ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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「本末転倒」にはだまされるな 「ウソの構造」を見抜く法 1

2013-10-08 08:39:14 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
           
 今日は30度になるところもあるそうな。「暑さ寒さも彼岸まで」じゃないねえ。
 猫の幸太君、膝に乗せてもさっさとまたぎ越して行っちゃう。残念!

 しかし池田清彦さんはたくさん本を出しているなあ。
 『「本末転倒」にはだまされるな 「ウソの構造」を見抜く法』(創英社/三省堂書店)から抜粋します。

●卒論も一人で書けない大学生が増えている
 教育に関する最も醜い誤解は、すべての子供には同じくらいの才能があり、しかるべく教育を受けさせれば、全員がそれなりに勉強ができるようになるという幻想であろう。
 運動神経もIQ同様先天的な要素が大きく、オリンピック選手になれるのはごく一部の天才だけだ。しかし、こと勉強に関しては努力次第で誰もが勉強できるようになると信じてしまう人が多いのは不可解である。

 すべての学問は分類と比較である。今までと違った視点で分類・比較すれば今までない新しい視点から自然や社会を考え直すことができる。
 元来、大学とはそういったことを常に考えながら議論を行う所であったはずだ。しかし、日本のエリート層にはこの考えは当てはまらないようだ。今の日本の教育はむしろそういったことを考えないように考えないようにと指導している。一義的に答えが定まっている正解に以下に早く到達するかが肝心だというのだから、新しいシステムを考えることができないのも当然の帰結である。
 そして、こういうマニュアル的な勉強に強い人が受験勉強の勝者となり東大へ行き最終的に官僚になったりするわけだ。彼らはあらかじめ正解のある問題を解く能力にはずば抜けているが、正解が定かでない問題を解決する能力は疑わしい。


 うーん、だいぶ前に誰かが言ってた。
「受験を勝ち抜いてきた役人や官僚は、確実に合格点をとれるもの以外には手を出さない。面倒なものは無視か先送りにするから、大変なことほど解決しない」

 池田さんが言ってることもこういうことだねえ。
 新しい視点から自分で考えていける力を養うにはどうしたらいいんだろうか。


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