カステラノス容疑者が辺野古基地所属とはできすぎではないか






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カステラノス容疑者が辺野古基地所属とはできすぎではないか

 昨日のブログで、那覇市内で起きた米海軍兵による暴行事件について腑に落ちないことを書いたが、彼がキャンプ・プシュワブ所属の海軍兵であることは全然念頭になかった。キャンプ・キンザか普天間飛行場など嘉手納基地以南の米軍基地に所属している米兵だと思い込んでいたので、今日キャンプ・シュワブゲート前で「海軍兵による性暴力を許さない緊急抗議集会」をするのはおかしいではないか、やるなら米兵が所属している基地の前でやればいいと思いながら記事を読んでいると、なんと準強かんで逮捕された米兵はシュワブ所属の海軍兵だと書いてある。驚いて、前日の記事を調べると、「米軍キャンプ・シュワブ所属の海軍1等水兵ジャスティン・アレクサンダー・カステラノス容疑者(24)を準強かん(ごうかん)の疑いで緊急逮捕し、発表した」と米兵が「米軍キャンプ・シュワブ所属の海軍1等水兵」と書いてあるではないか。気が付かなかった。
 辺野古から那覇市は非常に遠い。だから、辺野古所属の米兵が那覇市の歓楽街に行くことは念頭になかった。それにそれでは余りにもできすぎた事件である。偶然がこんなに重なることはあり得ないことである。だから、「米軍キャンプ・シュワブ所属の海軍1等水兵」を読んでも辺野古とは思っていなかった。記事にも辺野古の文字がなかった。だからキャンプ・シュワブと辺野古が私の頭の中では繋がらなかった。

 逮捕された米兵が辺野古基地所属となるとますます腑に落ちない。那覇市に近いのは浦添市のキャンプ・キンザである。そして、普天間飛行場、嘉手納飛行場である。那覇市の歓楽街に行く米兵の多くは嘉手納飛行場以南の基地所属の米兵だろう。嘉手納飛行場以北ならうるま市のキャンプ・コートニーがある。それより北になると金武町の基地になるが金武町はかなり遠い。それよりもなお遠いのが辺野古のキャンプ・シュワブである。
 遠い辺野古から来たからホテルに泊まったと思うが、飲酒運手をしないためにホテルに泊まるように指導しているからホテルに泊まる米兵は多い。それなのになぜ辺野古の米兵が準強かんの事件を起こしたのだ。
 事件の成り行きも不自然であるが、他の基地所属ではなく辺野古基地所属の米兵がこのような事件を起こす確率は非常に低いのに起こったのである。この事件は仕組まれたのではないだろうかとどうしても疑ってしまう。
 事件の真実は裁判で明らかになる。だから、裁判の行方を見守ればいい。私の推理が間違っているか否かはいづれ明らかになるし、米兵が有罪になれば、私が反左翼の偏った思想家であるから米兵を庇うために書いたのだと思われるだろう。だから、準強かん事件が仕組まれた事件であるだろうと書くのは避けたほうがいい。多くのブロガーも疑ってはいるだろうが書かないだろう。しかし、そうであっても書かざるを得ないほどにこの事件は腑に落ちない。

 今日、、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で「海軍兵による性暴力を許さない緊急抗議集会」を開くという。キャンプ・シュワブゲート前は国道である。公の場で集会を開くには警察の許可が必要である。警察が国道で集会を開くのを許可することはあり得ない。
緊急な集会というから、警察に集会届を出さないで自分勝手に開く集会であろう。いわゆる違法な集会である。違法な集会に稲嶺進名護市長、賛同する政党、県議会会派、団体の代表が参加するのである。
議会制民主主義の原理は多数決と法治主義である。選挙でより多数の支持を受けた候補者が議員になり、議員の多数決で法律が決まる。法律を守るのが国民の義務である。法律が守られなければ議会制民主主義は崩壊する。
キャンプ・シュワブ前の国道で抗議集会を開くのは警察は許可しない。違法行為である。違法行為の集会に法を積極的に守るべき市長が参加する。法をつくる議員が参加する。沖縄政治のリーダーである団体の代表が参加する。議会制民主主義を破壊する行動を彼らはやるのだ。彼らの政治行動は議会制民主主義を堂々と破壊する異常な行動である。異常な政治行動は県民を議会制民主主義を破る間違った方向に導いていく。彼らが沖縄の未来を築けるはずがない。

沖縄タイムスは今度の米兵による準強かん事件と関連して「米兵の外出、本土では防衛局職員が同行 実弾訓練時」という社説を載せた。題名からみると社説の内容は、本土では米兵が外出する時は防衛局職員が同行している。しかし、沖縄では同行していない。だから、本土とは違って沖縄では米兵による準強かんが起こってしまうしまうのだという内容であると思う。ところが社説の内容は全然違う。
 見出しは「米兵が本土で演習場外に外出する時は防衛省職員が同行している」と書いてあるから本土の米兵の場合は外出する時は防衛省職員が同行しているように思ってしまうが、記事の書き出しは「米軍が沖縄県道104号越え実弾射撃訓練移転に伴い本土で訓練を実施している期間、防衛省の職員が演習場外へ外出する海兵隊員に同行していることが分かった」となっていて、防衛局職員の同行は沖縄の米兵が本土に移動して実弾射撃訓練をした場合に限られていることが分かる。本土の米軍基地に所属している米兵が外出する時に防衛省の職員が同行するのではないのだ。沖縄の米軍基地に所属している米兵が本土に移動した時に限って同行をしているのである。現地のことを知らない沖縄の米兵に道案内とするために防衛省の職員が同行するのは考えられる。
防衛省の中島明彦地方協力局長は、防衛省の職員が同行する理由を「地元住民の不安を解消するためで行動監視などの趣旨ではない」と説明した。防衛省によると同行は移転先の矢臼別(北海道)、王城寺原(宮城)、北富士(山梨)、東富士(静岡)、日出生台(大分)の全5カ所で実施。各地の防衛局職員が担当し、訓練移転した1997年から地元の要望を受けて毎回実施しているという。
糸数参議員は13日に那覇市内で発生した米兵による暴行事件に触れ、「リバティー制度はチェック機能が働いていない。この違いは何か」と述べ、沖縄と本土で対応が異なる国の姿勢を批判したというが、本土の米軍基地所属の米兵が外出する時にも防衛省の職員が同行するのなら本土と沖縄の対応が異なるが、本土の米軍基地所属の米兵が外出する時には同行はしていない。だから、沖縄の基地に所属している米兵が外出する時は防衛省の職員が同行しないのは本土も沖縄も同じ対応をしていることになる。糸数参院議員は「この違いは何か」と質問する前に事実を正確に理解するべきである。

ところで、沖縄タイムスは「沖縄県道104号越え実弾射撃訓練移転」したから沖縄の海兵隊が本土で射撃訓練をしていると述べている。訓練は矢臼別(北海道)、王城寺原(宮城)、北富士(山梨)、東富士(静岡)、日出生台(大分)の全5カ所で実施しているが、実は、0・1パーセントの沖縄県に73%の米軍基地が集中しているという時にはこの五カ所の訓練場は入っていない。五カ所を入れると沖縄の米軍基地は23%である。また、沖縄より北海道のほうが大きい。
五カ所での沖縄海兵隊の射撃訓練は沖縄の基地負担を軽減するためであるが、その事実を沖縄二紙や革新が指摘することはない。沖縄差別の材料にするだけである。

 このようなやり方が沖縄の将来をよくすることになるのだろうか。疑問である。


2016/03/18 に公開
平成28年3月17日木曜日に放送された『沖縄の声』。政府と沖縄県との代執行訴訟は­、政府は「辺野古移設が唯一の解決策」、県は「辺野古移設阻止」という互いに譲らない­まま和解成立となった。本日は、キャスターの又吉康隆が「安倍政権の暫定案和解に失望­」をテーマに政府と県の和解について批判していきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月17日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千­人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、­全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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腑に落ちない米兵の準強姦逮捕






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腑に落ちない米兵の準強姦逮捕


13日未明、沖縄県那覇市のビジネスホテルで、アメリカ軍のキャンプ・シュワブ所属の兵士が、観光客の女性を暴行したとして逮捕された。
 逮捕された理由は準強姦の疑いであるという。
準強姦罪
女性の心神喪失や抵抗ができないことに乗じて、または暴行・脅迫によらずこれらの状態にして姦淫する罪。刑法第178条第2項が禁じ、3年以上の有期懲役に処せられる。
[補説]睡眠や、酒・薬物による昏睡状態にある女性、知的障害や性的知識の乏しい女性をだまして性交する場合などに適用される。

逮捕されたのは、アメリカ海軍の1等兵でキャンプ・シュワブ所属のジャスティン・アレクサンダー・カステラノス容疑者(24)である。警察によると、カステラノス容疑者は13日午前1時15分ごろから4時5分ごろの間に、那覇市内のホテルの廊下で寝ていた40代の女性を同じフロアの自分の部屋に連れ込み、暴行した疑いがもたれている。

 沖縄タイムスの逮捕記事を読むと、腑に落ちないことがある。

その1 ホテルの部屋の鍵はオートロック方式であり、那覇署の説明では、女性は鍵を持たずに部屋を出て戻れなくなっていたという。それで廊下に寝たというが、女性は40代である。40代の女性が鍵を持っていないからといって廊下に寝るだろうか。廊下に寝てもドアが開くことはない。普通の女性ならフロントに行って部屋のドアを開けてもらうだろう。でなければ近くに泊まっている知人男性の部屋のドアを叩くはずである。(女性が入ろうとしていたのは知人の部屋だった。タイムスの記事はそのことを書いていない)。女性がどんなに泥酔していたとしても廊下に寝るのは考えられない。
その2 寝ていた男性は女性の叫び声に気付き、事件が発覚したという。男性はすぐに警察に電話をした。部屋の中で寝ていた男性が聞こえたいうことは女性の声は非常に大きかったということになる。普通の大声なら廊下で聞こえるとしても部屋の中では聞こえないだろう。男性は寝ていた。普通の声で目覚めることはない。女性が絶叫してやっと聞こえるかどうかである。それに目覚めた男性は警察に電話している。とすると女性の声は事件性を感じるほどの声であったということになる。女性は何回も絶叫したと考えられる。
    女性の声を聴いて警察に電話するくらいの事件性を感じたら、男性は他の男性やフロントに電話して女性が閉じ込められた部屋に行き、ドアを叩いて女性を救助しようとするはずだが、そんなことはやっていないようである。おかしい。男性の行動に納得できない
その3 女性は他の部屋に聞こえるくらいに絶叫した。ということは女性は目が覚めている。女性はカステラノス容疑者(24)に抵抗したはずだし、顔も見ている。顔を見られたカステラノス容疑者は部屋から出ている。そして、戻ってきたので警察に逮捕された。
「自室で寝ていた男性が別の部屋からの叫び声に気付き発覚。110番通報で駆け付けた警察官が、事件直後にいったん外出し、ホテルに戻った同容疑者を同署へ任意同行し、緊急逮捕した」(沖縄タイムス)
強姦をした相手に顔を見られたカステラノス容疑者が部屋に戻ったというのは不自然である。部屋に戻れば警察に逮捕されるのは予想できることだ。それなのに戻ったのである。

 沖縄タイムスの記事は不自然な内容である。この事件は新聞によって内容が違っている。


「発表によると、カステラノス容疑者は13日午前1時過ぎ~同4時ごろ、那覇市のビジネスホテルの客室で、酒に酔って熟睡していた40代の女性会社員に性的暴行を加えた疑いがある。女性は知人らと観光で訪れていた。12日夜に飲酒した後、宿泊先のホテルの廊下で寝てしまい、13日未明にカステラノス容疑者の部屋で被害に気付いたという。
女性から連絡を受けた知人が110番通報し、駆けつけた警察官がホテルにいたカステラノス容疑者を見つけた。2人は同じ階に宿泊していたが、面識はないという。県警はホテル従業員の話や防犯カメラ映像などから、カステラノス容疑者が寝ている女性を見つけて部屋に連れ込んだとみている」(A新聞)
防犯カメラ映像があるならカステラノス容疑者が寝ている女性を連れていく様子が映っているから犯罪の有無ははっきり分かるだろう。

「女性は共に沖縄を訪れた知人2人と自室にいたが、途中で飲み物を買いに部屋を出た。戻った際に部屋の中の知人が眠っていたため閉め出された。女性は知人の電話を鳴らすなどしたが、廊下で眠ってしまった。
捜査関係者によると、容疑者は廊下で寝ていた女性を自室に連れ込んだ模様。午前4時ごろ、知人が女性の悲鳴を自室で聞き、容疑者の部屋のドアをたたくと容疑者と女性が室内にいた。知人が女性から話を聞いている間に容疑者はホテルの外に出て、午前5時45分ごろに戻ってきた。逮捕時に微量のアルコールが検出された。
捜査関係者によると、容疑者は12日夕、同僚の米軍人数人と共にホテルに入り、各自部屋を取った。事件前にホテル周辺で酒を飲んでいた。他の兵士は容疑者と別々にホテルに帰っていたという」(B新聞)

ドアを叩いたり、電話を掛けても気が付かないで寝ていた男性であったが、他の部屋の女性の悲鳴は聞こえた。悲鳴を聞いた男性は警察に電話をしたと別の報道では述べている。電話をした後にドアを叩いたのだろう。するとカステラノス容疑者は部屋を開けた。もし、強姦していたらカステラノス容疑者は部屋を開けただろうか。女性の服は乱れていたに違いない。カステラノス容疑者が部屋のドアを開けた時に、強姦された恐怖で女性は部屋から出て自分の部屋に行くはずである。男性は怒り、カステラノス容疑者を睨み詰め寄るはずである。ところが女性は自分部屋に逃げないで、男性は女性から話を聞いている。二人とも話を聞く心理状態ではなかっただろう。ところが話をしているのである。
それに準強姦をしたカステラノス容疑者はホテルの外に出て、一時間後にホテルに戻ってくるだろうか。基地に逃げるのが普通である。

記事の内容は不自然である。まあ、防犯カメラ映像にはすべてが映っているだろう。事実ははっきりするだろう。だから、警察による事実の解明には危惧することはないが、報道記事を読んだだけでは今度のカステラノス米兵の準強姦逮捕は腑に落ちないことが多すぎる。
女性が準強姦罪でカステラノスを訴えれば裁判になり事実がはっきりするだろう。それを待つしかないか。

2016/03/18 に公開
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翁長知事や革新をのさばらしているお粗末な沖縄自民党政治家

宮崎政久衆議院議員は安倍政権が県と暫定案で和解したことを歓迎している。宮崎議員は和解は「司法の判断に従うということは、三権分立のもと立憲民主主義により政治を行う上で妥当な進み方」であると指摘している。
翁長知事の承認取り消しは違法行為であると主張したのは安倍政権である。違法行為の訴訟を取り下げて和解することに三権分立のもとの立憲民主主義があるわけがない。立憲民主主義避けて政治取り引きにしたのが県との和解である。
 三権分立のもとの立憲民主主義にこだわるなら和解をしないで判決を待つべきであった。ところが宮崎議員は安倍政権の和解に賛同し、和解に全力を尽くすというのである。和解を支持する理由として、「辺野古訴訟和解の本質~次で裁判は終わる~」と和解することで、次の裁判ですべてが終わり、二度と裁判はないから辺野古移設はスムーズになるというのである。
 沖縄の政治家でありながら沖縄の政治をしらないのが宮崎議員である。
宮崎議員は和解の成立を歓迎するといい、その理由を「普天間飛行場の危険性除去のために国と沖縄県知事が延々と訴訟を続けることを回避し、普天間の危険性除去に向けて大きな前進になるからだ」といって、丁寧に説明している。

