Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

東京高検・黒川検事長の不祥事に思う事

2020-05-21 14:12:52 | 国際・政治

「もう庇い切れない!」多くの各位がお感じだろうが、拙者も今度という今度こそは同意せざるを得ない様だ。先の検察官定年延長問題で渦中となった東京高検・黒川弘務検事長が、先日来の感染症流行に関する政府緊急事態宣言下、あろう事か新聞関係者複数と共に賭け麻雀に興じた疑いが持たれる旨の週刊誌記事が発出されたとか。事実なら最早懲戒免職ものであり、任命に当たった安倍現政権の問責にも繋がりかねないだろう。以下 今日午前ので恐縮だが、某ネット記事を引用してみて参る事にする。

「黒川検事長の交代検討、週刊文春の『賭け麻雀』報道で法務省」

東京高等検察庁の 黒川弘務検事長が今月、(中国大陸発)新型コロナ・ウィルス感染症拡大に伴う政府緊急事態宣言下で外出自粛要請が出る中、東京都内の新聞記者宅で関係者複数と賭け麻雀をした疑いがあると、週刊文春のウェブサイトが 5/20報じた。5/21発売の同誌に掲載される。法務・検察当局は事態を重く見て、黒川検事長を辞職させる人事を視野に 総理官邸との検討に入った模様。

記事は、黒川検事長が 5/1の 7:30pm頃から翌日未明、都内の産経新聞記者宅で 当該記者と同社の男性記者もう一名、朝日新聞元記者の男性社員計四名で賭け麻雀を行った疑いがあるとしている。更に 5/13にも同一場所で産経新聞記者らと麻雀を行ったと伝える。(この時は、賭けの有無は不明)

朝日新聞社広報部は、かつて同社編集局に記者として勤務した 50代男性社員が黒川検事長らと麻雀をした事実を認めた。賭けの有無は調査するとして「不要不急の外出を控える様呼びかけられている状況下でもあり、極めて不適切な行為でお詫びします」と謝罪。産経新聞社は「取材過程で不適切な行為が伴うことは許されない。そうした行為があった場合は 取材源秘匿の原則を守りつつ、適切に対処する」の旨コメントを表した。

菅内閣官房長官は 5/20午後の記者会見で「事実関係については詳細を承知しておらずコメントは差し控えたい。法務省が適切に対応する」と述べた。黒川検事長は 2月に 63歳で定年退官予定だったが、政府が閣議決定で定年を 8/7まで半年間延長した。検察官の定年延長は前例がなく「官邸に近い黒川検事長を検事総長に据える布石」と指摘された他、定年延長を可能にする特例を設けた検察庁法改正案も「定年延長を後付けで正当化するためだ」との批判を浴び、今国会での法案成立が見送られた。(引用ここまで)

本当に、検察庁法改正を間一髪で強行採決しなかったのは 結果的にせよ幸いだったと申さざるを得ないだろう。もしかすると、意外にも法案反対に回った検察 OBの各位には こうした情報が流出(リーク)していたのかな?などと思わず勘繰ってしまいたくなるのも事実だ。又 前述の様な遊興は検事長、新聞関係者双方が「上級国民」と揶揄される原因でもあろう。

特に重く見なければならないのは、複数の新聞関係者が関与していた事。行政の要の一つ 検察の中立公正が期されなければならないのは勿論、報道各社も行き過ぎた行政への接近を自重すべきも当然だろう。「第四の権力」とも見られる以上、同様に公正な立場での発信が厳しく求められるはずだからだ。

今回の事案では、特に産経勢の陳謝などに不足が目立つのは事実だ。何せ事案発覚の当初は「取材に関する事共は、以前からお答えしていない」と述べていたらしい。これでは読者や国民市民向けの回答にならない。相手側の安全保持に 取材源秘匿の原則を弁えなければならない所は分かるが 今回の反応、謝罪については朝日新聞側の先行を許してしまったのではないか。今回拙者は、産経論調が普段概ね支持できる姿勢と内容故に 残念な想いから苦言を呈しているという事だ。

