維新の会が沖縄の政治を変革する・その1







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私と「狼魔人日記」の江崎さんが出演した番組がスカパーで放送されます。
■「日本よ、今・・・闘論!倒論!討論!」310回、
「沖縄から見る東アジアの危機」311回

放送予定 平成予定5月11日(土)スカパー!217ch  20時~23時

伊藤祐靖(元海上自衛隊特別警備隊先任小隊長)

江崎 孝 (政治・歴史ブログ「狼魔人日記」管理人)

奥 茂治(南西諸島安全保障研究所理事長)

葛城奈海(「やおよろずの盛」代表・女優・予備陸士長)

又吉康隆(作家)

佐波優子(予備陸士長)

惠 隆之介(拓殖大学教授)

司会(日本文化チャンネル桜代表

維新の会が沖縄の政治を変革する・その1

政党そうぞう(下地幹郎代表)と大阪維新の会が普天間飛行場の辺野古移設推進の政策協定を結んだ。
地元の政党が「辺野古移設推進」をはっきりと打ち出したのは大きい。

沖縄自民党と共産党・社民党がオール沖縄に結集しているように見えるが、沖縄自民党と共産党・社民党は水と油の関係であり結集できるはずがない。実際、オール沖縄の実態は分裂した状態だ。普天間飛行場の本当の問題はどこに移設するがある。辺野古移設反対で一致しても移設先が違っていたら結集しているとは言えない。

県外移設・・・自民党
国外移設・閉鎖・・・共産党・社民党

県外移設と国外移設は移設先が国内か国外であるかの違いがあるだけで国内移設を主張する政党と国外移設を主張する政党が結集しても政治的には問題はないと考えるのは間違っている。県外移設と国外移設は政治的には水と油ほどの違いがある。

沖縄県も本土も同じ日本であり、県外移設は日本の領土である沖縄県から同じ日本の領土である本土に移すことである。県外移設とは国内移設のことである。だから、米軍の日本駐留を認めているということになる。
米軍の日本駐留に共産党と社民党は徹底して反対してきた。国内移設でしかない県外移設を共産党と社民党は絶対に認めるわけにはいかない。県外移設を認めてしまえば米軍の日本駐留を容認することになるから、反戦平和主義の旗を降ろさなければならなくなる。憲法9条を守ることも放棄しなければならなくなる。共産党・社民党が県外移設に賛成することは絶対にありえないことである。
ところが沖縄自民党が主張しているのは県外移設である。沖縄自民党と共産党・社民党が手を合わせるというのは不可能だ。
沖縄自民党と共産党・社民党が同じ席につくというのは不可能なのだ。オール沖縄は不可能を可能にしたわけではない。水と油のまま「オール沖縄」という部屋の中で隣の席に座っただけのことなのだ。部屋の中で混ざり合う努力は一切やっていない。

県外移設・・・自民党
国外移設・閉鎖・・・共産党・社民党

外に向かっては一緒であることをアピールしているが、「オール沖縄」という部屋の中ではお互いの主張を少しも曲げずにそっぽを向いたままである。

マスコミ・識者は「県外移設」一辺倒の報道をしてきたが、オール沖縄、名護市議会、那覇市議会の決議文では普天間飛行場の閉鎖・撤去の文言になっていて、「県外移設」の文言はない。共産党・社民党が「県外移設」を容認することができないから、自民党が主張している「県外移設」をうやむやにして「閉鎖・撤去」の文言にしたのである。
新聞2紙やマスコミは自民党の主張する「県外移設」をしきりに報道し、閉鎖・撤去は報道しなくなっているが、決議文にはしっかりと「閉鎖・撤去」の文言になっている。
自民党と共産党・社民の大同団結=オール沖縄は見かけだけの団結であり、本当は団結をしていないからそうことになるのである。

国外移設・閉鎖は共産党・社民党が政権を握れば実現するだろう。しかし、共産党・社民党は新しい政党であるみんなの党や日本維新の会よりも少数政党になった。共産党・社民党の国外移設・閉鎖に国民はノーなのである。共産党・社民党が政権を握るのは永遠にやってこない。だから、国外移設・閉鎖は永遠に実現しない。

