2021.6.3放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 原田憲夫です。
さて今日も私たちの人生を旅に重ねながら御一緒に考えてみます。旧約聖書 詩篇119篇105節をお読みします。
「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。」
昔の人は「一寸先は闇」と言いました。一寸というのは約三センチです。私たちの人生のたった三センチ先もわからない、明日のことはわからない、と注意を促しました。本当にその通りです。私たちの人生の旅路は、一人で踏ん張って歩むにはあまりにも不安で暗い道です。
けれども今日の詩篇は、「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。」と語ります。
「あなたのみことば」とは、神様が御自身とそのみこころについて私たち人間に伝えられたことば、約束です。目に見えない手で触れることのできない神様のお考えを私たちにわかるようにことばで伝えてくださいました。
そしてこのみことばは「私の足のともしび 私の道の光」だ、と諭して下さっています。すなわち私たちが旅路を行くとき、その足元を照らす光だ、というのです。
エルサレムの神殿にあった七つの枝に分かれている燭台の灯は常夜灯です。それは、いかなる時も消されることがない永遠の光を象徴しているといいます。
実に私たちの見たり聞いたり手にするものは皆朽ちていくものです。瞬く間に過ぎ去ります。聖書はこう語っています。
「人はみな草のよう。その栄えはみな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。しかし、主のことばは永遠に立つ」 ペテロの手紙第一 1章24節、25節
イエス・キリストは、詩篇が語るみことばを体現されたお方です。闇を照らすいのちの光です。キリストはこう語ります。
「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」
キリストは、旅人であるあなたの足のともしび、あなたの道の光です。あなたが今日、このキリストを、あなたの人生の主と信頼して踏み出すとき、真っ暗な道に光が与えられて、「この道に歩め」という主キリストの導きの声が聞こえてくるでしょう。
(PBA制作「世の光」2021.6.3放送でのお話より)
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