 和解の内容を簡潔に(それでも長いが)説明しておこう。
1 国も沖縄県知事も現在提訴している訴訟をそれぞれ取り下げる。
2 国は埋立工事を直ちに中止する。
3 国は沖縄県知事に対して、埋立承認取消に対する是正の指示をする。沖縄県知事は1週間以内に国地方係争処理委員会(委員会)へ審査申出をする。
4 国と県知事は委員会が迅速な審理判断を出来るよう全面協力する。
5 委員会が是正指示を違法でないと判断した場合、沖縄県知事は1週間以内に是正指示の取消訴訟を提起する。
6 委員会が是正指示を違法と判断した場合、国が勧告に応じた措置を取らない時は、沖縄県知事は1週間以内に是正指示の取消訴訟を提起する。
7 国と沖縄県知事は、是正指示の取消訴訟が迅速に行えるよう全面的に協力する。
8 国と沖縄県知事は、是正指示の取消訴訟の判決確定まで普天間飛行場の返還及び埋立事業の円満解決に向けた協議を実施する。
9 国と沖縄県知事は、是正指示の鳥系訴訟判決確定後は、直ちに、判決に従い、その主文とそれを導く理由の主旨に沿った手続きを実施するとともに、その後も同趣旨に従って互いに協力して誠実に対応する。
 
この和解条項1~9をわかりやすくまとめれば、①今やっている裁判は双方取り下げて、②国は埋立工事を中止して、③国から知事への是正指示をした上で、④ファイナルアンサーとなる訴訟を行い、⑤訴訟の結果には国も県知事も従い、その後も協力する、⑥その一方で円満解決に向けた協議を行う、ということです。
 弁護士でもある私から皆さんにお伝えしたいことがいくつかあります。
まずは、「和解に勝者も敗者もない」ということです。
和解は訴訟当事者がお互いに譲り合う「互譲の精神」で行われるものです。
どちらか一方にだけ有利な内容では互いに譲り合ったことにならないので、双方が知恵を出し合って、解決に向けて共に前進する合意が和解なのです。
 では、本件でどのように「解決に向けた前進」があったのか。
 それは9項に示されています。つまり、国と沖縄県知事で次の訴訟をし、その訴訟で判決確定した後は「互いに協力して誠実に対応する」ということです。次の訴訟が最後の裁判であり、ファイナルアンサーになるということです。
 次の裁判が終わった後でも、別途裁判を延々と起こせるということであれば、9項のような特殊な合意はしません。9項には、国と沖縄県知事は、「判決に従い」、「(判決の)主文及びそれを導く理由の趣旨に沿った手続きを実施する」、だけでなくて「その後も同趣旨に従って互いに協力して誠実に対応する」とあります。次の裁判で一定の判決が出れば、もう次の訴訟を起こさないということです。
延々と訴訟が続くことは国にとっても沖縄県にとっても何のメリットもない。だから、次で終わりにするため裁判所を仲介にして国と沖縄県が英知と勇気をもって合意したのが今回の和解です。
 もし、このような特別な合意をしておきながら、次の訴訟で敗訴したにもかかわらず延々と訴訟を続けるというのであれば、それは即ち普天間問題を解決するためのファイナルアンサーに従わないことになり、普天間問題の解決は目的にしない行動をとるということになります。いわば、訴訟を延々と続けることが自己目的となって、反対運動をしたいから訴訟を続けると言っているようなものです。
 これは誠におかしなことです。
 この問題の原点は絶対に忘れてはいけない。
原点は、「普天間飛行場の固定化は絶対に認めない。普天間飛行場の危険性除去は一刻も早く実現する。」です。
そして、普天間問題は私たちの世代で解決し、次の世代に送らないことを決意しています。
 常に原点に忠実であるのが県民の立場に立っているということです。
 国も沖縄県知事も、次の訴訟で裁判を終えて、普天間問題の解決に向けて互いに協力し誠実に対応する。
それがこの和解の本質です。(宮崎政久オフィシャルブログ)

 非常に素晴らしい説明である。これで辺野古問題は解決すると信じてしまうような理路整然としている。しかし、このように理路整然とは進展しないのが沖縄の政治である。
 沖縄の政治家でありながら沖縄のどろどろとした沖縄の政治の現実を知らないのが宮崎政久議員である。
宮崎議員は弁護士であり法律に詳しく和解についても法的ルールにのっとって展開していくと説明しているが、違法行為がまかり通るのが沖縄の政治である。
翁長知事は埋め立て承認取り消しという違法行為をやった。違法行為を平然とやった翁長知事のしたたかさを知らないのが宮崎議員である。宮崎議員は9項を根拠に「次の裁判で一定の判決が出れば、もう次の訴訟を起こさない」と説明しているが、その判断は甘い。翁長知事や革新のことを知らない人間の説明である。
翁長知事は代執行訴訟で、承認取り消しが違法だという判決が下れば判決に従って取り消しを取り消すと約束したが、約束の発言した舌の根が乾かないうちに、判決の後に国が新たに設計変更を申し込めば全て承認をしないと発言した。それは今度の和解後の裁判で翁長知事が是正取り消し訴訟に敗北したら、是正取り消しについては取り消すが、次の国の設計変更は承認しないということである。翁長知事が設計変更を承認しなければ、国は非承認は違法であると訴訟を起こすしかない。すると国による新たな訴訟が起こる。国が8度変更申請をしたら8回の裁判が起こるということになる。それを9項で止めることはできない。違法行為ではないからだ。9項は翁長知事が指摘しているように今回の訴訟を縛るものであって、その後に起こるであろう国の申請変更を承認するかしないかの翁長知事の権限を縛るものではない。 
翁長知事は国の変更申請は承認しないとすでに宣言している。翁長知事は宮崎議員の指摘する通り、「訴訟を延々と続けることが自己目的となって、反対運動をしたいから訴訟を続ける」のである。翁長知事の行為は誠におかしいことであるが誠におかしくても辺野古工事を引き延ばしたい翁長知事は訴訟を延々と続けるのである。翁長知事が革新の支持を得るためにはそれ以外の方法はないのである。そんなことを知らない宮崎議員である。

宮崎議員は「延々と訴訟が続くことは国にとっても沖縄県にとっても何のメリットもない」と述べているが、訴訟が続き、辺野古工事が中止したり延期したりすることは革新の支持を得ることができるから翁長知事にとって大きなメリットがあるのだ。宮崎議員は弁護士であることを自負しながら「和解に勝者も敗者もない」とかっこいいことをいい、「 和解は訴訟当事者がお互いに譲り合う『互譲の精神』で行われるものです」と優等生発言をしているが、このように考える宮崎議員の政治は翁長知事、革新の政治には通用しない。宮崎議員は沖縄の政治家としてはお粗末である。

宮崎議員は本当の原点は、「普天間飛行場の固定化は絶対に認めない。普天間飛行場の危険性除去は一刻も早く実現する。」であり、この問題の原点は絶対に忘れてはいけないとこれまた優等生発言をしているが、それが本当の原点ではない。原点は普天間飛行場は県外移設、閉鎖・撤去ができないから辺野古移設が唯一であるが翁長知事、革新は違法行為をしてまで辺野古移設を妨害していることである。そのことを見抜くことができない、沖縄の政治状況を正確に把握することができていない沖縄自民党の国会議員宮崎氏である。

翁長知事や革新の違法行為をのさばらしているのは宮崎議員のようなお粗末な沖縄自民党政治家が原因である。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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中国はブルジョア官僚独裁国家である


 共産党が米国を批判するのは米国は資本主義国家であり、資本家が労働者を搾取し、資本家は富み、労働者は貧困を強いられていると考えているからである。

 英非政府組織(NGO)「オックスファム」は18日に「貧富の差は過去12か月間で劇的に拡大した」と指摘。世界人口の1%にあたる富裕層が保有する資産は、それ以外の99%の人々の資産全てを合計したよりも多いと発表した。

 超富裕層が多い国は米国である。る超裕福層は、資産レベルが5億ドル(約620億円)の層で、今では2031人、そして更にお金持ちの10億ドル(約1240億円)お持ちの方は571人いるという。貧富の差の原因は資本家による労働者の搾取であり、労働者を搾取した資本家が裕福になると共産党は米国を批判する。
 資本家の支配をなくし、労働者が搾取されない自由な社会をつくるのが共産党の目的である。だから、米国や日本のような資本主義国家を倒して共産党一党独裁の国家をつくろうとしている。スターリンはロシアを資本家のいない社会にしたといい、労働者が搾取されない社会になったと言った。
 しかし、スターリンは間違っていた。ロシアから資本家はいなくなってはいなかった。スターリンが大資本家になっていたのであった。資本とは工場、機械、原料など生産手段を所有している人間のことである。物を生産するには資本はなくてはならないし、資本がある限り、資本の所有者は必ず存在する。共産党一党独裁の社会主義国家では共産党が資本を所有しているのだ。だから、共産党が資本家であるのだ。中国がそうである。中国共産党が資本家であるのだ。
 日本共産党は米国を資本家階級が支配する国家であると言い、資本家階級が支配する米国を嫌い、だから、日米安保条約廃棄を目標にしている。しかし、米国は国民の選挙で大統領や上院下院の議員を選ぶから資本家階級が支配しているとは言えない。資本家は政治に対して大きな影響はあるが支配しているとは言えない。議会制民主主義の米国は労働者の政治に対する影響も大きい。

 中国は共産党一党独裁国家である。国民が主席や政治家を選ぶことはできない。共産党だけが主席や政治家を選ぶ。だから、中国では資本を自由に運営するのは共産党であるから共産党一党独裁は同時にブルジョア独裁国家でもある。
 中国の政治・経済を運営するのは公務員である。公務員は全員共産党員である。しかも漢民族である。漢民族以外の民族は共産党員になれないし、公務員にもなれないし、資本家にもなれない。
 中国は漢民族の共産党が政治と経済を独裁支配している国である。日本共産党が米国を資本家が支配していると非難するなら、同じように中国も非難しなければならないし、

 ソ連は貧しかったし、中国も小平が市場経済を導入する前は貧しかったから、ソ連・中国がブルジョア官僚独裁国家であることが表面化しなかったが、中国が経済発展して世界二位の経済大国になったので共産党一党独裁の中国はブルジョア官僚独裁国家であり資本家である共産党幹部に富が集中していることが表面化した。
 富裕層と言えば米国をイメージするが、現在は米国だけでなく中国にも多くの富裕層が生まれているのだ。

中国の一大政治イベントである「両会」、すなわち全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)の期間中に、38万元相当(約660万円)ブランド腕時計を見せつけ、「ブランド育成論」を主張した政協委員に対し、インターネット上では「両会はやはり金持ちクラブだったか」という冷淡な反応が広がった。
中国の財新網によると、民間調査機関の胡潤研究院がまとめた今年の世界富豪ランキングによると、568人中107人が中国の両会に出席している。内訳は57人が全人代大付与、50人が政協委員だ。107人の総資産は3500億ドル、1人当たり33億ドルに達する。テンセント(騰訊)の馬化騰会長、北京小米科技(シャオミ)の雷軍会長らが代表的な億万長者だ。
 彼らは共産党員である。そして、資本家であると同時に政治家でもある。
 地方の経済畑の公務員出身である傅会長は、1990年に実業家へと転身し、不動産、化学、酒類、金融に至る従業員数4万6000人、総資産700億元(約1兆2200億円)の企業グループを育て上げた。

中国の一大政治イベントで高級時計を自慢した政協委員
 中国の一大政治イベントである「両会」、すなわち全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)の期間中、38万元相当(約660万円)ブランド腕時計を見せつけ、「ブランド育成論」を主張した政協委員に対し、インターネット上では「両会はやはり金持ちクラブだったか」という冷淡な反応が広がった。10日付香港紙・明報が伝えた。
 ブランド時計が登場したのは、9日に北京で開かれた政協中国工商業連合セミナーでの一幕だ。新華聯集団の傅軍会長(59)が発言中、自分の腕時計を見せた。「皆さんに堂々と話したい。私のこの腕時計は38万元します。中国には高級ブランドがいくつあるだろうか。ある人は100、またある人は10あると言い、全くないという人もいる」と述べた上で、「我々も高級ブランドの育成を急ぐべきだ」と主張した。

 地方の経済畑の公務員出身である傅会長は、1990年に実業家へと転身し、不動産、化学、酒類、金融に至る従業員数4万6000人、総資産700億元(約1兆2200億円)の企業グループを育て上げた。

 傅会長の発言が伝わるや、インターネット上では論争が起きた。大半は「両会は特権集団に変わった」という冷淡な反応だったという。ネットユーザーからは「傅会長の腕時計は政協委員が一般人とは程遠い金持ちクラブであることを証明するものだ」「両会は特権階級が一堂に介し、居眠りする場所だ」といった声が漏れた。

 毎年3月になると、一部の両会出席者の豪華なファッションも話題になる。2012年には恒大集団の許家印会長がエルメスのベルト、サムスンの最高級スマートフォンを手に政協の開幕式に現れた。13年には李鵬元首相の娘で、電力会社代表の李小琳氏がブランドで固めた姿で政協の議場に表れ、ネットユーザーに注目された。

 中国共産党員が金持ちになるのには2通りある。公務員から官僚政治家になり、利権を獲得する方法と、共産党の資本を利用して実業家になり成功することである。資本・政治・経済を独占しているのが中国共産党であり、共産党だけが中国の富を所有しているのである。

国別富裕層人口ランキング

1位 アメリカ 6,906,000 人
2位 中国 3,613,000 人
3位 日本 1,125,000 人
4位 イギリス 731,000人
5位 スイス 461,000人
6位 カナダ 418,000人
7位 ドイツ 350,000人
8位 台湾 325,000人
9位 イタリア 291,000人
10位 ロシア 242,000人

世界で一番お金持ちが多い街は、中国の長者番付フルン・リポートによると、北京である。10億ドル(約1130億円)以上の資産を保有する「ビリオネア」の数は100人以上で、ニューヨークの95人を上回る。
 中国の現実をみれば日本共産党の目指す共産党一党独裁の社会主義国家はブルジョア官僚独裁国家であることが分かる。日本共産党が真に共産主義になるためには共産党一党独裁論を放棄するべきである。マルクスは生産から消費のシステムである下部構造が上部構造(政治体制)を変革すると述べているが、レーニンは国家は支配階級が国民を支配するための機関であり、支配階級を滅ぼすための国家をつくり、支配階級を滅ぼせば国家も死滅するという上部構造によって下部構造を変革することができるといいマルクスの理論を否定したのが国家の死滅論であったが、ソ連の崩壊はレーニンの理論が間違っていたことを証明した。そして、マルクスの理論が正しいことを日本共産党はこの歴史的事実を直視するべきである。
 社会主義はソ連のように経済破綻をするか中国のようにブルジョア官僚独裁国家になる運命にある。共産党一党独裁の社会主義は労働者を搾取し弾圧する国家になるだけである。中国は共産党以外の人間には自由がない。人権がない。漢民族以外の民族にも自由がない。人権がない。労働者を自由にするのが共産主義であるのだから中国の共産党は共産主義を放棄した官僚独裁主義の国家である。

