
旅もいよいよ最終日。今日は、妻のかねてからの希望だった四万十川を巡る。
秋沢ホテルを出発、宿毛駅9時4分発の「南風12号」で中村へ行く。
中村へ着き、四万十川の遊覧船業者に電話連絡すると、事前リサーチ通り「お迎えに行きますので観光案内所の前でお待ちください」と言う。暑さの中、しばし待つと送迎の車が現れた。
駅から30分ほど走ると、四万十川の観光船乗り場に着く。運転手によると、船着き場自体は宿毛駅よりも、江川崎駅(予土線)のほうが近いという。
9月に入った平日ということもあり、遊覧船は私たち2人の貸切だった。実際には屋形船といった方が正確だろう。エンジン付きの船は清流を行きつ戻りつする。さすがは四万十川、清流の名に恥じない水の清さだが、それでも数日前に降った雨のせいで普段よりずっと濁っているという。透き通っていれば川底が見えるというが、残念ながらこの日、川底は見えなかった。その意味では、6月末に訪れた猊鼻渓のほうが水はきれいだったかもしれない。
カヌーをしている一団と交歓しながら、屋形船は1時間かけて清流を回った。
この四万十川にしろ吉野川にしろ、四国の川はみな清流をたたえている。この清流がいつまでも残り、地域の人々に愛され続けるよう願ってやまない。
四万十川めぐりを終えた私たちは、再び送迎の車で中村駅に戻る。駅前に感じの良い暖簾を掲げた鰻屋があったので、昼食は鰻に決める。昼食を取り終えると、今回の四国旅行はその全目的を終了した。後は長い長い帰途につくだけだ。
中村駅で一休みした後、13時25分発特急「南風20号」に乗り込む。南風20号は、これから17時40分の岡山着まで4時間を超える長旅だ。
途中、高知では高松行き「しまんと4号」を併結する。昨日訪れた新改を本線直結で通過(動画を見る)、四国山地に分け入ってゆく。四国有数の景勝、大歩危峡を過ぎることには雨が降り出した。阿波池田停車後、再びスイッチバックの坪尻を通過する。こちらはシーサスクロッシングでないため、新改ほどの感慨はない。
周遊きっぷ「四国ゾーン券」の出口となる宇多津では、高知からずっと一緒に山を越えてきた「しまんと4号」を分割する。途中駅で併合した列車を終着前に再び分割するという運転形態は、国鉄の気動車急行全盛時代にはあちこちで見られたが、現在では相当珍しいのではないかと思う(併合した列車が終着駅までずっとお供するというのであれば、東北新幹線にも例があり、それほど珍しくない)。
坂出から瀬戸大橋線に進んだ「南風20号」は、いよいよその長い旅路の最後のハイライト、瀬戸大橋を渡る(動画を見る)。眠っていた妻を起こし、瀬戸大橋通過を告げる。曇りがちの空だったが、瀬戸内海の島々を眼下に見ることができた。
岡山から新幹線を乗り継ぎ、帰宅。
秋沢ホテルを出発、宿毛駅9時4分発の「南風12号」で中村へ行く。
中村へ着き、四万十川の遊覧船業者に電話連絡すると、事前リサーチ通り「お迎えに行きますので観光案内所の前でお待ちください」と言う。暑さの中、しばし待つと送迎の車が現れた。
駅から30分ほど走ると、四万十川の観光船乗り場に着く。運転手によると、船着き場自体は宿毛駅よりも、江川崎駅(予土線)のほうが近いという。
9月に入った平日ということもあり、遊覧船は私たち2人の貸切だった。実際には屋形船といった方が正確だろう。エンジン付きの船は清流を行きつ戻りつする。さすがは四万十川、清流の名に恥じない水の清さだが、それでも数日前に降った雨のせいで普段よりずっと濁っているという。透き通っていれば川底が見えるというが、残念ながらこの日、川底は見えなかった。その意味では、6月末に訪れた猊鼻渓のほうが水はきれいだったかもしれない。
カヌーをしている一団と交歓しながら、屋形船は1時間かけて清流を回った。
この四万十川にしろ吉野川にしろ、四国の川はみな清流をたたえている。この清流がいつまでも残り、地域の人々に愛され続けるよう願ってやまない。
四万十川めぐりを終えた私たちは、再び送迎の車で中村駅に戻る。駅前に感じの良い暖簾を掲げた鰻屋があったので、昼食は鰻に決める。昼食を取り終えると、今回の四国旅行はその全目的を終了した。後は長い長い帰途につくだけだ。
中村駅で一休みした後、13時25分発特急「南風20号」に乗り込む。南風20号は、これから17時40分の岡山着まで4時間を超える長旅だ。
途中、高知では高松行き「しまんと4号」を併結する。昨日訪れた新改を本線直結で通過(動画を見る)、四国山地に分け入ってゆく。四国有数の景勝、大歩危峡を過ぎることには雨が降り出した。阿波池田停車後、再びスイッチバックの坪尻を通過する。こちらはシーサスクロッシングでないため、新改ほどの感慨はない。
周遊きっぷ「四国ゾーン券」の出口となる宇多津では、高知からずっと一緒に山を越えてきた「しまんと4号」を分割する。途中駅で併合した列車を終着前に再び分割するという運転形態は、国鉄の気動車急行全盛時代にはあちこちで見られたが、現在では相当珍しいのではないかと思う(併合した列車が終着駅までずっとお供するというのであれば、東北新幹線にも例があり、それほど珍しくない)。
坂出から瀬戸大橋線に進んだ「南風20号」は、いよいよその長い旅路の最後のハイライト、瀬戸大橋を渡る(動画を見る)。眠っていた妻を起こし、瀬戸大橋通過を告げる。曇りがちの空だったが、瀬戸内海の島々を眼下に見ることができた。
岡山から新幹線を乗り継ぎ、帰宅。