ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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うーん納得、反対語と補完語

2010-07-23 11:06:26 | 本や言葉の紹介
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
         (↑これをクリックするとホームページに行きます)


養老  この年になって思うんだけど、国語で反対語を教えるのはよくないね。反対語と思われているのは常に補完語ですよ。内と外とか、男と女とか。男と女を対立関係として捉えるから、フェミニズムになっちゃう。実は男と女を合わせて人なんだから、常に補完し合っているんですよ。
阿川  ああ~っ、そうですよね!
養老  内と外なんか典型で、丸を描いたら、それより中は内で、外側の空気は全部外れなんだから、両方合わせて世界。
(中略)
 補完概念を対立概念として捉えたとたんに、大変な喧嘩になっちゃう。もともとは男と女も人間だってところを忘れちゃうんですね。



 これ、養老猛氏と阿川佐和子さんの対談集「男女の怪」(大和書房 男女にはオスメスとルビがふってあります)にあった言葉。

 対立って、「二つの反対の立場にあるものが並び立っていること。互いに相いれないものが向かい合っていること」。
 補完って、「欠けているところや不十分なところを補って完全なものにすること」。

 「反対語と思われているのは常に補完語」とは思えません。でも、反対語とされている対語の中には補完語が混ざってたんですねえ。
 
 愛護⇔虐待、自動⇔他動なんてのは反対語かな。
 大家⇔店子、買手⇔売手、購買⇔販売、都会⇔田舎なんてのは補完語かしら。
 どうでしょうかねえ。

 「これは対立か補完か」と、いろんな場面で考えてみると面白いなと思いました。


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2 コメント

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なるほど (さめ)
2010-07-23 16:13:43
補完語 ですか。面白い発想ですね。
左、右。 上、下。男 女、片方がなければ、存在しませんもの。

マイナス イオン というのを 思い出して、これ 補完という発想だな とも。 

私達、補完ということで、バランスをとっているんですよねぇ。


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バランス! (たら)
2010-07-24 09:12:19
さめ様、コメントをありがとうございます。

>私達、補完ということで、バランスをとっているんですよねぇ。

そうなんですよねえ。
「これは補完語だ、補完関係だ」と思い至るには、いつもより大きな視野から見ることが必要かも。
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