7日(土)、加東市のサイエンスパーク(工業団地)の一画にある第3グラウンドで、三世代ゲートボール大会が開かれた。5回目を迎えるが、市内各地域から16チームが参加した。ちょっと少ないような気がして関係の人に尋ねてみると、7日なので地区によっては墓地掃除と重なったのか、ゲートボールをやる人が少なくなったのか、いずれにしても例年より少ないのは確かだった。
おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、そして、小中学生の3世代がチームを組んで出場している。ふだん、家の中でもすれ違いで食事や会話も一緒ではなくなっているというのが現状。こうしてゲートボールを通じて家族や地域の絆を深める機会があることは大切なことだ。2年前のことだが、この大会に向けて炎天下、地区のグランドで練習をしているところに立ち寄ったことがある。子どももお父さんも暑さにまいってしまっtが、おじいさんだけは元気そのものだった。「わしらは鍛え方がちがうもんな。冬でも夏でもやってきたわ」と大笑いしながら話されていた姿を今もよく覚えている。しかし、そのお方も今年急逝された。
近頃は児童虐待、高齢者虐待、親殺し、子殺し、介護疲れの末に・・・といった悲しい事件の報道を目や耳にすることが多い。100歳以上の高齢者の行方不明もそうだ。無縁社会というぞっとするような言葉も現実感がでてきた。今日、こうしてチーム数は決して多くないが、三世代が一緒にゲートボールを楽しむ光景が本当にありがたく、貴重な光景に思えた。