生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

苦しみに会ったことは

2006-06-22 12:45:30 | 日記
先週から連日出かけていた疲れが、今ごろになって出てきています。やるべきことがたくさんあるのに動作が緩慢になっていて、手に力が入らず、朝から色々な物を落としてしまいました(コップと熱湯の入ったやかんまで……でも、コップは割れず火傷もしませんでした。感謝)こういうときはあせらずゆっくりすることですね。

昨日クリスチャン・ペンクラブのHP(このブログのブックマークにあります)に詩と俳句を新しく掲載しました。
「我慢することはない」(ここをクリックしてみてください)
という詩を読んで、泣いてしまいました。4/26の記事「苦しみの意味」にも書きましたが、わたしはずうっと我慢していたのです。主人にさえ心を開放することなく、つらい思いを我慢していたのです。でも、この詩を読んだら、神様から「我慢することはない」と言ってもらえたような気がしました。

この詩を書かれたT先生は牧師ですが、ついこの間、息子さんが急性心不全で天に召されました。T先生は息子さんの葬儀の司式をされ、告別説教もされたと伺いました。
 T先生の心情を思うと胸が張り裂けそうですが、きっと先生は思い切り泣かれたのでしょうね。辛い思いのすべてを神さまに訴えられたのでしょうね。神さまから測りしれない慰めをいただいたから、お葬儀を立派に行うことができたのだと思います。ぜひこの詩をお読み下さい。



昨日、嬉しいメールを頂きました。中学3年生の少女Nさんからで、わたしの書いた本「リピート・シンドローム」を読んで将来カウンセラーになりたいと思ったというのです。彼女は中2のときからリストカットを繰り返しており、今は必死にくいとめているそうです。ご両親にも理解されずにどれだけつらい思いをしてきたのでしょう……と心が痛みました。

でもNさんは自分の苦しみで心がいっぱいになるのではなく、自分と同じように苦しんでいる人たちのことを考え、カウンセラーになりたいと決意されたようです。苦しみを通ってきた者にしか理解できないことがあります。Nさんの経験されたつらい出来事は(これからもあるでしょうけれど)決して無駄にはなりませんよ。

聖書には「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。(詩編119-71)」と書かれています。


図書館で偶然見つけたあなたの本でわたしの目標がみつかりました。
とメールに書かれていましたが、何と嬉しいことでしょう。偶然ではないんです。Nさんのことを造って下さった神さまが導いて下さったのだと思います。

Nさんに心からエールを送り、Nさんのために毎日祈っています。


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