昨未明に発せられた、突然の津波警報並びに注意報には本当に驚かされた。さて就寝という所だっただけに、我国近くでの大地震の可能性も脳裏を過り 暫し寝付けなかったのが正直な所だ。
前日午後、気象庁より報ぜられた 南半球・トンガ国にての海底火山大規模噴火に伴うもので、最初は「津波には地震がつきもの」との観念から抜け切れず「何故津波だけが?」の想いから直ちに抜け出せなかったのも事実。当初の報では 我国に特に被害はなさそうとの由だっただけに、想像を覆す展開には大いなる違和感を覚えたものだ。
昨夜の気象庁の見方では、警報域にては最大波高 3m位が予測されるも 実際は 1.2m程度だった様だ。しかしながら波の力は侮り難く、複数の海沿いにては 漁港に停泊の漁船複数が流され破損する被害もあった様だ。波高 1m位でも、津波の破壊力を思い知らされる所。やはり注意報レベルでも、海岸や川沿いに出るのは見合わせるのを基本としなければと改めて思う所。
海底火山の大規模噴火という事で、通常の津波では考えられない予測の難しさもあった様だ。特に「空振」と呼ばれる大気の変動に伴う津波の伝播が、現場からほぼ 8000km離れた我国まで達する結果となり、これは気象関係各位も追い切れていなかった所がある様だ。これからの気象情報のあり方の課題だろう。大変な状況であろうトンガ国に対し 謹んでのお見舞いの意と共に、是非これからの気象情報についての研究テーマとして頂きたい。
本題です。いよいよ明日から今通常国会が召集される。新型感染症対策を初め 問題課題が山積している訳だが、今夏の参院選を睨んだ動きも散見される様だ。決して「政策より政局」になって欲しくないのも事実だが、以下 今日の時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。
「参院選にらみ論戦へ=通常国会、17日召集」
第 208通常国会が 1/17に召集され、夏の参院選を゜にらんだ与野党の論戦がスタートする。新型コロナ・ウィルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受け、政府のコロナ対応が最大のテーマとなる見通しだ。これに先立ち、各党幹事長・書記局長は 1/16、NHK番組で議論を交わした。
政府のコロナ対策について、自民党の茂木敏充幹事長は「状況の変化に応じながら しっかり対応してきている」と評価。その上で「3回目のワクチン接種の前倒しをさらに進めたい」と語った。公明党の石井啓一幹事長は「なるべく早く 大規模接種をスタートさせていただきたい」と述べた。
立憲民主党の西村智奈美幹事長は「(感染は) 予断を許さない状況だ。政府は病床確保のための感染症改正案の (今国会)提出を見送ったが、もう一回議論すべきだ」と述べ、政府の姿勢に疑問を呈した。
日本維新の会の藤田文武幹事長は「新型コロナの感染症法上の扱いを 季節性インフルエンザと同じ 5類に変更すべきだ」と主張。これに対し 茂木氏は「オミクロン株について、まだ分かっていないこともある」などと慎重な考えを示した。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「ワクチン接種が (感染の)ピークに間に合わない可能性がある」と指摘。医療従事者らエッセンシャル・ワーカーや高齢者への接種を急ぐべきだと強調した。
政府の水際対策では 在日米軍への対応が抜け穴になっていたとの批判が出ている。これに関し、共産党の小池 晃書記局長は「日米地位協定で 検疫は米軍任せになっている。日本側が関与できないことが大問題だ」と述べ、改定を重ねて求めた。
文書通信交通滞在費の見通しをめぐっては、茂木氏が「日割りの問題、公開のあり方、残金処理の問題について合意形成したい」と述べた。西村氏は「全党協議の場には 積極的に参加し、見える形でルール作りをしていく必要がある」と語った。(引用ここまで)
前述の NHK番組は、多分午後放送の「日曜討論」と思われる。残念ながら拙者は視聴機会を逸したが、立場の差を超え 現状の問題提起を自由に行う事自体は反対しない。無理筋の要求に与する必要などなく、又 特定野党に見られがちな「攻撃的追及」に易々と屈すべきでないのも事実だが。岸田政権は、超党派のこうした声を 自認する「聞く力」を発揮して望ましい形で吸収し、少しでも多くの法案成立に繋げて頂きたい所だ。
「大いなる期待」は禁物かもだが。後 今回引用記事は触れていないが、憲法改正を見据えた国会内憲法審査会の強い運営や、前回流れた中国大陸内少数民族人権問題に関する非難決議採択にも注力を願いたいものだ。今回画像も以前ので恐縮。当地西郊の JR関西線を三重県方面へと赴く在来線試験列車「ドクター東海」の様子を。