 労働者は生産をする一方消費をする。家族も居る。共産主義が搾取のない社会をつくり労働者を自由にするのを目的にしているのなら、共産主義は社会主義より議会制民主主義のほうを選択するべきである。議会制民主主義では政治家を国民の選挙で選ぶことができる。国民のほとんどは労働者と労働者の縁者である。中国より議会制民主主義国家である米国・日本のほうが労働者は自由であるし、人権も守られている。
 
 「保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名のブログがあり、それをめぐって予算委員会で論争が起こり、安倍総理は、「厚生労働大臣に届けられた署名を受け取って拝見しました。子どもが生まれたのに保健所に預けられない。子どもが生まれても保育所に預けられない、仕事を続けられないという大変なご苦労、切実な思いが伝わって参ります。待機児童ゼロを必ず実現させる決意です」と一市民の訴えを受け止めている。日本は経済は資本主義であるが政治は議会制民主主義である。だから労働者の要求も真摯に受け止め、問題を解決する努力をする。労働者のために頑張る政治をする日本の議会制民主主義は真の共産主義と重なるものである。労働者を搾取し弾圧する旧ソ連や中国のような共産党一党独裁の社会主義は労働者を解放するのを目指した共産主義の趣旨に反するものである。真の共産主義ではない。
 共産党が真の共産主義であるならば共産党一党独裁を捨て、暴力革命論を捨て、議会制民主主義に徹するべきである。

 残念なことに、日本の政治専門家も経済専門家も、中国は共産党が資本階級であり、中国はブルジョア官僚独裁国家であることを解明していない。だから、世界の最富裕層1%の保有資産が99%の総資産額を上回る象徴として米国を例にするのである。中国には資本家が存在していないという先入観があるために中国の資本家への富の集中を問題にしない。日本の政治・経済専門家は中国の実体を解明していない。

 中国は共産党がブルジョア階級であり資本を独占している。中国はブルジョア官僚独裁国家であることを認識するべきである。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

チャンネル桜


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辺野古移設反対派に感動と勇気を与えた安倍政権の暫定案和解






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辺野古移設反対派に感動と勇気を与えた安倍政権の暫定案和解

 安倍政権が暫定和解案に応じたのは裁判で政府が負ける可能性があり、それを避けるためであっただろうという考えが世間には広まっている。それは当然である。安倍政権は辺野古の工事を中止することは絶対にしないと主張し続けてきた。ところが暫定案は工事を中止することが前提になっている。安倍政権が暫定案を受け入れることはあり得ないことであった。しかし、受け入れたのである。暫定案で和解した原因を普通に考えれば安倍政権が裁判に負けることを避けたからということになる。裁判に負けると辺野古移設ができなくなる。だから安倍政権は代執行訴訟の裁判を避けて、県が受け入れるといっている暫定案を受け入れて、協議で県を説得しようとしていると考えるのが普通である。
安倍首相は暫定案を受け入れた時に、「辺野古移設が唯一である」と発言した。安倍首相の発言は、なにがなんでも辺野古に移設したい安倍政権が裁判で負けて辺野古移設を断念するのを避けるために県に有利な暫定案で和解したと考えるのは当然であり、世間はそのように考えるだろう。
 暫定案和解は、仲井真知事が承認した埋め立て申請には瑕疵があるというために翁長知事が私的な諮問諮問委員会をつくり、諮問委員会が瑕疵があるとの報告を根拠に翁長知事は埋立承認取り消しをしたが、それは明らかな違法行為であった。しかし、代執行訴訟を取り下げれば裁判所が違法であるかないかの判決を下すことはできないから、承認取り消しは違法ではなくなる。しかも、辺野古の工事を中止にしたことで承認取り消しが合法であるイメージになった。
 代執行訴訟を取り下げた安倍政権は翁長知事の違法行為を合法行為であるようなイメージをつくったのである。法治国家を強調してきた安倍政権であるのに、違法な承認取り消しを違法ではないと容認したことになる。
安倍政権が暫定案和解をしても辺野古移設は確実であるが、暫定案和解に感動し、勇気が湧いたのがキャンプ・シュワブの移設反対派である。3月4日は三線の日である。反対派はキャンプ・シュワブゲートで三線を引き、歌い踊った。


工事5、6車両がやって来た。シュワブ内に入れなくて停車している。長い渋滞ができた。


警察のバスがやってきて、警官が下りると、山城議長はじめ多くの反対派が、「三線は沖縄の文化だ。お前たちは沖縄の文化も弾圧するか」と抗議する。


警察は沖縄の文化を弾圧しているのではない。ゲートに座り込みをして車両を止めている反対派を移動して車両を入れるのが警察の目的だ。しかし、反対派は三線の日に歌を歌って踊る文化活動を弾圧しているといって警察を非難する。
文化活動なら公民館や文化会館などでやればいい。キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みをするのは政治活動である。文化活動ではない。彼らは沖縄文化を政治活動に利用しているのである。彼らは沖縄文化を悪用している。
警察の排除活動に怒った反対派は国道を占拠した。ゲート前に寝そべり、プラカードを掲げて国道を歩き、車が通行できない状態にしたのである。沖縄の文化活動が弾圧されたからというのが国道を占拠した理由であるが、それが沖縄文化を利用した政治活動であるのは見え見えである。



  彼らはこの違法行為を表現の自由だといって正当化している。
県労連の嶺間信一事務局長(62)は「業務外という公務員の立場を離れた時に、自分の信条に基づいた行動ができないのはおかしい」と、北部国道事務所の労組委員長がキャンプ・シュワブの移設反対運動に参加したことを正当化したが、年休を取ればこのように国道を占拠しても表現の自由だからいいと北部国道事務所の労組委員長が国道で違法行為するのを正当化しているのが県労連の嶺間信一事務局長である。

プラカードに「CLOSE ALL  BASES」と書いているように、彼らの目的は沖縄の米軍基地を全て撤去するのが目的である。彼らは反米軍主義者であり、反米主義者である。辺野古移設反対は反米主義だからである。キャンプ・シュワブの運動は市民運動でも大衆運動でもない。反米政治運動である。だから、彼らは平気で違法行為をするし、警察や機動隊を法を守る存在ではなく、正当な運動をしている自分たちを弾圧する悪とみなしているのだ。彼らの警察や機動隊への侮蔑は尋常ではない。

 午後になり、国と県が暫定案で和解し、辺野古の工事を中止するとNHKで放送される。そのことを演説をしている照屋寛徳議員が伝える。最初は信じられない表情をしていたが、照屋議員が繰り返しマイクで言うと、みんな喜びに湧きバンザイをする。



 山城議長は感動し大泣きして、照屋寛徳議員を強く抱きしめた。二人の顔を見れば、安倍政権の和解がどれほど彼らを喜ばせたかが分かる。その瞬間の映像を取った三上智恵さんの文章がそれを如実に語っている。


「3月4日の昼過ぎ、キャンプ・シュワブのゲート前に予想もしていなかった大ニュースが飛び込んできた。「埋め立て工事を中止して双方が協議」。「和解が成立」。ニュースの字面を見るだけでもクラクラする。「中断」でも「一時停止」でもなく、裁判所が和解勧告に盛り込んだ文言は「中止」なのだ。私は混乱した。よく考えてみる。「中止」は「止める」という意味だ。遠足“延期”、はいつか行くけど遠足“中止”、は二度と行かない。中止という言葉を、辺野古基地建設に関してこの耳で聞く日が来るとは、まさに青天の霹靂だった。

 海上で本格的な作業に入った2004年から数えても、12年間、惜しげもなく巨額の税金を投じて進められてきた辺野古基地建設の日々。身体を張り、声を枯らして、止めても止めても入っていくトラック。海に落とされるブロック。市民投票も衆院選も、市長選挙も県知事選挙も、どんなに反対の民意を示しても止まらなかった工事。何度も何度も怒りの拳を挙げた県民大会、いずれも無視して進められてきた工事。普天間基地を封鎖しても、ゲート前の道路に身を投げ出しても、何百というブロックを積み上げても、止むことがなかった建設工事。それが、裁判所の和解勧告で、国がそれ応じたことで「止まった」のだ。

 このコトの大きさがわかるだろうか。夢にまで見た瞬間だ。いや、悲観的な私は夢に見ることさえできなかった。そんなことが起きるのか? 信じられないことに、実際に、本当に、工事は「止まった」。

 まずはヒイヒイ声を上げて泣くヒロジさんの姿を見て欲しい。私だって現場で大空に手を挙げて泣き崩れたかった。この辺野古の大地での、地を這うような抵抗の日々がなかったら、たどり着けなかった地平に今私たちはいる。この瞬間を夢見て現場を去っていったおじい、おばあ! 見ていますか? 止めましたよ! とりあえず、明日から工事しないんですよ! 海保はもう私たちを羽交い締めにしないし、警察にも笑って挨拶できるんですよ! もう強行はしないんですって! 少なくとも当分は!

 島の未来のために必死で基地建設を止めようとしてきたたくさんの方々の顔が走馬燈のように浮かぶ。移設先が辺野古と決まり、この海が暗雲に覆われていった1997年から19年、取材当初からずっとこのことで心が晴れたことがなかった。19年分の涙が、溢れて止まらない。思いもよらなかった「中止」という言葉の約束する世界は、まさに悲願の、誰にもこの海を奪われない解放と平穏。その先に、守り抜いた青い海が広がっている光景である。

 感慨に浸っている私たちに向かって、お願いだから簡単に、訳知り顔に「油断してはいけないよ」「選挙対策だ」「政府はきっと強行する」「ポーズだけで和解をする気なんてない」「これで終わると思ったら大間違いだ」などという言葉をすぐ投げかけないでもらいたい。国の作戦が失敗し、「中止」を含む和解にまで応じさせるほど、私たちは政府を追い込んだのだ。
 本土メディアどころか県内メディアもほとんど辺野古の抵抗を取り上げなかった時期もあった。それでも地道にずっとずっと抵抗してきたあの日々があったから、オール沖縄の闘いまで発展して国の横暴を止めさせているのだ。そんな力を沖縄県民とそれを支える全国のみなさんが持ち得たのだということをまずは祝福したい。嚙み締めたい。みんなと乾杯したい。ハグしたい。私が会社を辞めてまで止めたかったこと。アナウンサー人生もなげうってでも絶対に守らなければいけないと覚悟したこと。それはこの埋め立てなのだから。
 ジュゴンを追いかけて撮影し、アオサンゴを見つけて世に出し、歩くサンゴの特ダネに期待して奔走した私の大浦湾に対する尽きることのない張り詰めた想いは「埋め立て中止」と聞いただけでもう本当に瓦解するほどだ。いつか「白紙撤回」という言葉を勝ち取った時には、そのままあの世に行って先に行ったみんなに報告してしまうかもしれない。ずっとこの問題に向き合ってきた人にとっては、3月4日はそんな日になった。まずは読者のみなさんにも、現場と共に狂喜乱舞を味わって欲しい」(三上智恵の沖縄撮影日記)
勝てる見込みのない権力と闘うことは厳しい。それなのに闘うということは死にもの狂いにならなければならない。そして、死にもの狂いになって闘っても負ける可能性が高い。三上智恵さんはそのような闘いをしている。

安倍政権は県外移設を公約にしている国会議員に辺野古移設を容認しないと自民党を除籍するといい、沖縄の自民党国会議員に冷酷な宣告をした。辺野古移設反対の翁長候補が圧勝し、衆議院小選挙区でも辺野古移設反対の候補全員が当選したにも拘わらず、安倍政権は辺野古移設工事を淡々と進めてきた。
キャンプ・シュワブゲートで工事車両を阻止しよう激しい運動をしても、海上でボーリング調査を阻止しようとしてもデモ隊は排除されて辺野古工事は進んでいった。工事を停めることのできない虚しさが山城議長、三上智恵さん等、キャンプ・シュワブの運動家の心を覆っていたはずである。

 翁長知事の埋立承認取り消しは違法行為であると安倍政権が代執行訴訟を起こしたのは辺野古移設反対派の心臓を射抜くほどの強烈な訴訟であった。翁長知事が選挙で勝利し、衆議院選挙でも勝利した時には辺野古移設を止めることができると信じたのに、一年後にはボーリング調査は終盤を迎え、飛行場建設工事は進んでいった。それに加えて翁長知事が違法行為で訴えられたのである。代執行訴訟で国が勝てば翁長知事が違法行為をしたことが県民に知れ渡る。違法行為をした翁長知事への県民の信頼は下がっていく。宜野湾市長選で辺野古移設反対の志村候補が大敗したのも彼らを失望させるものであった。辺野古移設反対派に絶望がひしひしと押し寄せていたのだ。
 ところがこのような情況で予想外の安倍政権の辺野古工事を中止しての暫定案和解である。それは辺野古移設反対派にとって絶望の中の希望の光である。三上さんは、「埋め立て中止」を聞いた瞬間に瓦解してしまうほどの感動をしたし、それが「白紙撤回」への夢につながったのである。安倍政権の県との和解はキャンプ・シュワブの反対派を狂喜乱舞させたのである。
 暫定案和解は辺野古移設反対派に感動と勇気を与え狂喜乱舞させたものであった。彼らに元気をもたらしたのが和解であった。

 辺野古工事が再開した時、元気を取り戻した辺野古移設反対派は「白紙撤回」を目指してますます激しい運動を展開していくだろう。安倍政権は暫定案で和解するべきではなかった。根本案で和解するべきであった。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
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  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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50年前(高校2)に基地問題を描いた私の戯曲より






新発売・沖縄内なる民主主義7 1620円(税込み)A4版
沖縄県民は翁長知事に騙されている
沖縄地方紙のプロパガンダに成り下がった佐藤優
事実を隠蔽する最低ジャーナリスト金平茂紀


本土取次店 (株)地方・小出版流通センター
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50年前(高校2)に基地問題を描いた私の戯曲より

 キャンプ・シュワブに参加した古謝美佐子、加藤登紀子さんを批判し、辺野古移設反対を主張した坂本龍一を批判した。そして、三上智恵を批判した。批判するには相手のことをより知る必要がある。だから、三上智恵さんのフェイスブック、ユーチューブの映像を見たし、「標的の村」のテレビ版も見た。
 「標的の村」は高江の人たちのヘリポート建設反対を描いている。彼らがヘリポート建設反対を主張するのは当然である。私が高江に住んでいたら反対運動に参加していただろう。しかし、ヘリポート建設が北部訓練場の返還、東村の国道開発を条件にし、村民の代表である村長が誘致した理由を知れば私は悩むようになっただろう。ヘリポート建設は高江だけでなく東村全体に関わる問題であるからだ。「標的の村」はヘリポート建設反対をする人間だけを描いてある。それだけでは高江を描いたことにはならない。
 高校二年生の時に私は戯曲を書いた。50年前である。米兵に腕を撃たれた信栄が運ばれてきて、息子の平助、娘の良美、区長、ヨシ、シゲ、カメが繰り広げる一幕劇である。この戯曲を読めば、高江の反対運動に参加しながらも悩む私が予想できると思う。「標的の村」はプロが作った映画である。私の戯曲は高校2年生が書いた作品であるから作品の質としては大差があると思うが、私と三上智恵さんの違いがはっきり分かる。

