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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

幼児が言葉を覚えるとき

2016-09-28 15:56:18 | 家族
孫のナルクンは2歳6か月になります。
やっと話が通じるようになってきました。1歳過ぎてからナルクンは常におしゃべりしていましたが、何を言っているかママにもわかりません。してほしいこと、したいことを一生懸命伝えようとするのですが、伝わりません。
一日に何回泣いたことでしょう。

ママとコンビニに行って、好きなアイスを選び、買ってもらいました。すぐに食べようとしたので、ママが「おじいちゃんの家に行ってからね」と言って取り上げると、床にひっくり返って泣いたそうです。あとでおじいちゃんの家で食べられるということが理解できなかったのですね。

お兄ちゃんのヒックンは、ナルクンにいいことも悪いことも教えてくれます。お兄ちゃんが常に話しかけているので、ヒックンが同じ年頃のときに比べると、ナルクンの方が言葉が早い気がします。

最近2語文を話すようになりました。お茶 飲む。ごはん 食べたい。アンパンマン、デビーデー(DVD)ちけて(つけて)。絵本 読んで……などです。

急に話せるようになったので驚いていたら、絵本を読んだとき、もっと驚くことがありました。
お気に入りの絵本「ノンたん もぐ もぐ もぐ」(キヨノ・サチコ作)の本は1歳のころから読んで聞かせていましたが、ページをめくる前に本に書かれている文章をほとんど間違えなく言ったのです。

「はらぺこあおむし」(エリック・カール)の絵本では、青虫がいろいろなものを食べて食べ物に穴が開いているページが好きで、指を突っ込んで「おいしい、おいしい」と言っています。

お兄ちゃんはナルクンが可愛いあまり、よくちょっかいを出します。
ナルクンの口癖は「お兄ちゃん、やめてよー」です。お兄ちゃんが何もしてないときでもときどき言います。そう言うと、お兄ちゃんがしかられることを知っているようです。

家に帰るとき帽子をかぶせると、玄関にある姿見の前で帽子のつばを引っ張って、「かわいいね。かわいいね」と言っているのを聞いて笑ってしまいました。
くまの耳がついた帽子をかぶると、いつも誰かが「かわいいね」と言っていたので、帽子をかぶる動作が「かわいいね」という言葉だと認識してしまったようです。

ナルクンは月に2回ぐらいの割合で我が家に来ていますが、言葉の数がどんどん増えていくことを見せてもらってびっくりの連続です。
子どもは1日5〜7語もの早さで語彙を身につけ、5歳になる頃には5,000〜10,000語も習得するそうです。

言葉は、人と人とのコミュニケーションよって習得します。親が忙しくて子どもをかまってあげられないのでテレビやDVDを見せて言葉を覚えさせようとしていた人がいました。その子どもは3歳過ぎても言葉が出てこなかったそうです。その後、母親とコミュニケーションをとるようになって、言葉が出てきました。

先日常磐線に乗ったら、向かいの席に4歳ぐらいの男の子と母親が座っていました。男の子は、お母さんに一生懸命話しかけるのですが、母親はスマホの画面を見ていて、子どもと目を合わせないし、話を聞こうともしません。

「ちょっと待っててね」と言ってお菓子を与え、駅に着くまでの40分近くスマホに夢中になっていました。男の子はおとなしくお菓子を食べていましたが、寂しそうな顔をしていました。

お母さんとゆっくり話す機会、言葉を増やす機会も失ってしまったのですね。

子どもにとって、スマホのなかった時代のほうがよかったのでは……と思いました。


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