沖縄自民党の主張している「県外移設」が実現する確率はどうか。
自民党は衆議院選挙で圧勝して政権を握った。安倍内閣の国民の支持率は高い。政権を握った自民党は辺野古移設を公言し、実現へ向けて着々と進め、環境アセスメントを県に提出した。今は辺野古移設決定の最終段階に来ている。
そのような状況の中で沖縄自民党は「県外移設」を公約にしている。「県外移設」が実現する可能性は1パーセントもない。
実現する可能性は1パーセントもない「県外移設」を沖縄自民党は公約にしている。なぜ公約にしているか。理由は県民感情が「県外移設」を希望しているからであるという。
沖縄自民党は、県民感情が「県外移設」を希望しているから公約にしているが、「県外移設」が実現する可能性はない。沖縄自民党は「県外移設」が実現する可能性がないのに「県外移設」を公約にしたのである。
沖縄自民党の公約は、県民の希望を実現するのが目的ではない。県民が希望しているから公約にしているだけである。
政治は夢の世界ではない。現実である。
県民の希望を実現するのが政党の役目ではあるが、現実には実現できるものと実現できないものがある。実現できないものを県民が望んだ場合、実現できないことを県民に認識させるのも政党の責任である。
県民は政治に素人であり専門家ではない。専門家である政治家は徹底的に調査をし、県民の希望が実現する可能性があれば公約にする、実現する可能性がなければ県民に実現の可能性がないことを県民に教え公約をしない。これが政党のあるべき姿である。

沖縄自民党は実現の可能性がない「県外移設」を県民が希望しているからといって公約にしている。それは県民に嘘をついていることになる。
沖縄自民党の政治家は「県外移設」が不可能であることをみんな知っている。知っているのになぜ、「県外移設」を公約するのか。
理由ははっきりしている。「県外移設」を希望する県民の票を獲得して当選するためである。沖縄自民党は県民の希望を実現するために「県外移設」を公約にするのではなく、県民の票を獲得して当選するために「県外移設」を公約にするのである。
沖縄自民党は本気で「県外移設」を実現するつもりはない。いや、それどころか不可能であることを知っている。しかし、その事実を県民に説明はしない。沖縄普天間飛行場を辺野古に移設しようが、県外に移設しようが、固定化しようが、閉鎖しようが、国外に移設しようが、沖縄自民党にとって普天間飛行場はどうでもいいのである。
沖縄自民党の目的は、とにもかくにも当選して政権を握り、政治利権の甘い汁を吸うことである。

沖縄自民党の公約・・・辺野古移設反対、普天間固定化反対、県外移設
共産党と社民党の公約・・・辺野古移設反対、普天間固定化反対、閉鎖・国外
移設

沖縄の政党が公約にしているのは県外移設、閉鎖・国外移設であるが、そのすべてが実現は不可能である。県外移設、閉鎖・国外移設が不可能なのだから、残された可能性は辺野古移設か普天間固定化である。ところが沖縄の政党は辺野古移設と普天間固定化に反対している。

普天間飛行場移設問題が硬直化しているところに登場したのが維新の会である。維新の会と政党そうぞうが普天間飛行場の辺野古移設を盛り込んだ政策共闘を締結したことに、沖縄タイムスは「そうぞう、党内動揺」とそうぞうの党内が動揺していると報道しているが、一番動揺しているのは沖縄の新聞社であり沖縄の既成政党だろう。

沖縄タイムスのインタビューに橋下大阪維新の会代表と下地そうぞう代表が答えているが、二人は堂々と辺野古移設を主張している。今までの沖縄政治にはなかった画期的な発言である。

仲井真弘多知事は反対が多く移設に時間がかかる辺野古案こそ実現不可能との認識。これを進めること自体が固定化につながりかねないといっている。
「そうかもしれない。反対運動が起こるから。でもそれを乗り越えていくのが政治だ」
「政治は優先順位。政党そうぞうは決死の覚悟で順位をつけた。実現不可能だからやりません。なら普天間はそのまま残る」

地位協定改定のイメージは、
「まずは米軍の公務外の犯罪の拘留権。米側から日本の刑事裁判は野蛮なプロセスに映るため、これをフェアにするとの条件を出せば応じざるを得ないと思う。勝ち取れる」(沖縄タイムス)

