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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

秋田、青森の旅(その4)

2016-09-17 20:52:27 | 日記
妹とわたしは、この旅行中「お母さんが一緒だったらよかったのにね」と言いながら、母の面影を追っていました。母は旅行好きで、年に6回は友人と麻雀旅行へ行っていました。そのほかに妹家族と年に数回旅行をし、父が存命のときは、父と旅行していました。

そして旅の記念にと必ず服かアクセサリーを買ってくるのでした。
歯ブラシとタオルは自分のものを持っていくので、ホテルや旅館からもらったタオルと歯ブラシがたんすの引き出しに山のように入っていました。

リゾート白神では、津軽三味線の生演奏があり、津軽弁で昔話が語られました。


ウエスパ椿山の駅を降りると、ヨーロッパ風の建物がみえてきました。ここが2日目の宿泊地です。
ちょうど日の入り前に着いたので、温泉で夕日を眺めることができました。

うっすらとしたひとひらの雲に日の光が当たって、輝いていました。誰かが雲の上に立っていて、手を振っているような気がしました。あそこにイエス様とお母さんが並んで立っていると想像しました。いつか再会できるにしても、今は会えないのだと思うと寂しさがこみあげてきました。
すると、シャボン玉のような丸いものがふわふわとこちらに飛んできました。母から、「姉妹で仲よくね」とメッセージが届けられたような気がしました。

翌朝は早起きして、ウエスパ椿山で申し込んでいたトレッキングに参加しました。申し込んだ人はわたしたち3人だけでした。8時30分に出発して椿山の車で登山入口キョロロまで送ってもらいました。


そこからは、ガイドのおじさんが案内してくれました。わたしたちにあわせて、ゆっくり歩いてくださったのですが、ふたりは遅れがちになりながら、ガイドさんと姪の後を必死についていきました。
 

途中でガイドさんに花の名前を教えてもらったり、聴診器を木に当ててみたりしました。樹液の流れる音が聞こえるかと期待していたのですが、全く聞こえませんでした。よく、聞こえるといわれていますが、聞こえないものだそうです。


十二湖という名称は広大なブナの森に点在する33の湖沼が、「大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見える」ということに由来するそうです。


青池は、神秘的な色をしていました。水は透き通っていて、魚が泳いでいるのが見えました。




一時間半ほど歩いて休憩所で沢の水飲み、抹茶をいただいて、ほっとしました。翌日からふくらはぎが筋肉痛になりましたが……。


帰りはリゾートしらかみでお弁当を食べました。

今回の旅行は、母の遺言に従って行くことになったのです。それは、妹とお墓のある秋田に行くことでした。
まず先にお墓参りしてからと思ったのですが、よくばって奥入瀬と十和田湖、白神山地、十二湖に行くために計画を立てたので、お墓参りはいちばん最後になってしまいました。

秋田で無事にお墓参りを済ませ、帰りの新幹線に乗りました。
「この旅は、お母さんからのわたしたちへの最高のプレゼントだったんだね」と、妹と話しました。神様と母に感謝!

                      おわり


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