 あの頃は急病人が出た時にいつもやって来たのがアメリカ軍の救急車であった。私は沖縄の救急車が来ないことに沖縄人として惨めな思いをしていた。アメリカ軍の世話にはなりたくないという自立心が私には強かった。
 私は小学一年生の時にタクシーに撥ねられて九死に一生を得た。気を失った私が母の声で気が付いて目を開くと、私の目に入ったのは母親ではなくてアメリカ女性医者だった。私は真志喜にあるアメリカ軍の病院に運ばれていたのだ。
 アメリカ軍の病院で治療されたこと、救急車がいつもアメリカ軍の救急車であったことはアメリカ軍への感謝より惨めさが強く、沖縄人の急病人を救おうとしない沖縄の政治への苛立ちがあった。そのことを戯曲で描きたかった。
高校生の頃の私は沖縄の政治の自立心のなさを軽蔑していた。祖国に復帰したら平和で豊かになると他力本願の主張をしている祖国復帰運動にも私は反発していた。
 高校生の時の私が基地問題を扱った戯曲である。

サトウキビと鉄砲

父信栄は縁側に腰を下ろし、お茶を飲んでいる。娘の良美は芋を選んでざるに入れながら鼻歌を歌っている。

信栄=さあて、茶も飲んだことだし、そろそろ畑に行くとするか。
良美=父さん、もっとゆっくりして行ったら。お茶は入れたばかりだから。
信栄=そうもしておれぬ。平助が居ればいいのだが・・・・・。それに畑の奴が首を長くしてわしを待っているだろう。早く行かなければ畑の奴が 怒ってしまっていい作物ができないのじゃ。どれ、畑に行くとするか。
良美=(笑いながら) 父さんったら。またいつもの口癖が・・・。
信栄=お前がまだ本当の百姓になっていないからわしの言うことが分からないんじゃ。わしのような年齢になればわしの言っていることが分かってくるよ。
良美=私、結婚もまだなのよ。年寄りになった頃の話なんてまっぴらだわ。
信栄=まったく、近頃の若者は・・・。

  信栄はぶつぶつ言いながら下手の方へ歩いていく。

良美=父さん、タオルは。
信栄=・・・・・。

  良美、急いで家の中に入り、タオルを取ってくる。

良美=はい、タオル。父さんも忘れっぽくなったわね。年齢のせいかしら。
信栄=なにを言うんじゃ、親に向かって。

信栄が怒って良美に詰め寄るが、良美はさっと後ろに退く。信栄、ぶつぶつ言いながら退場。良美、歌を歌いながらざるを持って奥に行く。しばらくして、空のざるを持って出てくる。区長が下手より登場。

区長=ごめんください。信栄さん。
良美=あ、区長さん。
区長=信栄さんは居るかい。
良美=父は畑に行きました。父に用事があるんですか。
区長=ちょっと遅かったようだな。
良美=父になにか。
区長=うむ。今日午後から演習があるらしいんじゃ。
良美=演習って、昨日までそんな話はなかったけど。
区長=わしも、さっき知らせを受けたんじゃ。役所からの通達でな。役所にも演習があるということは今日連絡があったらしい。それでわしは急いで走り回って知らせているんじゃ。信栄はもう畑へ行ってしまったのか。それじゃあ、あと二、三軒回ったら畑に行くよ。役所には今朝連絡があったのだから大した演習ではないだろう。
良美=私が父に知らせに行きましょうか。
区長=いいから。あんたはそのまま仕事を続けなさい。二、三軒回ったら畑に行くから。畑も見たいしのう。きびはどのくらい植えたかね。
良美=さあ、私は家の仕事ばっかしやっていますから、畑のことは・・・・。
区長=そうか。おっと、急いで回らなければ。邪魔したの。
良美=お茶が入っていますけど。
区長=要らん要らん。急いでいかなくては。邪魔したな。
良美=ご苦労様です。

  区長退場。

良美=又、演習が始まるのね。畑は大丈夫かな。ジープで荒らされなければいいけど。演習の度に必ずどこかの畑が荒らされてしまう。内の畑が荒らされた時、父さんはかんかんに怒って棒を持って家を飛び出して行った。それを見て、兄さんは必至になって止めていた。畑を愛するってあんなものかしら。私には分からないわ。

良美、鼻歌しながら芋をざるに入れて奥に退場。しばらくして、兄の平助が鎌の入った包みを持ち登場。

平助=ただいま。・・・・・。誰も居ないのか。良美(大声で)。居ないのか。ふう、疲れた。(信栄が使った茶碗をゆすいで平助が使う)。ふう。茶だけでは・・・。どこかにお菓子がなかったかな。(家の中に入りお菓子を探す)。ああ、あった。これだ。(座っていた所に戻り、お菓子を食べながらお茶を飲む。包みを開いて鎌を出し、眺める)。成程。鍛冶屋の俊さんが言った通り立派な鎌だ。言い艶をしている。こいつさえあれば、あののこぎりみたいな鎌で難儀しなくて済む。早く親父にこの鎌を見せたいものだ。(爪で切れ味を調べる)。ふう、すごい。本当に爪を切ってしまうかも知れないぞ。

  良美がざるを持ち、鼻歌しながら奥から出てくる。

良美=(平助に気づき、鼻歌を辞める)。兄さん。もう帰って来たの。
平助=ああ、話しても無駄らしかったので帰って来たよ。
良美=他の人たちは。
平助=まだねばっていた。無駄だと知っていながらね。
良美=熱心に話せば必ず聞き入れてもらえるわ。あきらめるのが早いわ。
平助=工場の奴らが聞き入れたってなんにもできやしないさ。キビの値段を決めるのは俺たちの手が届かない日本政府なんだからな。
良美=しかし、工場の人たちだって・・・。
平助=ああ、腹減った。なにか食う物を持ってきてくれないか。
良美=ないわ、なんにも。お芋は今炊いているところ。ご飯の残り物もないわ。あ、そうだわ。ちょっと待って。(家に入り、平助が食べたお菓子を探す)。変だわ。ここに置いといたお菓子がないわ。
平助=お菓子だって。お菓子ならここにあるよ。
良美=どこ、どこにあるの。
平助=ここだ。(自分の腹を指す)。ここの中だ。
良美=兄さんのお腹の中。兄さん、もう食べてしまったの。
平助=はははははは。そうふくれるな。だって、お茶はあるのにお菓子がないなんて、物足りないじゃないか。
良美=あきれた。家には食べるものはひとつもないからね。
平助=虫の入った芋はないかい。
良美=あるわ。
平助=こっちへ持って来い。虫の入ったところを削る。
良美=削ってくれるの。助かるわ。

  芋のある所に行き、虫の入った芋をざるに入れる。

平助=良美、そこに置いといて。俺がそこに行くから。

  平助は芋を置いてある所に行き、ざるの芋を鎌で削る。

良美=新しい鎌ね。買ったの。
平助=ああ、帰りに鍛冶屋の俊さんの所に寄ったんだ。そしたら、俊さんがいい鎌があるが買わないかと言った。親父が持っている鎌は随分古くなって切れ味が悪くなっているから、いい鎌があったら買おうと思っていた。
良美=見て、よかったので買ったってわけね。
平助=まあ、そんなところだ。それに親父の喜ぶ顔が久しぶりに見たくなったからな。

  平助は次々と芋を削っていく。良美は側で見ている。

平助=芋を炊くのは早いんじゃないか。なぜ、こんなに早く芋を炊くんだ。
良美=(返事に戸惑う)ううん。
平助=どこかに出かける用事でもあるのかい。
良美=う、うん。お友達と一緒にちょっと。
平助=どこに行くのか。
良美=どこって・・・。別に決まっていないわ。
平助=海かい。
良美=ま、まあ、そういう所かしら。
平助=なんだ。ぼかした言い方をして。良美らしくないぞ。友達って何人だい。
良美=三人。
平助=男二人に女一人だろう。お前を合わせたら男二人に女二人ってところだ。
良美=兄さん。よく知っているわね。
平助=当たり前だ。妹のことくらいは目を瞑っていたって分かるさ。
良美=誰から聞いたの。
平助=誰だっていいじゃないか。この間遅く帰って来たのは、デートをしたからだろう。あの時、親父は随分怒っていたぞ。家のことは満足にできないくせに、遊びとくれば一人前だからと言ってな。あの時は俺がなんとかなだめたからよかったが、今夜遅く帰ってきたら俺知らんからな。(良美は奥の方へ行く)。親父にどんなに叱られたって、お前を助けることはしないからな。それを覚悟するんだな。いいな良美(振り向いて、良美がいないことに気づく。苦笑いする)。くそ、こっちにいい気持ちでしゃべらせておいて。雲隠れか。
    (大声で)。親父に叱られても俺知らんからな。

  平助は立ち上がり、お茶を飲みに行く。タオルで鎌を拭く。

平助=芋の血でべとべとしてしまった。

  平助はお茶を飲む。
大砲の音。鉄砲、機関銃の音。

平助=アメリカ軍め演習を始めやがったな。今度はどこの畑を荒らす積もりだ。忠栄さんのところかな。それとも・・・・・。ああ、いい加減にしてくれ。演習がある度に俺たちは畑仕事ができないで泣き寝入りをしてしまう。アメリカ人なんか早く沖縄から出て行ってしまえ。
良美=(登場する)父さん大丈夫かしら。
平助=親父の姿が見えないな。良美。親父はどこに行った。
良美=畑。
平助=畑だって。今日は演習をやっているんじゃないのか。
良美=父さんはそのことを知らないで畑に行ったの。
平助=親父は演習があることを知らないのか。
良美=区長さんが呼びに行くと言っていたから、もう少しで帰って来るんじゃない。
平助=親父と区長か。(含み笑いをする)。
良美=なぜ笑うの。私がなにかおかしいことを言ったの。
平助=親父と区長のことを想像したのさ。
良美=父さんと区長さん。
平助=今頃、畑で言い争いをしていないかなと思ってね。
良美=そうかもね。
平助=区長は親父を家に帰そうとする。親父は畑に踏ん張って帰ろうとしない。親父は区長にきっとこう言うよ。「演習といったって実弾を使うわけではない。やつらの演習は大人の遊びみたいなものだ。気にすることはない。わしはもっと働くぞ」とね。
良美=とうさんっていつもそうね。
平助=二人の老人が「家に帰れ」「いや、帰らない」なんて口喧嘩していると想像するとね。おかしくて。
良美=父さんも区長さんも頑固だからね。畑で口喧嘩していてもおかしくないわ。
平助=きっと、そうしているよ(笑う)。

ヨシが仕事着のまま登場。

ヨシ=(頭のタオルを取りながら)、ごめんください。
平助=(顔をあげる)。
ヨシ=ああ、平助さん。
平助=ヨシさんか。
ヨシ=あのう。
平助=キビ代が元の値段に上げることができたかどうかを訊きに来たんですよね。
ヨシ=はい。それでどうでしたか。値上げしてもらえましたか。
平助=(困った顔つき)。・・・・お茶でも飲みませんか。
ヨシ=はあ(そのまま立っている)。キビ代が今のままだと私たち一家は生活していけません。畑は小さいし、働き手は私一人だし。
平助=秀吉君はよく働いているそうじゃないですか。
ヨシ=でも、まだ中学の二年生ですし、いくら働くといっても知れています。中学を卒業して集団就職でもすればいいですが。今は、なんとしても前のキビの値段になってもらいませんと生活が苦しいです。
平助=農業でお金になるのはサトウキビしかないからなあ。
ヨシ=平助さん。どうだったですか。値上げしてもらえましたか。
平助=ううむ。それがなあ。
ヨシ=それじゃあ、やっぱり。(しゃがみこむ)
平助=そんなに気を落とさないでください。まだ、駄目になったわけではないし、工場の人たちだって味方です。キビ代が下がればあいつらだって儲けが減るだろうし。
ヨシ=だったらなぜ値を上げてくれないのですか。
平助=日本の政府が、つまり買うほうが値を下げて買うことにしたらしいんです。買い手に値下げされたのでは、砂糖工場はどうしようもありませんよ。
    それに買い手は日本政府だからなあ。俺たちだけではとても手に負える相手ではない。
ヨシ=そうするとサトウキビの値段はあげてもらえないのですか。
平助=さあ、俺にはなんとも言えません。しかし、砂糖工場の人たちは日本政府と話し合ってなんとか元の値段にこぎつけてみると言っていたから、元の値段にまではいかなくても今よりは値上げしてもらえますよ。
ヨシ=そうなってくれればありがたいですけど。夫が軍で働いていた時は生活に困らなかったんです。夫が生きていればこんなにサトウキビの値段にこだわらなくてもいいのですが。
平助=秀治さんは働き者でした。もう三年になるかあ、秀治さんが亡くなってから。秀治さんは本当にいい人だった。子供たちともよく遊んでいた。昔、俺は竹馬をつくってくれたことがあった。とても頑丈な竹馬で、乱暴に扱っても壊れなかった。秀治さんが亡くなってからはヨシさんも随分苦労しましたね。
ヨシ=(黙っている)
平助=どうしてこんなにキビ代を下げたのかなあ。俺たち農民が困るのは目に見えているのに。
ヨシ=キビ代が頼みの綱です。それなのに値段が下がってしまうなんて。これからどうしたらいいんでしょう。
平助=本当に困った問題だなあ。
ヨシ=(うつむいてそっと目頭を押さえる)。

  良美が箸で刺した芋を持ってくる。

良美=兄さん。お芋炊けたわ。あ、ヨシさん。いらっしゃっていたんですか。ちっとも知りませんでした。お話の邪魔をしてすみません。あのう、お芋どうですか。今炊けたところです。
ヨシ=い、いえ。よろしいです。私はこれで失礼します。
平助=まあ、いいじゃありませんか。
良美=そうですよ。お芋を取ってきますから。
ヨシ=仕事をほっぽらかして来ましたから。もう戻らなけれは。失礼しました。

ヨシ急いで去る。二人沈黙。

良美=(芋を渡しながら)何があったの兄さん。ヨシさん泣いているみたいだったわ。
平助=うむ。例のサトウキビの値下げのことでね。
良美=そう。困った問題ねえ。
平助=俺たちの畑は大きいからなんとかやっていけるが、ヨシさんの畑は小さいからなあ。
良美=(頷く)。
平助=俺たちにはどうにもならない問題だ。
良美=違うわ。兄さんみたいに捨て鉢になるからどうにもならないのよ。
平助=さあ、どうかな。
良美=みんなが団結して取り組めば、きっと望み通りになるわ。
平助=それには相手が大きすぎる。
良美=どうして私のいうことを真剣に聞いてくれないの。いいこと。人間というのは情熱に弱いものなのよ。政府だってなんだって人間が集まってできているものじゃない。人間である以上やさしい心を持っているものなのよ。情熱よ。団結よ。それでぶつかっていけばいいのよ。
平助=さあ、どうかな。
良美=真面目に聞いて。兄さんたちが一生懸命に働きかければ、きっと振り向いて手を差し伸べてくれるわ。
平助=ああ、分かった分かった。分かったから、もう止してくれ。俺はへ理屈が苦手だ。
良美=へ理屈。兄さん、私の言うことをへ理屈くらいにしか思っていないの。へ理屈とは違うわ。これは今の沖縄にとって・・・。
平助=もういいよ。全くお前にはかなわん。ああ言えばこう言う。こう言えばああ言う。口だけは誰よりもお前が達者だ。
良美=兄さんはそう言って逃げるけどね。
平助=(手をかざして)はい。もう終わり。

