29Lib 分館

図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

初めて会う人たちから「焼肉の~」と連呼され

2014-12-01 10:20:55 | チラシの裏
  大阪の梅花女子大学で開催された日本図書館情報学会に行ってきた。11月29日土曜はジャニーズの嵐のコンサートが大阪であるとかで宿泊費用が高騰していたのだが、なんとかリーズナブルな価格で予約を取ることができた。学会には名刺を20枚ほど持って行ったのだが、珍しく全部捌けた。それはそれで喜ばしいことなのだが、僕の名を見て相手が何か思い出そうとして「焼肉の~」と絞り出す局面にしばしば遭遇することとなった。「そうです、焼肉図書館研究会の大場です。『ず・ぼん』19号をご覧になったのですね」。これ、しばらく続くのだろうか。もっとエレガントな会の名称にしておけば良かったな。

  学会発表のほうは史上最多の発表数とのこと。ただし、聴講者数はいつもと変わらないぐらいのようにみえた。結果、複数の会場に聴講者が分散して、一つ一つの会場にいる人の数が少なくなった。そのせいか、僕が観ていた一日目後半の第三会場は質疑応答が低調だった。各プレゼン後に会場にコメントを求めても、沈黙の時間が流れてしまい、耐えかねた司会者がわざわざ質問をひねり出すという展開をたびたび目にすることになった。ある程度の人数がいないと集合知が形成されないということなのだろう。発表件数が多ければ二会場にして、いくつかはポスター発表にするという方式を考えてみてもよいのかもしれない(とある学会理事の案)。

  なお僕は、亜細亜大の安形輝氏、筑波大の池内淳氏らとともに、日本女子大学の大谷康晴氏の発表の共同研究者として名を連ねた。例の焼肉図書館研究会である。アガリクスやホメオパシーといった医学的には効果の微妙な治療方法を推奨する書籍、およびその批判本の図書館所蔵状況を調べたものである。発表は、所蔵に対する適性については議論せずに、所蔵の実態の提示だけに留めたかなり慎重なものであった。これに対し、会場からのコメントで「発表におけるそれらに対する中立的な装いは不適切で、実害をもたらしているテーマであり、そもそも図書館に入れるべきではない」というものがあった。こういうスタンスの存在は認識しているし、正当性があることも承知している。ただ、この発言の主は、日本図書館協会図書館の自由委員会委員長の西河内靖泰氏。これには大谷氏ほか研究会メンバー全員が仰天してしまった。
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