2021.7.21放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の4章では、イエス様が荒野で悪魔の誘惑にあわれた話が出てきます。
悪魔の誘惑は続きます。「また、悪魔はイエスを連れて行き、一瞬のうち世界のすべての国々を見せて、こう言った。『このような、国々の権力と栄光をすべてあなたにあげよう。それは私に任されていて、だれでも私が望む人にあげるのだから。だから、もしあなたが私の前にひれ伏すなら、すべてがあなたのものとなる。」
ここで悪魔は、「この国々の権力と栄光は私に任されている。」そんなふうに近づいてきました。しかも「これはと思う人にさしあげるのです。」と、こちらの心をくすぐってくるのです。そして、「あなたがもし、私を拝むなら」と条件を出してくるのです。「ちょっとだけでいいから拝みなさい」と。この時悪魔は、神様を拝んじゃいけないなどと言いません。神様を礼拝するなと言われると私たちも「ああ、これは悪魔の仕業だな」と気がつきます。しかし悪魔の誘惑は「神様のこともどうぞ礼拝してください。それは、やめちゃいけない大切なことだよね。」と。しかし「私のこともひれ伏してくるなら」と、神様と共にプラスアルファの誘惑をしてくるのです。
さらにこの時悪魔は世界を見せました。イエス様の視野の向こう側には貧しい人も、自分の国のローマの支配で悩んでいる人たちも目に入ってきたでしょう。「あなたが、少し私を拝むだけで、すぐに彼らを助けることができるんだよ。国々の一切の権力と栄光があったら、あなたはすぐにでも貧しい人を助けられるでしょ。神の子ならば、早くあの貧しい人たちの助けになりたいだろう。」と声をかけてくるんです。
お金の問題は切実です。私も学生伝道の働きをしていましたが、一番苦しんだのがお金の問題でした。三十数名のスタッフたちの給与を出さないといけない。来月支払えるだろうか。資金繰りをしていく緊張感はとっても激しいものでした。気がつくとため息をついているわけです。いっそのこと宝くじでも買おうかと思ったこともありました。やがてたどり着いたのはお祈りすることでした。朝に膝まずいてお祈りしていると、妻から「どうしたの? お腹が痛いの?」とかいって言われたり。「お祈りしてるんだよ。」と答えました。
必要なものは神様が与えてくださると信じることよりも一切の権力と栄光、お金がどれだけあるかの方が頼りに思ってしまうことが人にはあります。でもそこでこそ私たちは神様の守りにすがりましょう。
神様が今日もあなたを守ってくださいますように。
( PBA制作「世の光」2021.7.21放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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