  大砲の音

平助=親父の帰りが遅いな。
良美=どうしたのかしら。もう帰ってきてもよさそうだけど。
平助=俺、行ってみようかな。
良美=そうした方がいいわ。
平助=親父どうしたのかな。いくら区長さんと言い争いをしたってこんなに遅くなるはずはないのに。これだから年寄りは面倒なんだ。もしかしたら区長さんと一緒に酒を飲んでいるのかな。
良美=まさか。そんなことはないと思うわ。
平助=この芋おいしいな。
良美=当たり前よ。私が炊いたんですもの。
平助=お前が炊けばまずいものでもうまくなるというのか。
良美=そういうことね。
平助=いい気なものだ。俺が買ってきた鎌はどこだろう。
良美=あそこよ。兄さんも父さんに似て忘れっぽいのね。
平助=(鎌を取りながら)なにか言ったか。
良美=なんでもないわ。早く父さんを迎えに行って。
平助=分かっているよ。しかし、お茶をもう一杯飲んでからだ。

  下手から声がする。

区長=良美さあん。
良美=区長さんの声だわ。
平助=なんだろう。

区長、ヨシ、シゲ、カメが右腕に大傷を負った信栄を急ごしらえの担架に乗せて下手より登場。中央にゆっくり下ろす。

平助=区長さん。一体これは。
区長=わしにもよく分からん。畑へ行ってみると、畑の近くの草むらに倒れていた。気を失ってな。
良美=お父さん。
区長=急いで手当しなくては。良美さん包帯はあるか。
良美=は、はい少しならあります(鳴き声を押さえている)。
区長=少しでは足りそうにない。これだけの血じゃ。ホータイがたくさん必要じゃ。ううむ。それじゃあ、包帯の代わりにできるものはないか。
良美=は、はい。(家に入り包帯と白い布を取り出す)。
区長=信栄さんが一大事だというのになにをぼんやり突っ立っているんじゃ。傷の手当をするぞ。
平助=は、はい。
良美=区長さん。これだけしか。
区長=これだけあれば足りるじゃろう。(布を切り裂く)。平助、これで腕を縛れ、血を止めるんじゃ。

  平助は布で信栄の右腕の付け根を縛る。

区長=良美さん。酒を持ってきてくれ。
良美=は、はい。
区長=まだ、血は止まっていないな。平助、傷口を包帯で押さえろ。

 良美が酒を持ってくる。

良美=区長さん。

区長は酒瓶を取り、酒を口に含み、信栄の傷口に吹き付ける。良美はふらふらと
倒れる。シゲが良美を支える。

シゲ=大丈夫、良美さん。
良美=ええ、少しめまいがしただけ。

  区長は酒を吹き付ける。

シゲ=向こうで休んでいたら。
良美=もう大丈夫よ。
区長=血がとまらないな。平助、もっときつく縛れ。

  良美が倒れる。

シゲ=良美さん。良美さん。
平助=(良美に駆け寄る)。良美。どうした。良美。しっかりしろ。
区長=平助、心配するな。気を失っただけだ。少しの間横にしておけばよくなる。平 
   助、良美さんを縁側に移動させよう。

 平助と区長は良美を縁側に移動させる。

区長=シゲさん。濡れたタオルをひとつ頼む。
シゲ=(自分のタオルを濡らして区長に渡す)どうぞ。
区長=ありがとう。
区長=誰か公民館に行って、電話で救急車を呼んでくれないか。
ヨシ=私が行きます。
区長=ヨシさん。できるだけ早く来るように頼んでくれ。血が止まらない。
ヨシ=はい。

  ヨシ退場。

平助=良美。(良美の頬を叩く)。
区長=平助。心配するな。やがて気が付くじゃろう。早く傷の手当を済まそう。さあ、平助。

  平助は傷口を拭く手を止めて、傷口を見る。

区長=この傷が何によってできたか、お前も気が付いたと思う。
平助=親父は・・・・。鉄砲で撃たれたんだ。
区長=演習があることを昨日知らせてくれればこんな事にならなくて済んだのに。一年前の比嘉さんのことがあるし、わしは心配だったんじゃ。比嘉さんの時には頭の上を掠めたからよかったんじゃが。アメリカ兵の中には演習している時に、いたずらの積もりで実弾を撃ったりするからな。それに信栄は畑を荒らされるのが大嫌いじゃ。畑でアメリカ兵と会うと喧嘩をやりかねない人じゃ。それが心配だったんじゃ。・・・・。せめて昨日わしに演習があるということを知らせてくれればこんなことにならなかった。
    サトウキビの値段は下がるし、近頃は嫌なことばっかりじゃ。

平助は傷の手当をする。シゲが信栄の額のタオルを取り、水で冷やしてから絞り、額に乗せる。

区長=(良美の額のタオルを取り)、シゲさん。これを頼みます。

シゲはタオルを受け取り、洗面器に入れ、絞り、区長に渡す。

区長=平助。手当はは済んだか。
平助=親父、こんなに血を流してしまって(自分の手についている血を見る)。
区長=済んだのなら、手を洗ってこい。

  平助退場。

カメ=区長さん。信栄さんは大丈夫でしょうか。
区長=分からん。命に別状はないとおもうのだが。出血がひどいからな。心配じゃ。
カメ=右腕はどうなるんでしょうね。
区長=どうなるかな。心配じゃ。
カメ=働き者の信栄さんを撃ってしまうなんて、余りにもひどいです。人の畑を荒らして、しまいには人に傷を負わしてしまう。アメリカ人なんて犬畜生にも劣ります。

  カメは血の付いた布をまとめる。
  手を洗った平助が登場。

区長=平助、手を洗ったのならこっちへ来て休んだらどうじゃ。大分疲れたようじゃ。

平助はゆっくり歩いて信栄の方に行く。区長は平助から目を離さない。信栄の側に来た平助は鎌を取る。外に向かって歩き出す。区長が平助の前に立ちはだかる。

区長=止めるんじゃ。
平助=止めないでくれ。
区長=わしの思っていた通りじゃ。平助。仕返しするのは止めるんじゃ。
平助=親父がやられたというのに、息子の俺が泣き寝入りしろというのか。
区長=泣き寝入りではない。このことを役所に知らせて、軍のほうに責任をどうするか掛け合うんじゃ。
平助=その結果どうなるというんだ。奴らは涙ほどの賠償金をポンと出し、二、三年すれば又同じことをしでかしてしまうんだ。

  シゲとカメが平助の後ろから鎌を取ろうとして近づいていく。

区長=良美さんを見てみろ。お前がこれから何をしようとしているかを知らないで眠っている。お前がアメリカ兵に仕返ししようと鎌を持って出て行ったことを知れば良美さんはどうなると思うんじゃ。平助、落ち着くんじゃ。
平助=この鎌は俺が親父のために勝ってきたものだ。親父の喜ぶ顔が見たかったのに。この鎌を一度も使わずに右腕が駄目になるなんて。
区長=まだ、右腕が駄目になるかどうかは分からん。落ち着くんだ平助。
平助=俺はあいつらを許せない。どいてくれ区長。
区長=駄目だ。お前を行かせるわけにはいかない。どうしても行くというなら、わしを倒してから行け。

  シゲとカメが平助の右手に飛びつき、鎌を取ろうとする。平助は激しく抵抗する。

区長=シゲさんカメさん。しっかり掴まえて。

区長と三人がかりで平助の持っている鎌を取り上げる。鎌を取られた平助はおとなしくなる。

区長=平助、冷静になるんじゃ。落ち着くんじゃ。良美さんを看病しろ。そうすれば心も落ち着くだろう。

 平助は良美の側に座る。電話を掛けにいったヨシが帰って来る。

区長=ヨシさん。どうじゃった。救急車はいつ来るんだ。
ヨシ=はあ、それが救急車は他の所に出ていて、すぐにはここに来れないそうです。
区長=救急車が来れないと。
ヨシ=なんでも他の所で急病人が出たそうで。
区長=それは困った。
ヨシ=いえ、救急車は来ます。アメリカ軍にお願いしたら、救急車をすぐに手配してくれるそうです。
区長=そうか。とにかく救急車が来てくれるなら助かる。
カメ=だけど、この場所が分かるかしら。場所が分からないと探すのに時間がかかる。
区長=それもそうじゃ。こっちは一分一秒でも早い方がいいからな。すまんが、カメさんは公民館に行ってくれないか。あそこだったら救急車の来るのがすぐ分かる。
カメ=はい。

  カメは退場。

シゲ=もし、救急車が来なくて、私たちが信栄さんを連れていかなければならないようなことになれば大変だわ。
ヨシ=そうねえ。バス乗り場まで運んだとしたら、その間に信栄さんの傷が開き出血がひどくなるかもしれない。
シゲ=バスに乗せる時にもっと傷が開くわ。バスに乗せることはできないわ。タクシーに乗せるとなるとシートにたくさんの血がつくわ。タクシーの運転手は嫌がるわね。
区長=ヨシさん。信栄の傷はどうだ。血はまだ出ているか。
ヨシ=血がにじんでいます。
区長=心配するほどではないな。しかし、年が年だからな。安心もできない。
シゲ=ちょっとの出血でも心配です。どうにかして出血を完全に止めることはできませんか。
区長=傷が大きすぎる。どんなにきつく縛っても出血を完全に止めるのは無理じゃろう。こうなれば救急車が早く来るのを期待するしかない。
シゲ=しかし、区長さん。少しずつ流れていても救急車が来るまでにどれくらいの血が流れ出ることか。どうにかして出血を完全に止めなければ。
区長=シゲさんの気持ちは分かる。わしも同じだ。しかし、今の私たちにはこれ以上はどうすることもできない。完全に血を止めることはできない。道具もないしな。
信栄=ううううううう。
区長=信栄どうした。
平助≂親父。

  大砲、機関銃、ジェット機音。

シゲ=皮肉だねえ。
ヨシ=なにが。
シゲ=信栄さんを傷つけたのがアメリカ人なのに、私たちが気を揉みながら待っているのもアメリカ人。同じアメリカ人なのに一方は憎み、一方は感謝しなければならないなんて。なんだか変な気持ち。憎むに憎めず。といって感謝の気持ちも起こらない。
ヨシ=そうねえ。気持ちがもやもやしてしまう。

  平助が立ち上がり、外に出て行こうとする。区長は平助を止める。

区長=どこへ行くつもりじゃ。まさか、仕返しに行こうとしているのじゃないだろうな。
平助=公民館に電話をかけにいくだけだ。
区長=どんな電話をかけるのじゃ。
平助=アメリカ軍の救急車を断って沖縄の救急車を頼んでくる。
区長=ヨシさんの話を聞いただろう。ここにはアメリカ軍の救急車が来てくれることになっているんじゃ。今からお前が掛け合ったって同じことじゃ。

  平助は出て行こうとする。区長は止める。

区長=アメリカ軍の救急車が来たらどうするんじゃ。

  平助の動きが止まる。

区長=ここにはアメリカ人と話ができるのは一人も居ない。アメリカ軍の救急車が来れば、わしたちにかまわず信栄を運び出すだろう。今大切なのは信栄が早く傷の手当をしてもらうことだ。そうではないのか。

  平助は出て行く。

区長=今はアメリカ人沖縄人というのにこだわっている場合ではない。平助、よく考えるんじゃ。今から電話を掛けてもなんにもならない。平助。
ヨシ=区長さん。平助さん大丈夫でしょうか。
区長=心配じゃ。あいつのことじゃ。いつ暴れるか分からん。
ヨシ=私が呼び止めてきましょうか。
区長=ヨシさんが呼び止めることができる平助ではない。わしが行こう。

  区長退場。

シゲ=区長さん。平助さんを連れて来れるかな。
ヨシ=心配ねえ。良美さん、まるで眠っているみたい。
シゲ=区長さんと平助さんが戻ってくるまで気が付かなければいいけど。
ヨシ=疲れたわ。(縁側に腰掛ける)。
シゲ=(腰掛けながら)、戦争はとっくの昔に終わったというのに、鉄砲で撃たれるなんて。信栄さんも運が悪いわ。

  信栄がうなされる。

シゲ=どうしたのでしょう。
ヨシ=区長さんを呼んできたほうがいいんじゃない。
シゲ=区長さんが居ても同じことじゃないかしら。
ヨシ=でも心細いわ。
シゲ=そうね。区長さんを呼んでくる。
ヨシ=できるだけ急いでね。

シゲ退場。ヨシ、信栄の額のタオルを取り、洗面器に入れ、絞ってから額に乗せる。ジェット機の爆音、大砲の音、機関銃の音。

ヨシ=信栄さん。しっかりしてください。救急車が来るまでの辛抱です。・・・・・・・・・信栄さん。・・・・・・・信栄さん。救急車はまだかしら。早く来て。信栄さん。

  信栄のうめき止む。ジェット機の爆音、大砲の音、機関銃の音止む。

ヨシ=信栄さん。(信栄の胸に耳を置く)。脈は大丈夫だわ。・・・・・・・。元気に畑に出かけた人がこんな姿になって。災難と言うのはなんの予告もなくやって来る。サトウキビのことも、夫の死のことだって。

    間。シゲが戻って来る。

ヨシ=区長さんは。
シゲ=走って追いかけたけど見つからなかったわ。きっと区長さんも走って行ったと思う。信栄さん。うならなくなっているね。区長さんを連れてくる必要はなかったみたい。
ヨシ=私一人で怖かったわ。
シゲ=早く救急車が来てほしいわね。
ヨシ=早く来てほしい。
シゲ=遅いわ。
ヨシ=心が落ち着かない。

  間。

シゲ=アメリカ軍がここへ来なければ信栄さんもこんなにならなくて済んだのに。戦争が終わって二十年も過ぎたというのに、まだ沖縄に居座っている。アメリカ軍は自分勝手なことをやるんだから。アメリカ軍は早く出て行けばいいのに。
ヨシ=シゲさんがうらやましいわ。そんなことが言えて。
シゲ=・・・・・・・・・・。
ヨシ=私たち家族がなんとか生活をすることができたのは畑が軍用地になったからといっても言い過ぎではないわ。生活費の半分以上は軍用地代で払っている。畑は軍用地だけど黙認耕作地としてサトウキビを植えることができる。だからサトウキビ代金も入ってくる。もしアメリカ軍が出て行ったら軍用地代が入ってこない。サトウキビだけでは生活をすることはできない。
シゲ=ごめんなさい。気を悪くするような話をして。
ヨシ=気を悪くしてはいないわ。ヨシさんの言うことは正しいわ。私だって真一が働くようになって、軍用地代がなくても生活できるようになればヨシさんと同じことを言うと思うわ。でも、今のところ軍用地代に頼らなければならない。そんな自分が惨めなの。
シゲ=そんなことはないわ。ヨシさん一人で五人の子供を育ててきたのは立派なことよ。惨めに感じることはない。
ヨシ=よしましょう。こんな話は。

  良美が正気に戻る。

シゲ=大丈夫、良美さん。
良美=うん、ちょっと頭がふらふらするけど。大丈夫よ。
シゲ=起き上がってはいけないわ。しばらく横になっていたほうがいいわ。
良美=本当にもう大丈夫。だんだん頭もすっきりしてきた。父さんは。救急車はまだ来ないの。
シゲ=ええ、もう来てもいいころなのに。どうしたのかしら。
良美=父さんの傷は大丈夫なの。
ヨシ=布できつく縛って腕の出血は止めたし、傷は洗ったから大丈夫だと思うけど。しかし、なんとも言えないわ。やはり専門の医者に治療してもらわないと。
良美=ホータイが赤くにじんでいるわ。出血しているのじゃないの。
ヨシ=このくらいは大丈夫じゃないの。

