ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

「身体知」の内田樹さんの発言から 1/2

2016-06-06 10:13:29 | 本や言葉の紹介

 「身体知 カラダをちゃんと使うと幸せがやってくる」(内田樹・三砂ちずる 講談社+α文庫)を読みました。
 久しぶりに内田さんの言葉を読んで、やっぱり面白いなあと思ったのよ。
 三砂さんの発言も興味深かった。ミスナさんじゃなくてミサゴさんなのね。そういえば、高砂って書いてタカサゴって読むもんねえ。


・人間関係で傷つくというのは、たいていの場合、生命力を奪ってしまうようなタイプの人間のそばにいるからです。そういう人って、実際にいるわけですよ。善悪とかかわりなく、ネガティブなオーラを出している人って。本人は自分のことを思いやりのある善意の人だと思っているんだけれど、その人のそばにいるとこちらの生命力がゆっくり損なわれていく。身体感受性が鈍い人はそれがわからない。だから「その人のそばからそっと逃げ出す」というオプションを思いつかない。そういうネガティブな人って、口で言っていることは語義レベルでまともだし、つじつまがあっているし、本人も「お前のことを考えている」とか「お前のために言うんだ」というふうに言うので、どうしても「悪い人」のようには見えない。
 そういう人は言語的なメッセージのレベルとは違う身体的なレベルで「俺はお前をコントロールする。俺はお前の生命力を低下させて俺の支配下におく」というメッセージを出しているんです。ただし、それは非言語的なメッセージですから、言語を聞いているだけじゃわからない。それを感受するには身体感受性が鋭敏じゃないとむりなんです。


 ほんとにねえ、「本人は自分のことを思いやりのある善意の人だと思っている」、「口で言っていることは語義レベルでまとも」だからさ、やっかい。素直で純真な人ほど取り込まれやすいのよ。
 ちょっとおかしいなと思っても、“疑うのは自分が良くない人間だからだ”なんていらない反省までしちゃって、受け入れようと頑張っちゃう。そんなことしちゃいかんがな。
 ええでッか、人を見るなら言葉ではのうて行動だっせ。
 言ってることとやってることがちぐはぐなら、行動に表れているほうが本音。幻惑されちゃいかんのよ。
 たまーに、言ってることは乱暴だけどやってることはすっごくまともで丁寧で優しいって人もいるけど、そんな人は、自分の行動を見せないように気を配るからすっごくわかりにくくて誤解されやすい。でもあたしゃそういうお人が好きだよ。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