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「映画:養護施設の子ら見つめる「葦牙」 虐待からの再生、描く」
◇普段の生活、撮影 手差し伸べる必要訴え
虐待などが原因で親から離れ、施設で暮らす子どもたちを描いた記録映画「葦牙(あしかび)」の上映が広がっている。当事者の子どもや母親も登場し、虐待の表裏をとらえた作品だ。今月は児童虐待防止推進月間。オレンジリボンで相談先などをPRするキャンペーンも行われている。
映画の舞台は、盛岡市の児童養護施設「みちのくみどり学園」。1957年に虚弱児施設として開設し、98年から児童養護施設になった。75人の子どもが生活しているが、そのうち約7割が何らかの虐待を受けた子どもという。
小池征人監督(64)らは昨年、約4カ月にわたって学園に泊まり込んで撮影した。山小屋での合宿や、和太鼓の製作と演奏を教える地域の男性との交流などが豊かな自然を背景に描かれる。つかみ合いのけんかをしたり、スタッフのカメラにスリッパを投げつける子の姿も。人との接し方が分からず、気持ちをうまく伝えられない子どもが多い。
虐待した母親のアパートにもカメラが入り込む。自らも十分な養育を受けずに育ち、一人で6人の子どもを抱える母親の部屋の映像から生活の困難さが伝わってくる。別の母親は児童相談所へ度々通報され、こもりがちになった。「だれが通報したのかと考えるうちにだれも信頼できなくなり、子どもにあたってしまった」。温かい声かけや手を差し伸べることの大切さも浮かび上がる。
学園の藤沢昇園長(62)は「虐待の報道は多くても、ふだんの生活はあまり知られていない。ほかの家庭の子と同じようにいろんな子がいて輝いている」と話す。真実を伝えるには第三者の言葉やモザイクの映像より、当事者自らが語るほうがいいと考え、当事者たちに撮影への許可を求めたという。藤沢園長は「大人たちが、どんな子にも気軽に声をかけてやる社会に変わってほしい」と願っている。
映画のクライマックスは学園の弁論大会。中学生たちが自分の内面を見つめ、言葉で表現する難しい作業を職員に寄り添われながら準備し、晴れの舞台を迎える。
小池監督は撮影するうちに子どもたちの強さに気づいたという。「伴走する大人がいれば、どんな状況も乗り越えられる。社会の一員として子どもはもっと重んじられるべきだ」と話している。
厚生労働省によると昨年度、児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は4万2664件(速報値)に上る。07年度調査では、全国564の児童養護施設に3万846人の子どもが暮らしている。
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◇オレンジリボン運動
栃木県小山市で04年、当時4歳と3歳の兄弟が川に投げられて死亡した事件をきっかけに市内の団体が始めた。06年から児童虐待防止全国ネットワークを窓口に全国展開している。窓口一覧は公式サイト(http://www.orangeribbon.jp/window/win.html)。地域の児童相談所につなぐ全国共通ダイヤルは0570・064・000。
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■上映中・上映予定(一部)
▽東京都中野区/ポレポレ東中野 11月21日~ 電話03・3371・0088▽横浜市/シネマジャック&ベティ 20日まで 電話045・243・9800▽川崎市/川崎市アートセンター 27日まで 電話044・955・0107▽岩手県宮古市/みやこシネマリーン 11月14~20日 電話0193・64・5588
※問い合わせは制作委員会電話0197・67・0714
(毎日新聞 2009年11月8日 東京朝刊)
是非、観賞したい映画である
。
子ども達に関わってる人びとの様子を素直な気持でみたい。
迷い、葛藤、思い、伝え方などたくさんの取組みがあると期待している。
困難や絶望の難局を、子どもは、大人は、人間はどうやって乗り越えていくのか?
感動を得られるような映画である。
ワクワクする。