ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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『精神科医がものを書くとき 1』から

2008-10-24 20:54:41 | 本や言葉の紹介
 武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
          (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 今日、M園に行ってきました。22日の「心と身体……仏教から、精神科医から その1」で書いた「心はどこにあるか」と問いかけてくれたスタッフのかたがいらしたので、お礼を言うことができました。ああよかった。
 M園に通って3年ほどですが、今日初めて雨にあいました。秋の雨を楽しめてラッキーでした。


 前回にせっかく『精神科医がものを書くとき Ⅰ』(中井久夫 広英社)について触れたので、ほかにも「へえ!」と思った文章をご紹介します。
 なお、分裂病という表記についてですが、分裂病という名称は2002年から統合失調症に変わりました。しかしこの本は1996年刊行のため、分裂病という表記になっていることをご了解ください。


●「ここでいっておきたいのは、キリスト教は労働を無条件に肯定しているわけではないことです。これが西洋と日本との違いです。
 ヨーロッパのキリスト教の場合は、アダムとイヴが楽園にいたときには働かなくてよかったんですが、蛇に教えられて、してはならないことをしてしまったために二人は楽園から追放されてしまいます。そのときの神の呪いで人間の命が有限になり、また額に汗して働かないとパンが得られないことになった。そういうことで、ァベルとカインが牧畜と農業を始めたわけですから、働くことは神の呪いの結果であるわけで、ヨーロッパと日本では働くということに微妙なニュアンスの違いがあります。」

  ……おお、欧米ではバカンスや仕事を引退してからの生活が待ち望まれているというのは、こういう意識から来ているのかァ。


●(発病の時に)「いろいろな身体症状がいっせいに出る時期があります。
 ここで休養すれば、精神病は回避できるかもしれません。身体が教えることに耳を貸さないか、身体の状態が意識に上がらない人だけが、この安全装置を活かせずに、病気になるのかもしれませんよ。
 健康な睡眠をとっていて、そのままで発病した人はないと私は思っています。睡眠と目覚めているときとを一つのセットとして、健康な頭の働きがあると思うのですね。」

 ……睡眠って本当に重要!
 この本のほかの箇所でも、“睡眠と便通が重要”、“緊張を体のほうからほぐすことも無視できない効果があります”とお話しされています。

 そういえば、三好春樹さんの高齢者介護に関しての本の中で、徘徊や不眠、情緒不安定などの異常行動が起きたとき、便通がつかずに便秘状態であることが多いというようなことが書いてありましたっけ。

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