良美は信栄の額のタオルを取り、洗面器に入れてから絞り、信栄の額に乗せる。平助が居ないのに気付く。

良美=兄さんが居ないわ。区長さんも。
シゲ=平助さんと区長さんは電話を掛けに公民館に行ったわ。救急車を頼みに。
良美=救急車は今から頼むの。
シゲ=そうじゃないの。あなたが気を失っている時にヨシさんが救急車を頼んだの、でも救急車は他のところに出ていたから、アメリカ軍の救急車が来ることになったの。
良美=アメリカ軍の救急車。
シゲ=平助さんはアメリカ軍の救急車を嫌がって、沖縄の救急車を寄越すように電話をしに行ったの。
良美=そう。

 良美、信栄の側に座る。

良美=お父さん。頑張って。

 良美立ち上がる。そして、外に出て行こうとする。

ヨシ=良美さん。どうしたの。
良美=私、兄さんの所に行ってみます。
ヨシ=止めても無駄なようね。分かったわ。私と一緒に行きましょう。シゲさん。あとはお願いね。
シゲ=ええ。

  平助と区長が登場。

区長=平助。そう怒るんじゃない。アメリカ軍の救急車を手配したのは信栄の傷を早く手当するためではないか。今は信栄の傷を一分一秒でも早く治療するのが一番大事なことだ。
平助=俺はアメリカ軍なんかに親父の傷を手当してほしくない。他所の土地へ来て自分勝手に振る舞い、あげくの果てが親父に傷を負わした。そんな奴らに親父の傷の手当をしてもらうのは嫌だ。
区長=平助。何度言えば分かるんじゃ。信栄を撃ったアメリカ兵と信栄の傷を手当するアメリカ軍の医者とは同じアメリカ人でも全くの別人じゃ。一人のアメリカ人が悪いことをしたからといってアメリカ人みんなが悪人なんかではない。
ヨシ=区長さん。どうしたんですか。
区長=平助はわしの言うことをどうしても素直に聞き入れてくれようとしないんじゃ。平助はアメリカ軍の救急車を断って沖縄の救急車を寄越せとしつこく言い張ってな。とうとう相手を怒らしてしまった。
良美=兄さん。
区長=良美さん。気が付いたか。
良美=(頷く)。
区長=もうわしの手に負えない。良美さん。平助の気持を鎮めてくれ。
良美=兄さん。兄さんがいくら強情を張ってもいくら怒ってもどうしようもないのよ。もっと冷静になって、兄さん。
平助=お前だって俺と同じ気持ちじゃないか。
良美=そうよ。でも怒ったってどうしようもないわ。

  信栄のうめき声。

ヨシ=シゲさん又始まったわ。
区長=前にもこんなことがあったのか。
ヨシ=ええ、区長さんが出て行ってすぐに。

  良美、平助は信栄の側に行く。

平助=親父、俺だ。しっかりしろ。
良美=父さん。しっかりして。

  信栄のうめき声。
 
  信栄のうめき声止まる。

平助=ちくしょう。

  鎌を取って外に出て行こうとする。良美は止める。

良美=止めて兄さん。

区長と良美が平助の鎌を取り上げようとする。もつれて三人は倒れる。良美が手首を切られ、悲鳴を上げる。ヨシとシゲが良美の手首を見る。
  救急車の音。

ヨシ=血が出ているわ。

  平助と区長は良美を見る。

区長=良美さん。大丈夫か。
良美=兄さん。止めて。

  救急車の止まる音。サイレン止む。カメ登場。

カメ=区長さん。救急車が来ました。

  平助、鎌を持っている手が緩み、鎌が落ちる。

  大砲、機関銃、鉄砲の音。
     

        幕
  
             一九六五年十一月二十四日(水)

戯曲を書いた高校二年生の時に読谷飛行場でパラシュート降下訓練のジープに少女が圧殺される事故が起こった。事故への抗議集会が喜納小学校であり、読谷高校生であった私は他の生徒と一緒に抗議集会に参加した。
集会が終わると多くの人がバス停留所に集まったので、バスに乗るのにかなりの時間待たなければならなかった。私はバスに乗らないで歩いて帰ることにした。多くの人がぞろぞろと喜納から嘉手納方向に1号線(現在の国道58号線)を歩いていたが、私の隣を歩いていた琉大生が私に話しかけてきた。彼と私は討論になった。学生は平和憲法の話をやり平和のために日本は軍隊を持つべきではないといい、沖縄の米軍基地は撤去するべきであると話した。

私たちが歩いている1号線の左側は嘉手納弾薬庫の山が黒く横たわり、正面には嘉手納飛行場の明かりが煌々と輝いていた。嘉手納弾薬庫には核爆弾が貯蔵されているという噂は子どもの頃から聞いていた。第三次世界大戦が起こったら核爆弾を貯蔵している沖縄は真っ先に攻撃されて沖縄の人間は一瞬のうちにみんな死んでしまうという話は何度も聞かされた。もし、明日第三次世界大戦が起こるとしたら死ぬ前になにをしたいかなどと子ども同士で話し合ったこともあった。
だから、子どもの頃から戦争には敏感になっていた。中学生の時にキューバ危機があった。ソ連がキューバにミサイル基地を造ろうとしたのに対してケネディ大統領はもしキューバにミサイル基地をつくるならソ連と戦争するのも辞さないと宣言し、ミサイル基地をつくろうとソ連の輸送船がキューバに向かった時、ケネディ大統領の指令で核原爆を積んだ多くの爆撃機が飛び立ち、ソ連と一触触発の事態になった。このニュースを聞いた時、私はいよいよ第三次世界大戦が始まるかも知れないとびくびくした。幸いなことにキューバ危機は回避され、世界大戦に発展することはなかった。キューバ危機の回避は勇気あるケネディ大統領のお陰だと思った私にとってケネディ大統領はヒーローだった。
高校生のときはベトナム戦争が激しくなっていた時であった。毎日嘉手納飛行場からB52重爆撃機がベトナムへ飛び立ち爆弾を落として帰ってきた。エンジン調整の爆音は一晩中続いた。テレビの音も話し声も聞こえないくらいに爆音は大きかった。嘉手納飛行場の爆音が一番ひどい時期であった。
毎日ベトナム戦争の悲惨な状況が報道されていた。しかし、私は沖縄の米軍基地を撤去してほしいという考えはなかった。むしろ、米軍基地がすべて撤去すれば、他の国に沖縄を占領されるという恐怖のほうが強かった。
私は、もしアメリカ軍がベトナム戦争に敗北した時、南ベトナムを占領したベトコンはアメリカ軍のいる沖縄を攻撃するだろうかということを考えた。ベトコンが南ベトナムを支配したとしても核ミサイルなど多くの兵器が揃っている沖縄を攻撃すれば、アメリカ軍はベトナムに核爆弾を投下してベトナムを廃墟の国にしてしまうだろう。ベトコンが沖縄を攻撃するのはありえないことだというのが私の考えだった。アメリカ軍が沖縄に駐留している間はベトコンだけでなくどの国も沖縄を攻撃することはない。沖縄は安全であると私は考えていた。

「命どぅ宝」と「物喰ゆすどぅ我が主」の格言への反発や子どもの頃から戦争に対して敏感になっていたから、琉大生の憲法9条の平和論や米軍基地の撤去論に私は納得できなかった。自衛隊を廃止し米軍が撤去した日本・沖縄は無防備な国になる。無防備な国が他の国に侵略された歴史はあったが、平和が続いたという歴史はなかった。米軍基地がなくなれば平和で豊かになるという考えは非現実的であると高校生の私は考えていた。無防備な日本を植民地にしようと侵略してくる国は絶対あるはずである。どこかの軍隊が侵略してくれば武器を持たない日本・沖縄は簡単に占領されてしまう。日本・沖縄の人間は抵抗することもなく奴隷にされてしまう。
私は琉大生の話に反発した。内心では、「お前のようなきれいごとを言っても世界には通用しない」と思いながら、「外国が攻撃したら日本・沖縄はどうすればいいのか」と私は琉大生に質問した。話を折られた琉大生は一瞬言葉に詰まったが、軍隊がいなくても大丈夫であると色々説明をした。琉大生の話した内容は記憶に残っていないが彼の説明に私は納得できなかった。軍隊がいなければ敵に支配されるのは明らかであり、単純明快な理屈である。琉大生の説明に納得しない私は、「外国が攻めてきたらどうするのか」という質問を繰り返した。
私のしつこい質問に困った琉大生は人民軍で敵と戦うと言った。私は人民軍も軍隊ではないかと琉大生に言うと、彼は自衛隊やアメリカ軍は軍隊であるが人民軍は軍隊ではないと言った。
琉大生は人民軍とアメリカ軍や自衛隊との違いを説明したが私は納得できなかった。琉大生は、自衛隊やアメリカ軍は国家がつくった軍隊であり支配者の利益のための軍隊である。しかし、人民軍は人民がつくる軍隊であり人民のための軍隊であるから自衛隊やアメリカ軍とは違うというような説明をしたと思う。学生は中国の人民解放軍をイメージして話したのだろう。民主主義国家の軍隊はシビリアンコントロールされているから人民軍と同じである。このことは脳裏にあったが高校生の私は筋道をたてて説明することはできなかった。琉大生と私は話がかみ合わないまま終わった。

 敵が攻めてきたら自分たちを守るために戦うのは当然である。沖縄戦の時、民間人が日本軍と一緒に戦ったのを私は当然の行為だと思った。中学生が鉄血勤皇隊として勇敢に戦ったのを私は賞賛するほうだった。戦後生まれの私は軍国主義少年ではない。天皇のために戦う考えはなかった。ただ、敵が沖縄を攻めてきたら家族、親戚、仲間や沖縄の人々を守るために戦うのは当然であると考えていた。占領されれば奴隷になる。奴隷にならないためには戦うしかない。そのように私は考えていた。
 「命どぅ宝」の思想は命が惜しいから侵略してきた敵軍と戦わないで降伏し、敵の奴隷になる思想である。沖縄の「命どぅ宝」と「物食ゆすどぅ我が主」の格言は奴隷の精神であると私は考えていた。
「命どぅ宝」「物喰ゆすどぅ我が主」の二つの格言は沖縄の農民の奴隷精神の表れだと考えていた私はふたつの格言を誇らしげに話す教師にむかついた。

 戯曲と「命どぅ宝」「物喰ゆすどぅ我が主」の否定と米軍基地の存在を認めていたのが私の高校時代である。それに間接民主主義である議会制民主主義・三権分立は素晴らしい政治だと思った。今でもそう思う。
三上智恵さんや島袋文子おばあ等、辺野古移設反対運動に参加していながらも共産党のようなマルクス・レーニン主義ではない大衆運動家たちの批判を展開していこうと思っているが、彼らを徹底して批判するには私の高校時代の思想が基本となる。彼らの思想は単純な反戦思想であるし、議会制民主主義とは違う前近代的な年寄りの思想である。彼らは本当の議会制民主主義を知らないし、民主主義の基本である多数決の原理も知らない。そして、三権分立も知らない。
沖縄の政治が正常になるためには彼らの思想とマルクス・レーニン主義を粉砕しなければならない。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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北部国道事務所の労組委員長は公務員失格だ






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沖縄県民は翁長知事に騙されている
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北部国道事務所の労組委員長は公務員失格だ

 北部国道事務所の労組委員長がキャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に反対する集会に参加し演説をした。労組委員長に上司が厳重注意しただけである。

 【東京】昨年8月、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に反対する集会に参加し、マイクを握った北部国道事務所の男性職員が上司から厳重注意を受けていたことが9日、分かった。参院予算委員会で内閣府の河内隆官房長が明らかにした。
 男性は労組委員長を務める。8月31日にゲート前で市民監視の業務に関し「本来の仕事ではない。県民のための仕事がしたい」と話した。
 9日の予算委で日本のこころを大切にする党の和田政宗氏は「国家公務員法、人事院規則に違反している」と主張し、処分の有無を確認。河内官房長は政治行為には当たらず、年休を取得して参加していることから法や規則には抵触しないとの考えを示した。
 その上で「国民の信頼を失う恐れのある軽率な行為だった」と述べ、9月2日に上司が厳重注意したと説明した。厳重注意は懲戒処分には含まれない。
 職員は「休暇を取り労働組合の立場で参加した。官房長の答弁通り法や規則違反はなく、何ら問題はないと考えている」と話した。
 県労連の嶺間信一事務局長(62)は「業務外という公務員の立場を離れた時に、自分の信条に基づいた行動ができないのはおかしい」と政府の対応を批判。年休での集会参加は「業務中ではなく、何ら問題もない」と強調、国会での追及に対して「国や地方の公務員の基本的人権を制限するのか」と怒りをあらわにした。(沖縄タイムス 3月10日(木)6時10分配信)
北部国道事務所は国道を管理するのが職務である。国道の違法行為を取り締まる立場にある。キャンプ・シュワブの違法行為を取り締まるのが北部国道事務所の仕事である。
国道沿いにテントを張るのは違法行為である。ゲートに座り込みをして交通の妨害をするのも違法行為である。トラックの前に立ちトラックを停めて大渋滞をさせるのも違法行為である。警察は移設反対派の思想を取り締まっているのではない。彼らの違法行為を取り締まっているのである。北部国道事務所がゲート前で市民監視をしているのは市民が国道で危険行為をしないかどうかを心配しているからである。監視業務に関し労組委員長は、
「本来の仕事ではない。県民のための仕事がしたい」と話したという。
彼は政府の人間ではない北部国道事務所の一職員である。北部国道事務所は国の仕事を担っているし、仕事を決めるのは根本的には国会であり、直接的には政府である。一公務員でしかない労組委員長が北部国道事務所の仕事を決めることはできない。ゲート前の市民監視を「本来の仕事ではない」と判断する資格は彼にはない。自分の主張を北部国道事務所の仕事にしたいのなら国会議員になり、政権を握る以外に方法はない。国会でつくった法律にのっとって政府が北部国道事務所仕事の方針を決めている。北部国道事務所の仕事としてキャンプ・シュワブの市民・活動家の監視を政府は決めたのであり、政府が決めた仕事は「本来の仕事」である。労組委員長の主張する仕事は一公務員の主張であって北部国道事務所の本来の仕事」ではない。

 北部国道事務所は国の機関であって県の機関ではない。だから北部国道事務所は県民のために仕事をするのではなく国民のために仕事をする機関である。国の機関に勤めながら「県民のための仕事がしたい」という労組委員長の思想は根本的に間違っている。彼は北部国道事務所で働く公務員としては失格である。

 キャンプ・シュワブの集会に参加したということは国道沿いに建ててある違法なテントを認めることになる。北部国道事務所の職員であるならテントは違法であり、撤去するべきであると考えるのが当然である。しかし、キャンプ・シュワブの集会に参加するということはテントは違法でない、正当であると主張することになる。労組委員長は北部国道事務所の職員でありながら国道での違法行為を正当であると認めているのだ。

県労連の嶺間信一事務局長(62)は「業務外という公務員の立場を離れた時に、自分の信条に基づいた行動ができないのはおかしい」と政府の対応を批判しているが、業務外であれば公務員の立場から完全に離れることができるというのはおかしい。労組委員長は仕事をしているときはキャンプ・ハンセンの違法行為に反対し、仕事を離れた時は違法行為に賛成している。労組委員長の行動は、彼が不動産会社に勤めているとした場合、仕事をしている時は土地買収の仕事をやり、仕事を離れるとその土地の買収反対の運動に参加していることになる。そのような行動が民間会社で許されるはずがない。彼は退職させられるだろう。
北部国道事務所が国道沿いにテントを張っている活動家・市民の監視をするのは間違っていると思っていて、キャンプ・シュワブの集会で演説をする彼は北部国道事務所の職員であることを否定していることになるのだから、北部国道事務所を辞めるべきである。辞めることができなければキャンプ・シュワブの集会に参加するべきでない。それに国民ではなく県民のために仕事をしたいのなら国の機関ではなく県の機関に就職するべきである。