そもそも朝日側の謝罪にある様に、政府緊急事態発出に伴う外出自粛要請下にも関わらず 決して急を要するとは思えぬ産経記者宅訪問自体が間違いだ。それに密室下での密接なやり取りを伴う複数での麻雀ともなれば、それは一般社会からの強い非難もやむなきレベル。賭けの事実の有無に関わらずだ。やはり黒川検事長には、単に辞職の受理のみに終わらぬ免職などの厳しい処分が切望される所だろう。

朝日新聞側の対応は、まぁ適切な所だが 余りの寛容は禁物だ。何しろ同社は、既成メディア中最多の感染者を生じているのだ。同じく文春報道によれば、同社局内では一時集団感染クラスターが生じた可能性も捨てきれないという。今回事案への対応はまず良好としても、やはり日頃が好感できない社局だけに「こうした所の対応はどうなのか?」の疑問が拭えないのは拙者だけか。

流石に法務・検察の両当局は、今夕を目途に黒川検事長の処分を発表する模様。国会でも野党各党が事態の推移説明を求めており、これには誠実に対応すべきだろう。ただでさえ黒川検事長の定年延長は、安倍内閣の意向ではないかと揶揄される。この辺りは併せて誤解されぬ様丁寧さと明快さを伴い説明を心がけないと、後から大きなダメージを被る事ともなろう。今は夕方の処分発出を待つ事としたいが、急がれる前述感染症対策論議をさし置く形で検察庁法改正問題の扱いが行われてもいる。である以上、国民市民向けに誠実な対応がされなければ 政権与党への不信は更に増大しかねない事を申しておこう。今回画像は、当地名古屋の西方を大阪方面へと向かう 近畿日本鉄道往年の主力特急車「スナック・カー」の様子を。来春には全面引退が予想され、その為最近の外装ではない様です。


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2 コメント

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不可解の一言 (onecat01)
2020-05-21 23:42:30
HAKASEさん。

 一連の記事は、何度読んでも不可解の一言です。

 総理は、いったい何のため、こんな愚行をするのか。それが一向に見えてきません。

 総理と産経は、反日マスコミにはめられたのではないか、説明できない弱みを握られているのかと、そうしか思えない話です。

 総理を庇う気はありませんが、大きな企みが進行し、穴の中へ、総理と産経が落ちたと、私にはそんな気がいたします。

 リークした文春と、いち早く認めた朝日と、全てが不可解の一言です。

 スナックカーの、力強い姿に比べれば、政治とマスコミは、不明瞭で、汚れきっていますね。
返信する
政権求心力弱体化か (HAKASE(jnkt32))
2020-05-22 12:48:10
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。

黒川検事長のこの不祥事は一度だけに留まらなかった様
で、拙者も 何故安倍総理が検察とマスコミが過度に接近
していると看られても仕方がないこの事象を何故見逃して
いたのか、理解に苦しむ所です。

不祥事の場所が、政権与党に割合近い 産経記者宅だったというのもある意味では象徴的です。文春の今回
記事は、風聞では産経側からリークされた様だとも聞
いております。

それを踏まえるにしても、安倍政権にはこの不祥事の
背景を解明して国民向け説明を行う責務から逃れられ
ないと心得ます。内閣総辞職を求める声もありはしま
すが、真に受けては問責にならないと心得ます。

後、余計かもですが 論調では敵対する産経、朝日両
記者の同席も気にはなりますね。とに角、政治や行政
とどれ位の距離だったのかは明示してもらいたいものです。

画像の方も一礼です。展望式前面で絶大な人気を
誇った 名古屋鉄道パノラマカーと同時期にデビュー
の近畿日本鉄道スナックカーは、拙餓鬼時分のもう一つ
の憧れでした。

最近はとりやめていましたが、初期の頃は車両の一端
に、少人数の茶話会ならできる位の喫茶コーナーが
あったやに聞いており、勿論当時は有人で、係員が手
ずから入れて下さるコーヒーなどの賞味が叶った様です。

間もなく引退は残念ですが、スナック・コーナーの思想
は伊勢志摩向け観光特急「しまかぜ」そして名古屋~
大阪難波間の新特急「ひのとり」に引き継がれるのは
喜ばしい事です。まずは お礼まで。
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