2022/9/8放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
私たちは自分の人生の中で、時々立ち止まり人生を見つめ直す、これはとても大切なことです。私たちが人生を見つめ直そうとするとき、二つのアプローチがあります。
一つは、「過去から今を見つめる」ということです。昔を振り返りながら今の自分を見るのです。しかしともすると、「昔は良かった、昔は良かった」と、ただ懐古するだけで将来に希望を持てなかったり、ただ昔の栄光に溺れてしまって今というこの時を受け入れられずに、「こんなはずではないのに!」と心の中で叫んでしまうこともあるかもしれませんね。
また、過去にあまりにも苦しい経験をしたことから、「どうせ未来も同じだろう」と希望を捨ててしまう、そういう人もいます。これでは見つめ直すどころから、余計に人生を虚しいものにしてしまいますね。
聖書の視点はまったく違います。過去を見るなら神様のなさったことを思い起こしなさい、と教えます。あなたがここまで生かされていることの中に神様の支えを過去の出来事から探ってみなさい、と勧めているのです。
「いやあ神様のことなど、これまで考えてもきませんでした。」と仰る方もいるでしょう。「自分の人生、何一つ良いことなんてない」と言われるかもしれません。しかし、あなたはこうしてここまで生かされているのです。静かに過去を振り返り、様々な出来事の背後に神様があなたの人生を支えてくださっていたのだということを考えて見ることは大切ですね。
そしてもう一つのアプローチは、「未来を見つめ、そして今を見ていく」という、こういうアプローチです。
聖書のヘブル人への手紙の中には、こんなことばが書かれています。ヘブル人への手紙 11章13節
「これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。」
このヘブル書11章は、聖書に登場する有名な人物がどのように信仰に生きたかが記されているのですが、みんな昔の人たちは死んでしまいました。しかし彼らは未来を望みながら今を力一杯生きていった、と紹介しているのです。つまり、彼方の永遠の御国を見つめながら今という瞬間を生きていったのだ、と教えているんですね。
人生を見つめ直すとき、未来の永遠の希望を待ち望みながら今を精一杯生きること、これは私たちの大切な生き方なのですね。
( PBA制作「世の光」 2022.9.8放送でのお話しより )
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