『女子の武士道』から 3/8 大切なのは基本・根本・実行
5歳前から四書(中庸、大学、論語、孟子)と日本史の本を与えられたお祖母さんは、なかでも論語を繰り返し学んでそらんじるほどになったそうです。
「けれど、学んだことを行っていなかったら、学んでないのも同然だ、と父はしじゅう言いました。それゆえ、少しでも日常の行いが間違っていると、それが学んでいない証拠だと叱りつけられるのです。けれど学んだことが大人になって役に立ったのは行ったからですね。やはり頭だけではなりませぬ。」
「簡単なことであれば、やりやすいものですからの。簡単なことと思うて為さないでおくと根本が身につきませぬ。人は根っこが基本となるのです。根本がしっかりしていないなら、どうして難しいことを為せましょう。これもまた簡単な理屈です。」
うん、知ってたって使えなくちゃ役に立たない。実行できることが、「知識を智恵にする」ことなんだよねえ。
いきなりむずかしいことをおこなうのは、それこそむずかしい。身の回りのこと、簡単なことをきちんと実行していくことが「できる力」を蓄えるいちばんの近道だねえ。だから「基本を知ること」と「日常生活を大切にする」ことがだいじ。
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