タイムス記者のインタビューに対して橋下代表の鮮やかな答弁である。
自治労や沖教祖そしてタイムス、新報の圧力に戦々恐々とした沖縄の政治家たちは「辺野古移設」を主張できなかったが、橋下代表は、辺野古反対が多く辺野古案は実現不可能であるという記者に、「それを乗り越えていくのが政治だ」
と一蹴している。沖縄の政治家たちは、「反対運動を乗り越えていくのが政治だ」なんていう勇気がないし度胸もない。しかし、橋下代表は府知事時代から自治労や日教組の圧力と真っ向から勝負し、圧力を粉砕してきた。
橋下代表にとってタイムス記者の圧力なんて軽いものである。
「(普天間飛行場の辺野古移設は)実現不可能だからやりません、なら普天間はそのまま残る」
橋下代表は辺野古移設ができなかったら普天間は固定化するとはっきりと断言している。メア氏は同じ発言をして活動家にコーヒーをかけられ、タイムス、新報から激しいバッシングを受けた。しかし、橋下代表にはそんなやり方は通用しない。
メア氏と違い橋下代表は大阪府知事を経て大阪知事になり、日本維新の会の代表者であり、いつもマスコミに登場している。橋本代表が発言する場はいくつもあり、タイムスや新報が橋本代表の発言を封殺することはできない。それどころかツイッターもやっている橋下代表の発信力はタイムス、新報よりも数十倍も上である。
もし、タイムスや新報が橋下代表を誹謗中傷したのなら何倍もの反撃を食らうだろう。沖縄では情報を支配しているタイムス、新報であるが橋下代表には歯がたたない。

橋下代表の登場によって、タイムス、新報が掲載するのを避けてきた言葉を掲載せざるをえない状況になった。「県外移設は不可能」である。私は「沖縄に内なる民主主義はあるか」に「普天間飛行場の移設派辺野古しかない」を書いた理由で自費出版を断わられた。そのくらい「県外移設は不可能」は沖縄では禁句にされてきたのだ。

なぜか。
「県外移設は不可能」を否定するには「県外移設は可能」であることを証明しなければならない。
「県外移設は可能か不可能か」を話題にすれば不可能であるという意見も出てくるだろう。私のように県外移設が不可能であることを理論的に説明する者も出てくる。政府に「県外移設」を要求するのではなく県の政治家が探すべきであるという意見も出てくるだろう。
「県外移設論争」が広がれば移設可能と不可能の意見が五分五分になるかもしれない。不可能の意見が多くなる可能性もある。それは新聞2紙がとても恐れていることである。
「県外移設不可能」はタイムス、新報では禁句だった。しかし、橋下代表は「県外移設なんて実現不可能だ」と堂々と発言し、禁句を簡単に呼び寄せたのである。

ただ、橋下代表は1日の会見で「県外移設なんて実現不可能だ」と述べたり、日米地位協定の抜本改定を「市民運動的」と評するなど、県民感情との乖離も見受けられた。(沖縄タイムス)

橋下代表の「県外移設なんて実現不可能だ」に対してタイムスは反論するのではなく、「県民感情に乖離」していると感情問題に転換している。
しかし、「県外移設なんて実現不可能だ」が「県民感情に乖離」しているという説明は間違っている。「県外移設なんて実現不可能だ」は政治家の判断であって感情問題ではない。「県民感情」は「県外移設」を希望しているのであって「県外移設」が実現可能か不可能かという問いを発しているわけではない。

タイムスの世論調査では
国外移設・・・三七・二%
県外移設・・・三三・四%
閉鎖・・・一五・四%
県内・・・一二・六%。

閉鎖・国外移設が五二・六%であり、県民の過半数を越している。世論調査結果から見れば県民感情は閉鎖・国外移設であり、県外移設ではない。県民感情を県外移設としているタイムスも間違っているのだ。

大阪維新の会とそうぞうの協定に沖縄2紙がうろたえているというのが実情だろう。必死になって橋下潰しをしようとするだろうがそれは通用しないだろう。

新聞2紙と識者、政治家を総動員して県ぐるみで運動している「日米地位協定の抜本改革」を橋下代表は「市民運動的」と軽くいなしている。

               つづく
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