Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

予想通りの内容と結果(37節福岡戦)

2017-10-14 19:44:29 | マッチレポート17'
今季の傾向から言って予想してたとおりの内容と結果って感じかな。いい試合だったと思うけど、いま徳島が勝ち点3に近付いていて、明日ヴェルディが群馬から勝ち点3を取るだろう(多分)ことを考えると十分とは言い切れない。いまはそういう局面。


いま岐阜−徳島を観ながらこの文章を打ってるんだけど、やっぱり改めて思うのは、前節の勝ち点2ロストは片野坂さんの采配ミスだということ。今季は番記者さんの色が出てるからだと思うけど、あまりにも戦術や采配に重きが置かれていて、実際にピッチ内で戦う選手がおざなりになって語られてることが多い気がする。目の前の敵をリスペクトすることも大事だと思うけど、なぜ岐阜がここまで36試合やって11勝止まりで、ほとんど昇格戦線に絡むこともなく下位に低迷してるのかにもっとスポットを当てないといけない。簡単に言えば、徹底して殴り倒しにいけば、殴り倒せる相手だということ。確かに客観的に見れば、岐阜の攻撃は魅力的だし、恐いかもしれない。でもそれを遥かにしのぐディフェンスの脆弱さがあるわけで、その相手に対して守りに入ったのはやはり間違い。試合後に「難しいゲームだった」と言うことまでは否定しないけど、それを簡単に受け入れるわけにはいかない。片野坂さんは今季ここまで素晴らしい手腕でチームをここまで押し上げてくれた。でもそれはそれ、これはこれ。シーズンも最終盤を迎え、ヒリヒリとした局面にきてるはず。戦術ゲーム的な面よりも、もっと勝負としての側面にスポットが当てられるべきだと個人的には感じてる。全てを批判をしたいわけじゃないけど、オレは将棋が見たいのではない。戦術はあくまでも一つの側面に過ぎない。ここまで来たのなら、もっと熱くなるようなサッカーが見たいだけ。昇格を狙うチームが16位のチームに2−0から逆転されて勝ち点を落としたのなら、監督はもっと批判されてしかるべき。いま試合が終わったけど、自分たちが出来なかったことを徳島はやり切ってPO圏は2歩遠のいた。(ちなみにビクトルは5年は許さない。)


前置きが長くなったので、今日の試合に戻します。今日の試合の最大のポイントは惇不在をどうするかというところだった。どれくらい不在の痛さを感じるかなと思ってたけど、結果的にはそうでもなかった印象。川西自身が相方(片割れ)探しと言ってたけど、蓋を開けてみると、ボランチコンビがそっくりと変わって、ソンスと姫野というディフェンス面に特徴の出せる選手が並んだ。この意図がどこにあったのかは分からないけど、中盤の主導権は譲ったかなくらいに思ってたのに、前半は福岡が前からアプローチに来ず、支配する時間が長く意外な展開だった。ただ今までの大分だと、その状況を良しとして何となく前半を終わらせてしまうことが多かったけど、今日はしっかりと先制点が奪えた。竹内の精度の高いミドルレンジのフィード、怜の縦の仕掛け、さんぺーのヘッドと、それこそ「戦術?フォーメーション?何それ?」的なゴールで、個人的にはそういうのが欲しかったと思ってたから、痛快だった。


後半の頭から福岡がウェリントンを投入してきて、ギアを入れ替えてくるのは火を見るより明らかだったから、何とか慣れるまで10分はこらえたいと思ってたけど、さすがに福岡はそれを許してくれなかった。同点ゴールのシュートは見事だったけど、大分DF陣が全くアプローチに行けてなかったから、自動昇格を狙うようなチームならアレくらいのシュートはそりゃ飛んでくるよなという納得の一撃。


16位のチームには逆転を許してしまうのに、2位のチームにはその後巻き返せるのが、今季の大分トリニータの本当に不思議なところ。ラスト10分を切ってからは福岡の各所でガス欠が起き始めて、「レベスタの歓喜」も再びあり得るかというところだったけど、今日は最後のクオリティーが低かったし、最後の最後は福岡も固かった。


急造ボランチコンビの出来は良かったと思う。特に姫野は相手の足元まで食らいつく素晴らしい対人デェフェンスだったし、開幕戦のレベスタでもこんな感じだったよなと思わせてくれた。終盤には本当に久しぶりに岩田が出場。山岸、シキーニョがベンチ入りしてたことを考えると、もともとボランチとしてメンバー入りしてたわけだよね。高校3年生の頃はボランチだったし別に違和感はないんだけど、もしかすると前田の負傷の頃から、ボランチとしての起用を見越してたのかもしれないね。ただ、今日コテが復帰、次節から惇が帰ってくることを考えると、またベンチに入ることも難しいかなと思う。でも頑張れ、必ずチャンスは巡ってくるぞ。


前節に続いて翔平が右サイドで先発。もう夏前から翔平をもっと起用してほしいと思ってた。もちろんキャプテンもいいんだけど、90分もたないことを考えると、同じく90分もたないさんぺーとの同時先発は終盤の選択肢を確実に狭めるという点からどうなんだろと考えてた。今日の翔平は攻守ともに良かったし、アグレッシブさが出てくるともっと良くなると思う。それにしてもさんぺー心配。



長崎(64)  名古・熊本・水戸・讃岐・群馬
名古(62)  長崎・群馬・岡山・千葉・讃岐
松本(61)  大分・岐阜・讃岐・福岡・京都
徳島(60)  熊本・水戸・愛媛・大分・東京
横浜(57)  町田・京都・熊本・岡山・千葉
東京(57)  岐阜・福岡・山口・京都・徳島
大分(57)  松本・千葉・山形・徳島・熊本

PO圏を目指すクラブの残り5試合。長崎、名古屋、ヴェルディは明日さらに勝ち点を上乗せする可能性があるので、この表よりも有利。残り対戦相手を考えても明日勝ち点を上乗せするようなら、長崎が4席のうち1つを占めるのは確定かな。一番恵まれてるのは横浜FCかなという気もするけど、前節でイバとヨンアピンが負傷して今日も山形に敗戦してるところを見ると、失速もあり得そう。徳島はここから3つが下位ばかりで、残り2試合引き分けでもOKみたいなスタンスで来られるとちょっときついな。あとはどこも同程度の負担感かなという感じ。


さてさて、どうなりますかな。
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