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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■兄エサウとの再会 / 板倉邦雄

2013年08月28日 | Weblog
2013/8/28放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「兄エサウとの再会」という題でお話ししましょう。

 20年前、弟ヤコブは手に一本の杖だけを持って故郷(ふるさと)の家をあとにしましたねえ。そして遠い母の実家へ逃げたのです。なぜでしたか? それは兄エサウを騙して長子の権利と祝福を奪い取ったからです。兄エサウは心の中でヤコブを憎み、叫んで言いました。「父が死んだら、その時ヤコブを殺してやる。」 故郷へ帰ることは兄のエサウに会うことを意味していました。蒔いた種は刈り取らなければなりません。決着をつけなければなりませんでした。

 まずヤコブはエドムの野に住む兄エサウの元に先立って使者を遣わしました。そして使者にこう言わせたのです。「兄さん。お久しぶりです。ヤコブです。長いこと御無沙汰していました。私は最近までラバンおじさんのもとに身を寄せていました。ようやく牛や羊や使用人を持てるようになったので故郷へ帰ることにしたのです。誰よりもまず兄さんにこのことを知らせします。どうか快く迎えてくださいますように。」

 さて、使いが戻りました。エサウが400人の手勢を引き連れて出迎えに来る途中だと言うことです。恐れていた通りです。何とか策はないかと考えた挙げ句、窮余の一策を思いつきました。一行を二つに分けることです。家畜の群れやラクダも全部です。そして言いました。もしエサウが一方に攻撃を仕掛けても、もう一方は何とか助かるだろう。」 やるだけのことはやりました。

 しかしまだ心配であり、不安でした。後は神様に祈るだけです。「祖父アブラハムも信じ父イサクもお従いした神様。故郷へ帰れと私に命じ、必ず祝福すると約束してくださった神様。あなたはいつもお約束通り私によくしてくださいました。家を出た時は私は杖しか持っていませんでした。しかし今は違います。神様どうか助けてください。兄はどんな手荒なことをするか分りません。私たち一家を皆殺しにするかもしれないのです。お約束では、私を祝福し、子孫を海辺の砂のように多くしてくださるということでした。今その約束を思い出してください。」

(PBA制作「世の光」2013.8.28放送でのお話より )
 
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