労組委員長は国家公務員である。彼は国家公務員であり国家公務員としての責務からは業務中ではなくても束縛される。年休での集会参加であっても国家公務員であることから完全に自由になることは許されない。彼は単なる一国民ではないのだ。国の法律、特に国道に関係する法律を積極的に守る義務がある北部国道事務所である。彼は北部国道事務所からもらう給料で生活をしている。仕事から離れていても彼が北部国道事務所の職員であることから完全離れることはできないのだ。といって基本的人権まで束縛するということではない。ただ、「業務中ではなく、何ら問題もない」という県労連の嶺間信一事務局長の主張は間違っている。
「国や地方の公務員の基本的人権を制限するのか」と嶺間事務局長は怒っているが、基本的人権は法律を守ることが大前提である。法律を守るべき国家公務員が国家公務員としての義務を守らず、法律を破っている集会で自分勝手な演説をすることは基本的人権には入らない。嶺間事務局長の主張は基本的人権の乱用である。

大阪府での教員の国歌斉唱問題で、橋本元大阪市長は府知事時代から公務員の在り方を追求した。入学式や卒業式などで、国民は自由であるから生徒や父兄が起立しなかったり、国歌斉唱をしないのはそれはそれでいい。しかし、教員は公務員という職についている。教育委員会から起立と国歌斉唱をするよう通達されれば公務員としての義務だからやらなければならないというのが橋本氏の理論である。

橋下徹 vs 君が代不起立

橋下徹 vs 君が代不起立


橋下市長が女記者に超激怒!君が代の起立斉唱問題「国歌歌わない奴MBSで働け!」

橋下市長が女記者に超激怒




2016/03/04 に公開
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暫定案和解は安倍政権の大失態






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暫定案和解は安倍政権の大失態

 翁長知事の承認取り消しは違法であることを根拠に代執行訴訟を起こした。政治的な駆け引きよりストレートな代執行訴訟を主導したのは恐らく防衛局のブレーンだと思う。今回の暫定和解案は官邸側のブレーンが決めたのだろう。それも突然であり、中谷元防衛相は暫定和解案については知らされていなかったと思う。それはボーリング調査中止についての記者の質問に戸惑った発言をしていたことから推理できる。辺野古の工事をいつまで中止するかについても中谷元防衛相は明言していない。
民主党の辻元清美氏がボーリング調査も中止するのかと追及したのに対し、中谷防衛相は「ボーリングを含めて現場の作業は止めている」と述べたが、ただ、いつまで中断を続けるかなど最終的にボーリング調査をどう扱うかについては「和解の当事者間の認識に異なることがないよう、和解内容をよく確認して対応していく」と述べるにとどめ、県と協議しながら判断する意向を示した。この答弁は暫定案和解の内容を完全には把握していなかったからである。

 防衛局ブレーンの強硬路線から官邸ブレーンの柔軟路線に戦術が変更したのが代執行訴訟を取り下げた暫定和解案である。
 官邸側のブレーンとして前沖縄県知事公室長の又吉進氏がいる。彼は前の沖縄県知事・仲井真弘多氏の下で、辺野古の埋め立て承認をめぐる対応に従事した経験もある人物であるが、公室長時代の彼の行動を見ると沖縄についての優れた分析力のある人間とは思えない。どっちつかずの優柔不断の人間だったと私は感じた。
 翁長知事と正面からぶつからず、柔軟なやり方で辺野古移設を実現するには暫定案で和解したほういいと又吉進氏なら考えると思う。長年県庁に居た彼は翁長知事の背後の県庁を牛耳っている強烈な左翼公務員の存在を知っているし、共産党を中心とした左翼活動家の恐ろしさを知っている。だから、強行路線は彼らの妨害でうまくいかないと考えたのだろう。彼が体験した沖縄の政治がそうであるからだ。
又吉進氏の進言が影響して官邸側は柔軟路線の暫定案和解の路線を選択したと私は推理している。しかし、官邸側は翁長知事の分析を誤った。
翁長知事は革新の支持によって知事に当選した。もし、革新に支持されない状況になれば彼の政治生命は絶たれる。今更革新と決別して自民党県連に戻ることはできないだろう。県議会は革新が多数を握っている。革新と対立すれば翁長知事は革新からも自民党県連からも支持されないで孤立してしまう。翁長知事にとって革新の支持が命綱であるのだ。
革新が翁長知事を支持するか否かの分岐点ははっきりしている。翁長知事が辺野古移設に賛成するか反対するかである。翁長知事が「あらゆる手段を使って辺野古移設を阻止する」態度を取っている間は革新は翁長知事を支持する。しかし、翁長知事が辺野古移設を容認するような態度をちょっとでも見せれば、革新は翁長知事を非難し、翁長知事を支持しなくなる。革新の支持を維持するためには翁長知事は徹底して辺野古移設に反対しなければならない。

翁長知事は県議会2月定例会本会議で和解が及ぶ範囲について「裁判所の判決には行政として従うと話したが、承認取り消しに伴う2件の訴訟の和解だ。今後、設計変更などいろいろあるが、法令に従い適正に判断する。今日までの(新基地建設反対の)姿勢を持ちつつ対処していきたい」と述べて、和解は承認取り消しに伴う2件だけであると言った。そして、今後想定される国の是正指示に関する訴訟で県が敗訴した場合でも知事権限を行使し、新基地建設阻止に向けた姿勢を堅持すると断言したのである。
翁長知事の進む道はあらゆる手段を使って辺野古移設を阻止するしかない。別の道を選べば革新の支持を失い政治生命を絶たれてしまう。翁長知事は命がけであらゆる手段を使って辺野古移設を阻止しなければならないのである。
 
自民の照屋守之氏は、「新たな裁判で国が負けたら、辺野古移設を断念する。県が負けたら、協力して(辺野古移設を)進めるとの確約ではないのか」とただしたが、町田優知事公室長は「若干、異なる。その訴訟の判決に従うが、あらゆる手法で新基地を造らせない県の方針は変わらない」と説明している。町田優知事公室長の答弁は翁長知事の立場を考えれば当然である。新たな訴訟で敗訴しても、新基地建設の容認に転じるわけではないというのが翁長知事の唯一の選択しなければならない道である。他の選択は翁長知事はできない。

 翁長知事は米軍岩国飛行場(山口県)の滑走路移設事業で、8回の設計変更が発生した経緯を指摘して「私は当選以来、設計変更も含め、たいへん厳しいものがあると話してきた。岩国の8回は参考になる。この問題は、なかなか厳しい状況になっている」と述べ、厳しい姿勢で審査に臨む姿勢を示したのである。
 辺野古飛行場建設で設計変更しなければならないものとして美謝川がある。現行の設計では飛行場の地下を美謝川は流れる。それを飛行場の北側に移動する計画があるが、実現するためには翁長知事の承認が必要である。それ以外にも山の土をベルトコンベヤーで運ぶのをトラックに変更する計画もある。これも翁長知事の承認が必要である。翁長知事が指摘しているように今後多くの設計変更があるだろう。翁長知事は設計変更すべてを承認しないだろう。国は訴訟を起こして県と裁判闘争をしていかなければならない。
 和解を提案した裁判長は代執行訴訟に勝ったとしても、その後は国と県の訴訟合戦になり、いつも国が勝つとは限らないから、辺野古移が滞る可能性がある。そのためには県と和解したほうがいいと和解案を提案した。安倍政権が暫定案で和解したのは県との訴訟合戦を避けるのが目的であった。しかし、裁判長は和解したとしても国の新たな設計変更を一切承認しない積もりでいる翁長知事の正体を知らなかった。安倍政権も。

 菅官房長官は、翁長知事がその後の別の裁判では新基地建設阻止へ知事権限が行使できるとの考えを明らかにしたことに対して、「互いに同意した和解条項に従うべきだ」と述べ、是正指示の取り消し訴訟で確定した判決の効力はその後の裁判にも及ぶとの考えを提示して、「和解条項を読めば皆さん分かるではないか」と翁長氏の発言を否定したが、承認取り消しという違法行為をした翁長知事である。そんな翁長知事が和解条項の正論を受け入れるはずがない。自分の有利になるような解釈をするのが翁長知事の正体である。菅官房長官は翁長知事を正しくは理解していない。

 翁長知事の、「判決に従う合意は、現在争われている埋め立て承認の取り消しだけに適用され、その他の知事権限は行使できるとの認識」は法的には正しい。理論的にも菅官房長官の主張は正当であるとは言えない。翁長知事の正体を知っていれば根本案を受け入れるか和解拒否をして、4月17日の判決を待っていただろう。正体を知らないから暫定案で和解したのである。
 ボーリング調査が終わり、翁長知事の敗北判決が下れば、翁長知事の承認取り消しが違法行為であると県民は理解し、県民の翁長知事離れが拡大しただろう。そして、県議会選は自民党県連が有利に展開していただろう。

 穏やかに辺野古移設を進めていく目的の暫定案和解作戦は、翁長知事の違法行為をうやむやにしたために翁長知事の息を吹き返しただけである。それ以外はなにも変わらない。
 翁長知事が設計変更を承認しないのは翁長知事の既定路線である。それしか翁長知事の政治生命を維持する方法はない。これからの安倍政権は翁長知事の承認拒否と闘う以外の道はない。安倍政権こそ翁長知事に勝利するためにあらゆる方法を駆使して先手先手を打っていくべきである。

 暫定案和解は安倍政権の大失態である。こんな失態は二度としてほしくない。

2016/03/04 に公開
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安倍政権の和解は沖縄政治にマイナス






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安倍政権の和解は沖縄政治にマイナス

 名護市辺野古への新基地建設をめぐり石井啓一国土交通相は工事を中止してから、埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事の処分に対し、是正を指示した。工事を中止したということは翁長知事の承認取り消しは法的に有効であることを認めたことになる。
 翁長知事が承認取り消しをした時に、安倍政権の対応は2通りあった。

(1) 承認取り消しは違法行為だから従う必要はない。工事を続行しながら県に取り下げるように通告する。
(2) 承認取り消しは違法行為だから工事を続行しながら取り消し訴訟を起こす。

 安倍政権はこの二つを実行した。そのために国と県が訴訟を起こす複雑な裁判になった。はっきりしているのは安倍政権は翁長知事の承認取り消しは違法行為であると断定していることである。だから、工事を中止する理由はないから工事を続行した。ところが、暫定案で県と和解した安倍政権は工事を中止したのである。工事を中止したということは翁長知事の承認取り消しに法的な効力があることを認めたことになる。工事を中止したことは違法行為に屈したことになる。

沖縄タイムス社説は、
「今回の是正指示は、和解により、結果的に修正されることになった法的手続きの一つだ。国が本来、代執行訴訟の前に取るべきだった措置である。
 安倍政権は、国と県を対等・協力の立場とする改正地方自治法上の必要な手続きを一切抜きにした提訴を閣議了解した。政権として法の精神を無視し、沖縄県の自治権を脅かした事実は法治国家において極めて重大だ。
 瑕疵(かし)を修正し是正指示に臨むなら、何より政府がしなければならないことがある。それは自らの非を認め、沖縄県と県民へ謝罪することである」
と述べている。
 安倍政権が暫定案で県と和解し、工事を中止したということは、このような主張に多くの県民が納得してしまう可能性が高い。
琉球新報は「敗訴を恐れ、県との歩み寄りを演出しようとしたよこしまな思惑を自ら掘り崩す挙に出たことで、世論の反作用を引き起こすだろう」と安倍政権が敗訴を恐れたから県と和解したと述べているのである。
 タイムスは「和解勧告では、その間の協議の方向性について「最善の解決策を合意して米国に協力を求めるべきである」とし、国と県に対し計画変更を前提とした協議を求めているとして。「そもそも『辺野古唯一』はあり得ないのである」と主張している。そして、
「政権として法の精神を無視し、沖縄県の自治権を脅かした事実は法治国家において極めて重大だ。
 瑕疵(かし)を修正し是正指示に臨むなら、何より政府がしなければならないことがある。それは自らの非を認め、沖縄県と県民へ謝罪することである」
と締めくくっている。沖縄二紙は言いたい放題であるが、そのようにしたのは安倍政権が暫定案で県と和解したからである。安倍政権は和解するべきではなかった。和解するなら根本案で和解するべきであった。

 辺野古移設は国と自治体が主張しあい、協議を重ね、お互いが納得した上で決まったのである。翁長知事は嘘をついている。

辺野古移設が決まるまでの過程
10月1日 小泉首相が在沖米軍基地の本土移転推進の意向を初表明

2005年
3月10日 小泉首相が辺野古移設の見直しを指示していたことが判明。海上移設を断念した小泉首相は、稲嶺知事の要求もあり、県外移設を目指し、調査を開始した。
6月23日 小泉首相「自分の所へ来てくれるなという地域ばかりだ」と普天間飛行場の本土移転を困難視。本土の自治体の「総論賛成、各論反対」のために県外移設を断念する。
9月27~30日 日米審議官級の非公式協議で、日本のキャンプ・シュワブ陸上案と米側の辺野古リーフ内縮小案(浅瀬案)で調整難航
10月1日 稲嶺知事が県選出国会議員らと意見交換し、普天間代替案のキャンプ・シュワブ陸上案と辺野古リーフ内縮小案(浅瀬案)に否定的な見解を示す。
10月13日 額賀福志郎自民党安保・基地再編合同調査会座長が小泉首相に「沿岸案」を提案。
10月15~17日 米国務・国防省高官が県や県議会ら地元関係者に「普天間」の県内移設を条件に、嘉手納基地以南の基地を北部に集約する案を説明。
10月26日 日米審議官協議で辺野古沿岸案基本合意。
10月31日 稲嶺知事、北原防衛施設庁長官と会談、午後、沿岸部移設拒否を表明。
11月1日 辺野古、豊原、久志3区の区長が北原防衛庁長官と会談、沿岸案拒否を伝える。
11月7日 宜野座村議会、沿岸案反対を可決。
11月8日 額賀福志郎防衛庁長官が来県し稲嶺知事、岸本建男名護市長と会談。
12月16日 県議会が沿岸案反対の意見書を全会一致で可決。
1 2月21日 宜野湾市議会、沿岸案反対を賛成多数で決議。

 沖縄の自治体が反対しているから辺野古移設は不可能だった。

2006年 1月22日 名護市長で沿岸案に反対し、修正案に柔軟姿勢を示す島袋吉和氏が初当選。
2月9日 島袋名護市長が上京。小池百合子沖縄担当相、山崎沖縄振興委員長らと会談。沿岸案反対伝える。
2月23日 自民党県選出・出身国会議員が小泉純一郎首相に沿岸案修正を要請。首相は修正を拒否。
3月9日 稲嶺知事が額賀防衛庁長官と会談。沿岸案拒否を伝える。
3月9日 小泉首相と山崎氏らが会談。シュワブ沿岸部移設案修正を否定。
3月21日 小泉首相と額賀防衛庁長官が会談。首相が微修正を容認。
3月5日 沿岸案をめぐり島袋名護市長と額賀防衛庁長官が協議。
3月26日 島袋市長と額賀防衛庁長官が再協議。
3月30日 額賀防衛庁長官と金武、恩納、宜野座、東の4町村長が会談。
3月31日 名護、金武、恩納、宜野座、東の5市町村長が会合。
4月4日 島袋市長、額賀防衛庁長官との再協議で上京。100メートル以内で沖合移動 辺野古沿岸案 政府が新微修正案。

