殿を建設するように導かれるのです(歴代誌第二3章1節参照 )。

 明日は、神殿建設の準備をするダビデについて旧約聖書の歴代誌からお話しします。

   (PBA制作「世の光」2021.5.26放送でのお話より)
 
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■ダビデ王の失敗 / 羽鳥頼和

2021年11月09日 | Weblog

2021.5.25放送

 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

 イスラエルの王ダビデという人物をご存じでしょうか。聖書で語られているイスラエル王国の王様です。実は最近まで学者の中には、聖書にしか出てこないダビデ王は架空の人物であると主張する学者たちがいました。しかし1993年にイスラエルのダンで「ダビデの家」と記されている石碑が発見されました。この石碑は紀元前九世紀のものでした。この発見によって、ダビデが実在の人物であり、王朝の創始者であることが認定されたのです。
 今週は旧約聖書の歴代誌から、この実在したダビデ王についてお話ししています。
 イスラエルの王に即位したダビデ王は連戦連勝で王国を確立しました。そんなダビデは自分の力を確認しようと、部下の反対にも関わらず人口調査を断行しました。この時、高慢になっていたダビデは、神に信頼するのではなく自分の戦力を気にしていたのです。

 聖書は、サタンがダビデをそそのかした、と教えています。ダビデ王の命令は神の目には悪しきことでした。それで神はイスラエルを打つことを決められます。
 神は王であるダビデに、罪の裁きとして三つのわざわいのうちから一つを選ぶように告げます。その三つとは、三年間の飢饉か、三カ月の間の敵の攻撃か、三日間疫病で打たれるかでした。

 ダビデは悩みに悩み、疫病に打たれることを選びました。神はイスラエルに疫病をくだされました。それで七万人が疫病に倒れました。それを見たダビデは神に謝りました。「神よ、『民を数えろ』と言ったのは私です。私が罪を犯したのです。民ではなく私を打ってください。」

 神はこのことを通してダビデを王として整えられました。ダビデは知ったはずです。自分がサタンにそそのかされて罪を犯してしまう弱い者であることを。そして、王として国を治める責任を思い知らされ、そして何よりも、神を恐れ、神を信頼しなければならないことを教えられたのです。

   (PBA制作「世の光」2021.5.25放送でのお話より)
 
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■神の啓示の書である聖書「歴代誌」 / 羽鳥頼和

2021年11月08日 | Weblog

2021.5.24放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。今週は旧約聖書の歴代誌という書物からお話しします。

 この歴代誌は旧約聖書の中の歴史書でイスラエル王国の歴史を語っています。同様に、イスラエルの歴史を語っている聖書の書物に列王記があります。日本の国の歴史を記録した書物にも日本書紀と古事記があります。日本書紀と古事記はどちらも日本の歴史が記されていますが、二つの書物は書かれた文体が違い、書かれた目的も違います。

 聖書の歴史書である歴代誌と列王記は共にイスラエルの王国の歴史が語られていますが、書かれた目的には違いがあると言えます。それよりも日本書紀と古事記と聖書の歴代誌には大きな違いがあります。日本書紀と古事記は人間の書いた書物であり、作者あるいは編纂を命じた人物の意図や意志によって書かれた書物です。それに対して聖書は神が啓示された書物であることが大きな違いです。

 聖書を書いたのは人であり信仰者ですが、その人が自分の意思や衝動によってではなく神に動かされて神からの言葉を書き記したところに一般の書物との大きな違いがあります。

 ですから聖書の著者は神であるとも言えます。それは、普通に想像するなら神の霊がその人に乗り移って書かせたと思うかもしれません。しかしそうではなく神が作者として選んだ人の人間性、その時代の言葉を通して、神が表わされたことばだということです。神はこの聖書によって現代の私たちにも語っておられます。

 歴代誌は実際のイスラエルの歴史を通して私たちに、神とはどんなお方であり、その神が何をしてくださり、何をわたしたちに望んでおられるのか、神のみこころを教えています。
 
 今週は神のことばである歴代誌からご一緒に神のみことばに聞きたいと思います。

 イスラエル王国は二代目の王であるダビデによって独立王国として確立されました。明日はこのダビデの治世についてお話しします。

   (PBA制作「世の光」2021.5.24放送でのお話より)
 
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