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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■知らぬが幸い / 板倉邦雄

2013年08月14日 | Weblog
2013/8/14放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「知らぬが幸い」という題でお話ししましょう。今日のヤコブとラバンのやりとりは知らなかったことが幸いした事柄を描いています。創世記の31章の続きです。

 さて夫ヤコブは妻のラケルが父ラバンの守り神を盗んだことを知りませんでした。ですからラバンが「なぜあなたはわたしの守り神を盗んだのか。」と問われた時、ヤコブは答えます。「もし盗んだやつがいたらタダではおきませんよ。」 ラバンはまずヤコブのテントからそこらじゅうを探し始めました。何もありません。その後、娘のレアのテント、と探し回ってもやはり家の守り神は出てきません。盗んだラケルのテントを調べる番になりました。彼女はラバンの守り神をらくだの鞍の下に押入れ、その上に座りました。「お父さん。座ったままで失礼させていただきます。今日、女の月のものがあって立てないのです。」 ラケルは澄まして弁解しました。

 何も出てこなかったのでヤコブは腹を立てました。そして今までの不満をぶちまけます。
 「どうでした? 何か一つでも見つかりましたか? 全く濡れ衣も良いところですよ。さあ見せていただきましょう。盗んだものはどこにありますか? この20年間というもの、私はお父さんのために働き通しでした。家畜が野獣に襲われた時も、家畜が盗まれた時も、私が弁償しました。この20年間ずうっとです。14年間は二人の娘さんをいただくために、6年間はあなたの家畜の世話をして自分の群れを手に入れるためです。おまけに給料は10回も減らされたんですからねえ。実際の所、祖父のアブラハム、父イサクが信じる神様の恵みがなかったら一文なしで追い出されたことでしょう。幸い神様は何もかも御存知でした。あなたの酷いしうちも私が一生懸命に働いたことも見ておられました。それで夕べ、あなたに現れなさったのです。」 

 夫ヤコブは妻ラケルが父の守り神を盗んだことを知らなかったことはかえって幸いでしたねえ。今までの苦しみや辛さを吐露する機会として神様がこの瞬間(とき)をヤコブに与えてくださったと私は信じています。

(PBA制作「世の光」2013.8.14放送でのお話より )
 
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