29日(月)、雨の中、滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)に行ってきた。琵琶湖と人間、自然のことを学べる博物館であるが、特に淡水魚や虫などの展示が素晴らしい。滋賀県も大雨だったが、夏休みで子どもの団体や家族連れが多く訪れていた。私のような内陸育ちの人間にとっては、子どもの頃に親しんだ川や池、水路や田圃にいた生物に出会えて懐かしさ、親しみが湧いてきた。また、昭和30年代すなわちまさに私が少年期だったころの農家の生活が再現された展示もあり、母親の実家(農家)の記憶がありありとよみがえってくるようだった。
今ではこうした博物館のような人工的施設でしか体験できなくなってしまった日本の自然や過去の生活。私たちの世代はこうした自然・文化・社会環境の中で育った。ふるさとに対する感性もその環境との直接的な関わり、体験を通して育まれた。子や孫の世代にどのように伝えていくのか、大きな課題だが、琵琶湖博物館は自然と文化(人間)環境を考えるよい施設だった。