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インタビュー:「昭和の学校」校長・照井正勝さん /岩手!

2009-09-23 10:24:07 | Weblog
         

インタビュー:「昭和の学校」校長・照井正勝さん /岩手
      
 ◇時代への強い思い入れ
 駄菓子や模型飛行機、おもちゃのピストル、ほうろう製の看板--。昭和の懐かしい品々約1万5000点が並ぶ。川井村の旧箱石小学校の木造2階建て廃校舎を利用して開校した「昭和の学校」。照井さんが昭和という時代への強い思い入れを込めて「創立」した。用務員さんの授業開始のかねが鳴った。さあ、教室に入ろう。

 --貧しくても誰もが輝いていました。

 先日、60歳の女性がいらして、入り口に並べた小さなゴムの短靴を手に突然、泣き出しました。聞けば、親に買ってもらった大事な靴なのに翌日に破ってしまい、怒られたと。思い出したんですね。

 --「昭和」を詰め込んだ品々。鼻の奥にツンと来ました。

 1、2階合わせて10教室。そこに火鉢や真空管ラジオ、蓄音機、柱時計、鏡台、ラムネ、水鉄砲、歯磨き粉、床屋さんの道具、下駄(げた)など、ありとあらゆる品を並べました。廊下は商店街という見立てです。聞こえるでしょう、当時の流行歌が。

 --収集は。

 店じまいした家々を訪ね歩きます。東北各地、随分、回りました。ネットのオークションも活用します。寄贈もあって、謄写版を持ち込んでくれた元教師もいました。

 --続編まで作られた映画「ALWAYS三丁目の夕日」も昭和30年代が舞台。今、なぜ昭和なのでしょう。

 人や物を大切にした時代でした。感謝、感激、感動がありました。今こそ、勇気を出して後ろを振り返るべきです。戻ることも進歩なのです。童心に帰っている目を見て、開校してよかったと、それはもう。

 --廃校はどこにでもあります。どうして川井に。

 北海道から青森、岩手、幾つも廃校を見て回りました。ここは床も破れていないし、第一、村が一つ返事で快諾してくれました。

 --先月までビートルズ展、今月は駄菓子屋さんのおもちゃ展。夢が広がります。

 やってみたいのは映画館展とか飲み屋さん展ですか。巡回展や資料の貸し出しも増やしていきたい。ここだけでなく、分校があってもいい。休眠状態のNPO(非営利活動法人)「いわてふるさと倶楽部」を再開して、街づくりや人づくりにも取り組みたい。

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 ■人物略歴

 ◇てるい・まさかつ
 花巻市出身。高校卒業後、土産品卸売業などを経て94年に岩手に戻り、矢巾町で小規模資料館を運営。08年12月、川井村箱石に「昭和の学校」(電話0193・74・2002)を開設した。入校料は大人500円、小学生300円。妻を病気で失い、現在、校庭脇の旧教員住宅で1人暮らし。60歳。

(毎日新聞 岩手版)

国道106号線を盛岡へ行く途中で通過するのだが、なかなか立ち寄れないでいる。
ゆっくり時間があるときに、のんびりした気持で訪ねたい「隠れ家」的な存在だ。
”昭和の学校”・・・のネィーミングも良い。”廃校”を活用しているのも良い。
みんな手作りだと聞いた。アニメの殿堂?なんかより遥かに良い。
地域の隠れた伝統や文化、自然、「大正」や「昭和」もできるだけ「ありのまま」に残していくことも大切な気がする

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