名護と政府は4日の会談で、
(1)住民の安全を考慮。
(2)環境保全に考慮。
(3)実現可能性のある移設案を追求。
3点の基本方針を確認した。

4月7日 島袋名護市長が滑走路2本案(V字形案)で政府と合意。宜野座村も政府と基本合意書締結。この事実は「命を守る会」のHPにも掲載されている。

2006年1月22日、名護市長選挙の投開票が行われ、島袋吉和氏が当選しました。
そして4 月7 日、島袋吉和氏は防衛庁の額賀長官と会談を行い、その席上で「普天間飛行場代替施設の建設にかかわる基本合意書」に署名してしまいました。島袋吉和市長が署名した「基本合意書」に記された案はこれまで一度も検討されたことの無い、V字滑走路案が私達の前へ突然、その姿を現したのでした。おそらく政府や防衛庁は事前に検討し、用意していたことは想像できますが、しかし、滑走路が2本に増えるというのは沖縄県民は誰一人として考えていませんでした。これは反対派のみならず、賛成派も驚愕した事実が物語っています。そして同じ日、残念ながら名護市に隣接する宜野座村の東肇村長も同じ「基本合意書」へ署名をしています。(命を守る会)

 島袋名護市長と東肇宜野座村長は「基本合意書」に署名したのである。口約束ではない。正式な契約をしたのだ。後任の稲嶺名護市長が辺野古移設に反対したとしても「基本合意書」を破棄することはできない。それが法治国家である日本の規則である。翁長知事、革新、沖縄二紙はこの事実を隠蔽しているのである。隠ぺいして国は地方の自治を弾圧していると主張しているのだ。

10月30日 仲井真氏、「(移設先の)ベストは県外だが、県内移設もやむを得ない」とキャンプ・シュワブ沿岸部移設容認を示唆。
11月19日 仲井真氏、県内移設反対の糸数慶子氏を退け、知事に初当選

2007年
.1月19日 第3回普天間移設措置協議会開催。名護市が約350メートル沖合いに移動する修正案提示。
4月25日 仲井真知事、島袋名護市長らとともに防衛省で久間防衛相と会談。市、県が求める沖合移動は進展なし。
10月23日 仲井真知事は「環境アセス手続きの一つとして受け取らざるを得ない」とし、方法書の受け取り保留を解除。

普天間代替施設、政府案より沖へ90m…政府が譲歩方針

 政府は、沖縄県のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に建設予定の米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の代替施設を、2006年に日米両政府が合意した案より90メートル程度、沖合に移動する修正を行う方針を固めた。
 
 県や名護市が沖合移動を求めるのは、騒音や事故の際の危険性を低減するためであった。政府は米側との再調整が必要になることなどで否定的だったが、周辺海域の埋め立てには知事の承認が不可欠であるため、町村官房長官らが主導して県側に譲歩すべきだと判断した。
 沖縄県の環境影響評価条例の施行規則では、大幅な計画の変更は手続きのやり直しが必要だった。移動距離が約55メートル以内ならやり直す必要はなかったが、県や名護市はさらに大幅な移動を主張した。政府は県側の要求にできるだけこたえるため、代替施設の当初位置から約90メートル沖合にある「長島」ぎりぎりまで移動する案を軸に検討した。
 米側との調整について、政府は「90メートル程度の移動なら運用上の問題も生じず、協力を得られる」と見ていた。ただ、名護市が求める滑走路の短縮については、米側の反発が予想されるため、政府は使用協定を結んで騒音の大きい訓練を制限することなどで市に理解を得ようとした。
 こうした政府の方針に対し、沖縄県の仲井真弘多知事は読売新聞の取材に、「名護市の意向を尊重して考えたい。移動距離は、政府といったん合意できれば、その後に要求を上積みするつもりはない」と語った。名護市も「100メートル近く移動できれば地元に説明できる。滑走路の長さの問題も、使用協定を結んで使い方を限定すればクリアできる」(幹部)と述べていた。
 政府は環境影響評価の方法書に対する知事の意見を1月21日までに聞き、そのうえで調査を始める。知事の意見表明後の1月下旬に沖縄県や関係市町村とつくる普天間移設協議会を開き、調査開始への理解を得る方針だ。こうした動きと並行して県や市と政府案の修正を非公式に検討し、3月にも協議会の議題にしたい考えだ。ただ、県内移設に反対する革新陣営や市民団体の反発が予想され、流動的な要素も残っている。(読売新聞2007年12月31日)

2008年
2月14日 沖縄防衛局が追加修正資料の修正版を沖縄県に提出し、方法書を確定。
3月14日 沖縄防衛局が方法書の追加修正資料の修正版を沖縄県に提出し、方法書を確定。
2009年
3月7日 麻生太郎首相が就任後初来県し、仲井真知事が沖合修正をあらためて要請。
4月1日 沖縄防衛局が環境影響評価基準書を県へ提出、沖合移動の複数案を比較検討した結果、日米両政府合意案で準備書を作成。

 この時点で辺野古移設は国、県、名護市、辺野古区の4者で合意したことになる。それを壊したのが鳩山元首相であった。

8月30日 第45回衆議院議員総選挙は民主党が圧勝 民主党、社会民主党、国民新党の3党連立内閣が成立。
9月25日 鳩山連立政権発足。鳩山首相は県外移設が前提との考えを表明。
12月15日 鳩山首相が現行案以外の移設先検討を明言。「できるなら国外、最低でも県外」を宣言した。国外は無理であることを知った鳩山首相は県外移設を明言した。

鳩山由紀夫内閣時代に検討された移設案の概要

1 九州移設案(新田春・築城基地移設案)
2 嘉手納基地統合案
3 キャンプハンセン移転案
4 関西国際空港移転案
5 馬毛島案
6 伊江島案・下地島案
7 自衛隊基地への移設案
8 勝連沖埋立案
9 グアム・テニアン島案
10 キャンプ・シュワブ陸上案
11 メガフロート案
12 辺野古杭打ち桟橋案
13 徳之島案
14 腹案
15 九州ローテーション案
16 その他
17 無条件撤去論
※ほとんどは小泉首相時代に検討され、実現が困難であると判断された案であった。

2010年
1月24日 名護市長選で稲嶺氏が初当選
2月24日 県議会が普天間の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める意見書を全会一致で可決。
4月9日 鳩山首相が移設先として鹿児島県徳之島を明言。
     県外移設先の候補地は一か所も上げることができなかった鳩山首相であった。徳之島を候補地にあげたが、徳之島との事前交渉はなく、一方的に鳩山首相が決めたものである。
4月18日 「米軍基地徳之島移設断固反対1万人集会」に1万5000人が参加。鳩山首相が徳之島を候補地に挙げると徳之島はすぐに反対の声を上げた。
※徳之島の人口は約25,000人である。1万5000人は人口の60%である。沖縄本島の人口は約140万人である。もし沖縄本島なら84万人が参加したことになる。

4月20日 徳之島3町長が平野博文官房長官との会談を拒否、徳之島の強烈な反対運動に徳之島案はあっけなく頓挫した。鳩山首相は県外移設を諦める。
4月25日 「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外を求める県民大会」で9万人(主催者発表)が参加。
5月4日 鳩山首相が初来県し県内移設を明言。
5月10日 米軍普天間飛行場をめぐる関係閣僚会議で現行案を修正する形での移設案を確認。
5月23日 鳩山首相が再来県し、名護市辺野古への移設を明言。
5月28日 日米両政府が辺野古崎地区とこれに隣接する水域を移設先とする共同声明発表。
6月4日 鳩山氏が首相退陣、菅直人氏が首相に就任し、日米合意の踏襲を明言した。

※2010年6月4日で辺野古移設の政治決着がついたと判断するのが常識である。辺野古移設が最終的に決まったのは民主党政権時代であった。 

 自民党の小泉首相、民主党の鳩山首相の時代に県外移設は不可能であるということがはっきりしたのである。良識ある政治家であるなら実現の可能性がない県外移設を公約にしない。ところが沖縄の政治家は県外移設を公約にするのである。実現不可能である県外移設を公約にすることは県民を騙しているし政治家として失格である。
 政治決着したとしても辺野古埋め立てがすぐにできるのではない。埋め立てには公有水面埋立法に則った計画書を作成して、県知事に申請し承認を得なければならない。自然保護など公有水面法には厳しい条件がある。
 政治的決着がついたので防衛局は埋め立て申請の準備に入った。

2012年
12月16日 第46回衆議院議員総選挙にて自公圧勝。
12月26日 第2次安倍内閣が成立。

2013年
3月22日 沖縄防衛局は22日午後3時40分、米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設に向けた公有水面埋め立て承認申請書を名護市の県北部土木事務所に提出した。申請書には埋め立て水域の漁業権を持つ名護漁業協同組合の同意書も添付した。県は申請書類を確認し、不備がなければ受理することになる。
12月18日 沖縄防衛局は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた環境影響評価を補正した評価書を県に提出。
12月27日 仲井真知事は那覇市の知事公舎で記者会見し、政府が米軍­普天間飛行場の移設に向けて申請した名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認したことを正式に発表した。 

 「捻じ曲げられた辺野古の真実」からの抜粋である。辺野古移設が決まるまで、政府が重視したのは地元が納得することであった。地方自治を優先したから辺野古崎沿岸のV字型飛行場に決まったのである。もし、政府が地方自治を無視していたなら小泉首相が希望したキャンプ・シュワブの陸上に決まっていた。
 翁長知事、革新、沖縄二紙は都合の悪い事実を隠蔽しているから、安倍政権が法の精神を無視し、沖縄県の自治権を脅かしていると主張しているのである。法治国家を汚し、地方自治を汚しているのは 翁長知事、革新、沖縄二紙である。
 安倍政権が暫定案で和解するということは法治主義を軽視することであり、 翁長知事、革新、沖縄二紙の捻じ曲がった主張を助長することである。

 与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備の賛否を問う住民投票で中学生や未成年者も参加させることによって革新系が有利になると思われていたが、開票結果は賛成632票、反対445票で大差で保守が圧勝した。原因は未成年者が教師の影響をうけなかったことだ。
 宜野湾市長選では保守の崎山氏が圧勝した。時代の流れは保守というより非左翼になっているということだ。60年代から80年代までは旧ソ連、中国、北朝鮮等の社会主義国家を理想国家と思う若者が多かったが、1991年のソ連崩壊からその思想は弱体化し、現在では中国や北朝鮮が社会主義国家というイメージから人権も自由もない独裁国家のイメージが強くなってきた。若い人たちは中国に幻想を抱くことはなくなった。むしろ中国は沖縄・日本を脅かす存在であり、自衛隊基地や米軍基地は必要であると考える若い人たちが増えてきた。それが与那国島の住民投票や宜野湾市長選に反映したと私は考える。

 時代の流れを促進するためにも安倍政権は代執行訴訟で和解するべきではなかった。
 4月からはこれからの日本を大きく左右するTPPの決議を目指した国会で始まる。6月の県議会選挙、7月の参議員選挙と安倍政権にとってこれから困難な時期になる。しかし、だからといって代執行訴訟裁判で県と和解する楽な方法を選択するのはおかしい。翁長知事の承認取り消しは違法行為である。法治国家日本では許される行為ではない。菅官房長官は日本は法治国家であることを何度も強調してきた。それなのに翁長知事の違法行為を見ぬ振りするに等しい和解をするべきではない。

 沖縄の政治の深刻な問題は政治家がまともな政治をしないことにある。日米安保容認、普天間飛行場県外移設の翁長知事は知事になるために日米安保廃棄、普天間飛行場閉鎖・撤去の共産党と野合した。これでは沖縄の政治は機能しない。
 代執行訴訟は沖縄の政治を正す裁判であった。和解は沖縄の政治を正すことを放棄したことになる。残念である。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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松本浦添市長がオール沖縄の弱点を見事に指摘し共産党を粉砕






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松本浦添市長がオール沖縄の弱点を見事に指摘し共産党を粉砕

 オール沖縄の強みは沖縄アイデンティティで保守と革新が連帯したことにある。しかし、それは同時に弱点でもある。日米安保容認の翁長知事は普天間飛行場の県外移設を主張しているが日米安保廃棄の革新は閉鎖・撤去を主張している。辺野古移設反対では共闘できるが、普天間飛行場の解決方法では対立するのがオール沖縄である。
 自民党県連は翁長知事に共産党と連携するなら県外移設は放棄して閉鎖・撤去に統一するかどうかを追及するべきである。そして、安保廃棄に賛成か否かを追求するべきだ。
共産党は安保廃棄を目的としていて、普天間飛行場は閉鎖・撤去を主張している。そのような共産党と連携した翁長知事に県外移設を主張する資格がないことを追及するべきである。
 稲嶺名護市長にも翁長知事と同じように県外移設に賛成か否かを追求するべきである。革新派である稲嶺市長は県外移設を主張していない。翁長知事を支持するなら県外移設を主張するべきあると追及するべきでふる。しかし、自民党県連は追及しない。
自民党県連はオール沖縄の矛盾を徹底して追及することはしない。自民党県連には追及する意欲がない、追及する能力がないと思わざるを得ない。
 そんな中で浦添市の松本市長がオール沖縄の弱点を突き、共産党の西銘健市議に一撃を食らわした。

「オール沖縄」へ軍港移設で注文 浦添・松本市長
 浦添市議会3月定例会で2日、松本哲治市長=写真=が辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」勢力に注文を付けた。注文内容は、那覇軍港の浦添移設についての賛否の議論と結論の公表。

 きっかけは市長の軍港受け入れは公約破りだとした西銘健市議(共産)の指摘だった。これに対し市長は、
(1)翁長雄志知事が軍港の浦添移設推進を明言している。
(2)共産党を含めたオール沖縄勢力が翁長知事を支持している。

だから、「共産党を含めたオール沖縄勢力が軍港の浦添移設を容認していると推測される」と発言した。

 軍港に繰り返し反対してきた西銘氏は「事実をゆがめる発言だ」として市長に謝罪を求めたが、市長は応じずじまい。「まずは共産党が知事やオール沖縄と議論を」「オール沖縄の皆さんが軍港をどうするのか正式な形でご報告いただければ、共産党の立場はおのずと明らかになる」と譲らなかった。
               「沖縄タイムス2016年3月7日 」
オール沖縄は翁長知事側と革新側の意思統一はなされていない野合集団である。松本市長はその弱点を突いて「まずは共産党が知事やオール沖縄と議論を」と意思統一をするように要求したのである。しかし、共産党は翁長知事と一つの主張にまとめることはできない。オール沖縄の内部は真っ二つに分裂しているからだ。
 自民党県連は松本市長のやり方を参考にして、県議会で翁長知事と共産党・革新が分裂していることを県民の前に明らかにしてほしいものだ。

2016/03/04 に公開
平成28年3月3日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆が­「佐喜真宜野湾市長に失望」、コラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では前­回に引き続き「二大政党は共産党が参加する野党連合より大阪維新の会のほうが可能性あ­り」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月3月3日、19:00~
出演:
  又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)

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