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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■主の祈り32  みこころの天になるごとく/大嶋重徳

2015年09月08日 | Weblog
2015/9/8放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書にはイエス・キリストが私たちに教えてくださった主の祈りという祈りがあります。主の祈りには「御心の天になるごとく地にもなさせたまえ」ということばがあります。

 この祈りの意味する所は忍耐です。実は聖書において「神の御心」ということばが出て来る箇所の多くの文脈で聖書を読む者たちに問われているのは信仰と忍耐です。時に、神様の御心が分るには心の平安があることだ、と言われることがあります。しかしここには心の平安という罠があります。なぜならば示された御心を受け取るには忍耐を要することがあるからです。

 イエス・キリストの母マリヤは彼女がまだ10代の少女であった時に天使が現れて、「あなたはメシヤを身籠ることとなる。」と伝えられました。その時、マリヤは「この身に御心がなりますように。」と答えたのです。一見美しいクリスマスの記事のようにも見えますが、これがどれほどの信仰と忍耐が必要であったでしょうか。

 実際、「神様の子どもを妊娠できるの?? やったあ!」ということはなかったでしょう。既にいた婚約者ヨセフの顔がちらついたはずです。もしかすると自分は婚約者から捨てられるかもしれないという人生の危機に置かれたのです。更にお腹が大きくなる10ヶ月の間、多くの人の目にさらされて多くの誤解と非難の目の中を生きることにもなりました。事実、イエス様がご自分ではっきりと福音を伝え始められるまでの30年間は不思議なことがあったなあと思いつつも彼女の若い頃に起こった出来事の意味ははっきりとは分からないままだったのです。しかしマリアは30歳になったイエス様が福音を伝え始める姿を見て、やっぱりあの30年前の神の使いのメシヤを生むということばは本当だったと受け取ることができたのです。彼女が祈った祈りが実現するのを見ることができるには30年以上の年月が必要でした。

 イエス様の十字架も神の御心ではありましたが、イエス様ご自身が受けとめるためには心の平安と言うよりも血の汗を流されるほどの苦しみがあったことを忘れることはできません。

 私たちが救われるためにも父なる神の忍耐がありました。御心が実現していくとき、私たちには忍耐が求られるのです。忍耐の民として今日も希望を持って主の祈りを祈りたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2015.9.8放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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