昨日は東京文京区の本郷へJCPの方々と9人で文学散歩に行ってきました。まず、御茶ノ水駅からバスで東大に向かいました。
本郷キャンパスの建物は加賀藩邸の跡地につくられたので、赤門をはじめ、あちこちにその名残が見られます。
左の写真は、東大病院です。レリーフは黒船到来。
左の写真は医学部の教授の胸像(エルヴィン・ベルソ*ユリウス・スクリバ)です。
江戸時代は加賀藩邸の庭園の一部だったという三四郎池を一周してみました。
三四郎池は心という形をしています。正式名称は「育徳園心字池」ですが、夏目漱石の小説『三四郎』にちなんで、「三四郎池」と呼ばれるようになりました。
育徳園は、当時は江戸諸藩邸の庭園中、第一の名園とうたわれたそうです。
ところが、この屋敷は安政2年(1855年)の大地震で大きな被害を受け明治元年(1868年)4月の火事で大部分の建物が類焼してしまいました。明治7年に東京医学校(東大医学部の前身)へ移転される直前の敷地は、荒れ果てていたのだそうです。たび重なる災害を通り越してきた池と樹木にいとおしさを感じました。
写真は赤門です。
東大近くで昼食をすませると、樋口一葉の井戸を見に行きました。「たけくらべ」などの名作を生み出した樋口一葉が18歳から21歳まで過ごした場所が本郷菊坂です。
このあたりは古き東京の面影が残されています。金魚屋さんがあったので、おもわずのぞきこみました。
細い路地を探しながらいくと、樋口一葉が使ったという井戸を見つけて大喜びしました。今でも(飲料用ではありませんが)水が出るそうです。
つづく
*ブログに複数の写真アップのやりかたがようやくわかりました。もう少しサイズを大きくしたかったのですが……できませんでした。