生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

ナホム書を読んで

2009-07-03 21:43:57 | 聖書から

先日も書きましたが、ナホムは「慰め」という意味だそうです。
それなのに冒頭にはいきなり「主はねたみ、復讐する神。主は復讐し、憤る方。(1:1)」と書かれていて、びっくりします。
北イスラエルを滅ぼしたアッシリヤの首都ニネベに対する宣告です。

ヨナがニネベに宣教に出かけた結果、ニネベの人たちは悔い改めました。そのため、神様はニネベを滅ぼすことを思い直されました。そのことでヨナが不満に思い、神様に文句を言います。神様はとうごまの木を用いてヨナを諭しました。そのことがヨナ書に書かれています。

その後、ニネベの人たちは再び悪を行うようになり、ヨナのできごとから150年後にナホムによって滅亡の預言がされます。

そのことはイスラエルにとって慰めになりました。北イスラエルを滅ぼしたアッシリヤ。悪をなしている国がなぜいつまでも栄えているのだろうという疑問を人々は抱いていました。しかし、ついにアッシリヤが滅ぼされるときがきたのです。

復讐する神とはどういうことなのでしょう……。
神様は義なる(正しい)お方ですから、悪をそのままにしておくことができません。悪を罰しなければなりません。

でも、「主はいつくしみ深く、苦難の日のとりでである。(ナホム1:7)」と書かれているように、神様は厳しいお方であると同時に愛に満ちたいつくしみ深いお方です。

神様は人間の罪をそのままにしておくことができません。
「罪からくる報酬は死です(ローマ6:23)」と書かれているように罪を犯したら死をもって償わなければなりません。

でも、神様は愛する人間に罰を与えたくないと思われて、その怒りをご自身のひとり子イエス・キリストの上に置かれました。イエス様は、わたしたちの身代りに十字架にかかって罰を受けて下さったのです。だからこそ、わたしたちはキリストを信じるだけで罪赦され、神様の審判から免れるのです。

わたし自身を省みると、ニネベのように罪深い者です。滅ぼされて当然の者です。
わたしのしてきた様々な罪、意識しているもの、無意識のものもすべてを並べたら、どれだけたくさんになるでしょう。目を開けて見ることもできないでしょう。

その罪をキリストによって帳消しにされたのですから感謝です。
十字架の出来事以前の旧約聖書を読むと、キリストのしてくださったことのありがたさが益々大きく感じられます。



拍手ボタンです

web拍手