♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して70年、
PBA『世の光』を文字で 

■父の転職 / 菊地百合子

2022年01月11日 | Weblog

2021.7.6放送

 世の光の時間です。お元気でしょうか、山形ホーリネス教会の菊地百合子です。

 私が小学校の一年生になった時、大阪市福島区で傘屋をしていた祖父母の家に引っ越しをしました。引っ越した家は小さな家でしたが、父が後を継ぎ、洋傘作りのために家中を使って働いていました。

 一緒に働いてる人には韓国人のばあちゃんや差別で結婚を反対されて家出していた居候のお姉さんがいたり、いろんな人が出入りをしていました。子ども心に、自分の家は貧しいのか豊かなのかわからなくて、何度か父に「うちにはお金があるの? ないの?」という質問をしたことがありました。すると父は決まって、「うちは大金持ちやで。手元には現金はないけど、天国貯金は山ほどある。必要な時必要なだけ天の蔵から降ってくる」と、本当に自信たっぷり答えてくれました。

 ある時、家に裁判所からの差し押さえが入り、家財道具に赤紙が貼られるということがありました。私はその様子が心配でしたが、父は動じる様子も見せず平然としていました。何とかなるという信仰が父の中にあるのを子どもながら感じる出来事でした。不思議なことに赤紙が貼られた家財道具は何ひとつなくなりませんでした。

 その後、父は、これからは車社会になる。洋傘製造業は時代遅れだと言い始め、転職を考えるようになりました。そこでキリスト教式の葬儀屋をする事を思い立ちました。しかしこの仕事は周囲の説得で断念することになりました。時代の変化とともに路面電車が高架線路を走るようになり、家の近くに駅が移転してきました。それを機に洋傘製造業をやめて「シャローム」という喫茶店を開業することになりました。私が中学一年生になった年のことでした。

 父がよく言っていた聖書のことばを紹介します。
 「自分の財産を売って施しをしなさい。自分のために、天に、すり切れない財布を作り、尽きることのない宝を積みなさい。天では盗人が近寄ることも、虫が食い荒らすこともありません。」 ルカの福音書12章33節

 この喫茶「シャローム」への転職は、その後、大きな祝福をもたらしました。

 どうぞ今日も一日、お元気でお過ごしください。


      (PBA制作「世の光」2021.7.6放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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