生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

わたしの夢(世界中の子供たちへ)

2006-06-30 12:09:39 | 過去の記事より
今日は、以前書いたエッセイを掲載します。これは2003年11月にクリスチャン・ペンクラブ関東ブロックで発行した「わたしの夢」という冊子に掲載されたものです。わたしのHPにも掲載していたことがあります。
このエッセイを書いてから、小説「リピート・シンドローム」を書き、それが本となって出版されました。神さまのなせる業です。

世界中の子供たちへ

「祈っています。リストカットを繰り返しているKちゃんのために書いて下さい。多くの苦しむ子供たちのためにもよろしくお願いします」

先日、友人から一通のメールが届きました。友人の知り合いの子供がリストカットを繰り返し、精神病院に入院したそうです。青少年のかかえている問題について小説を書いているけれど、なかなかうまくいかないと話した数週間後のことでした。
メールを読んで、なぜか体が震えました。

わたしの夢は日本中、いや世界中の子供たちに神さまの愛を伝えることです。いじめや不登校、摂食障害……。さまざまな問題をかかえている子供。
自分の存在価値がわからなくて死を願う子供たちに「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と言われる神さまを伝えたいです。
神さまの愛を示す小説が書けたらいいのに。多くの悩める子どもたちに届けられたらいいのに。イエスさまを指し示す、すてきなファンタジー童話が作れたらいいのに……。

アニメーション映画になって、多くの子供たちの心に届けられたらいいのにと、夢はとてつもなく大きくふくらみます。

作者の名前も題名も忘れ去られても、物語の一節が、セリフのひとつが読む人の心に留まって、イエス様を知るきっかけになればいいのにと思います。
でも、わたしには書く力がありません。気持ちだけは高ぶっていますが、自分の能力の限界を感じています。壁にぶつかって、もがき苦しんであきらめかけたとき、子供たちの声が聞こえてきました。
「なぜ生まれてきたの?」「なぜぼくは、ここにいるの?」
「何のとりえもない自分なんか、いない方がいいんでしょう?」
まわりにクリスチャンの人がいなかったら、誰がその問いに答えてくれるのでしょう。

創世記1:1の「はじめに神が天と地を創造した」を読んで泣いたといったSちゃんのように、子供は、本当の神さまのことを知りたいと願っています。

そんな子供たちの心に届く物語を、主よ、どうか書かせて下さい。わたしの内に書く力がありませんが、主よ、どうかその力を与えて下さい。

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