生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

コイノニア

2007-06-13 17:27:31 | 教会

韓国の大方(デバン)教会と土浦めぐみ教会はコイノニアという親しい交流を続けて、訪問しあったり、祈りあったりしています。それが今年で10年になります。
(コイノニアとはギリシャ語で「交わり」「分かち合う」という意味です。)

今日、祈祷会でコイノニアの歴史をふりかえって話を聞きました。
大方(デバン)教会と土浦めぐみ教会でこの10年の間にのべ400以上の人が行き来したそうです。娘も中学生の時、韓国に行って韓国の中高生と共にキャンプをしたり、ホームステイさせていただきました。韓国はおもてなしの国といわれているそうですが、いつも訪韓すると大歓迎されるそうです。今年は8月に大勢の中高生を韓国から迎えます。


普段も教会に韓国の方がたくさんおられるので、韓国の方と親しいのは当たり前だと思っていました。
でも、最初韓国の教会を訪れたときは歓迎という感じではなかったそうです。それは韓国と日本の歴史の中で悲しい出来事があったからです。


数年前のことです。日本から韓国に留学していた学生が、日本人拉致問題について、韓国では問題視されていないことを疑問に思って、韓国人の学生に尋ねたそうです。すると「北朝鮮のしたことは、日本人がアジアにしてきたことと同じなので問題になりようがない」と答えたそうです。


それが、韓国人の日本人観なのです。韓国では日韓の歴史をしっかり教えますが、日本では詳しく教えていません。そのギャップに気づかされました。
それは戦争中の出来事で、戦後生まれの人には責任がないと言う人もいます。『道徳的責任はないが、政治的責任は負う』と書かれている書物もありますが、だからといって「すいません」と口先だけであやまってすむ問題ではありません。
韓国人の70歳以上の方で日本語が上手な方が大勢おられます。それは、日本で強制労働させられていたからなのです。


韓国の独立記念館では、獄中で日本人が韓国人を虐待している場面が展示されていて、そこを訪れためぐみ教会の学生たちはかなりのショックを受けたようでした。
わたしもいつか韓国に行ったら、独立記念館を訪れたいと思います。


両国の間で悲しい歴史があったのにもかかわらず、心を通わせることができているのは、奇跡としか思えません。大方教会とのコイノニア宣言の一文には「両国の不幸な歴史を心にとめつつ、神の家族の一員として、キリストにある豊かな交わりを、熱心に求めていく」と書かれています。とうてい和解することができない者達が、キリストの十字架のゆえに和解したのです。


キリストこそわたしたちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。(エペソ2:14)


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2 コメント

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大きい!! (まこ)
2007-06-13 23:10:23
文香さん、こんにちは。毎回、楽しく読ませていただいています。最近、コメントしてはいなかったけど。
で、今日の、内容と関係ないけど、背景が違うと、同じ文章でも違って感じますね。びっくりしました。
今までのものを、遡って振り返って見直してしまいました。大きくなってるウ。
今年も、国境を越えて、神の家族が一つになれますように。。。
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まこさんへ (文香)
2007-06-14 14:01:44
まこさん、コメント有り難う。
ちょっと落ち込んでいたんです。だから、とても嬉しかったです。

テンプレートで感じが違いますね。わたしもまだ慣れないので、開いたとき間違えたのかとドキッとします。
うっとおしい季節になったので、さわやかなテンプレートを選びました。
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