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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

連勝だぜ、うえーい!!(12節鳥栖戦)

2025-04-29 23:50:26 | マッチレポート25'
「けいごぉぉぉぉぉぉ!!!」

この試合で何度うなっただろうか。もう榊原彗悟が素晴らしいことなんてこの2ヶ月で十分に分かっていたつもりだけど、それでもこの試合での気の利かせ方、献身的に潰してくれることに胸を熱くしながら何度もその名前をうならせていただきました。本当に良い選手が来てくれたと思うよ。


連勝!嬉しい!もうシンプルにこれ。もどかしい試合が続いていたけど、徐々に積み上げが出来ていることは見えていたから信じて待てた。まだまだ難しいシーズンが続くとは思うけど、こうやって地道に積み上げていけばチャンスは絶対にある。選手たちが監督のやろうとしていることを信じている間は絶対に大丈夫。いまのチームは一体感があって見ていて嬉しいし、サポートしたくなる。


今日も無失点。本当に守備は安定している。仙台戦の相良とか千葉戦のエドゥアルドのゴールなんて言ってしまえばまぐれみたいなもんでもう一回やれって言っても出来るレベルのもんじゃないし気にする必要なし。大宮戦の1失点も数的不利の時間帯にやられているし、まあ少しのエクスキューズを付けてあげれば今シーズンの失点は本当に少ない。「良い守備から良い攻撃へ」は間違いなく実践出来ている。中でもデルランの存在感が光る。本当にこんなことを書くようになるなんて昨シーズンまでを考えたら信じられないわけだけど、それだけ本人が努力したということだと思う。はね返す力についてはこれまでもあったけど、今日は縦方向へのパスも正確で鋭かった。5,17,18分と特に前半に良いスイッチを入れるパスが多く入った。むやみやたらに上がるわけでもなく、状況を見計らって良いタイミングに限っているし、ダメならキャンセルしてスッと戻る賢さも垣間見せている。ただデルランも1シーズン完走したことがないだけにここから疲労やケガもあるかもしれない。デルラン含めてみんなが好調なうちに藤原が戻ってきてくれると頼もしいんだけどな。


ノムが数試合前から発し始めている「夏に向けて」というメッセージ。いまはすごく守備が頑張れているけど、これから本格的に気温と湿度が上昇していく中でずっとこのままで行けることはないというメッセージ。だからと言ってボールを握るサッカーをしようよというわけではなく、最適なバランスを見つけていこうよというメッセージ。誰もが正念場と位置付けた4月シリーズでの各試合の支配率(大分側)は以下のとおり。

大宮戦 50%
徳島戦 46%
千葉戦 47%
磐田戦 31%
鳥栖戦 43%

個人的には支配率とパス数に関してはもう優劣に直結するスタッツではなくそのチームが志向するサッカーの傾向を示す数字でしかないと思っているんだけど、ノムが言うところの試合をコントロールするという意味合いで支配率を少しずつ上げていくということはこの数字を見ても出来るようになってきているのではないだろうか(極端に握りたがっていた磐田は除く)。今日もボール保持から前進したいとか、崩したいというより全体を休ませつつ鳥栖の布陣を動かすという目的で持てているなあと思う時間帯はあった。天笠、榊原、ノムの3人ならそういう時間帯を作ることも十分に出来ると思うから、ゴールを狙いながらも休める時間も作り出していきたい。


何でもないペレイラのクリアから決勝ゴールを生み出した伊佐のプレス。あの大分トリニータが大嫌いで有名な増田さんですら飛んできたボールを鳥栖の小川大空が足先で収めようと軽いプレーをした瞬間に「危ないですよ!」と感じてしまうくらいにああいう軽いプレーは見逃さない伊佐耕平。自分が関西にいた最初の年の関西学生リーグで一番良いセンターバックは小川大空だった。新卒入団が愛媛と聞いた時に「え?」と思うほどもっと目立っていた。でも大阪体育大の大先輩である伊佐耕平先輩の前でやっていいプレーじゃなかったね。先輩を見習ってもっとアラートに、もっと貪欲にね。


後半から出てきてすぐにターン一発でペレイラを振り切りかけた高校3年生の新川志音。第37回日本クラブユース選手権(U-15)大会 - Triority(トライオリティ)
3年前の自分が書いたクラ選U-15の記事に彼は出てくるんだけど、新川志音は大阪のRIP ACEという強豪街クラブの出身。そもそもジュニアユースが全国レベルで強いうえにさらに街クラブの特A級を一本釣りで獲得してくるというムーブは本当に超一流のクラブがやることで、今日高校2年生でプロデビューした吉田湊海をFC多摩から獲得した鹿島とか、全国の街クラブにコネを持つ広島(鮎川もそう)なんかがよくやる手法なんだよね。ここ5年くらいの鳥栖のアカデミーはまさに絶頂期を迎えていてユースもジュニアユースも成績は残すし、選手も集まる、そんな状態だった。ちなみにジュニアユース年代を鳥栖で過ごした保田堅心がユースに上がるタイミングで大分に来たのは鳥栖が強すぎたが故にレギュラークラスではなかった堅心が昇格出来なかったからじゃないかなと予想している。ただそんな鳥栖アカデミーもトップチームの混乱に巻き込まれるように徐々に成績も下降気味となっている。近所のJクラブに圧倒的な存在感を出されるとやはりうちとしてはやりにくい。とにかくまずはトップチームを叩き続けて鳥栖がクラブ全体で調子に乗ることを抑えていきたい。それが大分アカデミーの強化にも繋がると思う。


前半の最後のCKで今日も新たなパターンを出してきた。ストレート系のボールにゴール近くから戻ってきたノムが薄く触るという設計。残念ながら触りきれなかったものの可能性は感じた。トリテンのインタビューを読んでいるとどうやら攻撃のセットプレー担当は竹中コーチのようだ。連戦でやることも多いから竹中コーチも新しいセットプレーを考えている暇もないだろうから、欧州サッカーを観ていて「これは!」と思ったセットプレー集を作って竹中コーチに送ってあげたい気分だ。身内である我々サポーターでさえも「何をしてくるんだろう」というワクワク感を持たせてくれるいまのセットプレーの状況は極めて良しだよ。


追加点が取れなかったし100%の出来かと言われればそうではなかったかもしれないけど、もう長年ずっと連戦は勝つことが全てだと思っている。そりゃ内容が良いに越したことはないけど、遠く静岡県でナイトゲームをやって翌日帰ってきたらもう中2日で試合なわけだからやれることは限られる。だから連戦は勝てば良い。ちょっとのことでも手繰り寄せて勝てば何だって良い。そういう今シーズンのチームの良さがこの試合には出たと思う。次はホームホームだけどまた中3日だしもっと難しくなることは間違いない。また全く同じ11人を先発させるのも難しいと思うから、ここからは総力戦。ここまでベンチメンバーの働きが今ひとつのところがあるので、ここはチャンスと奮起してほしい。今日の池田や優成のプレーからはその片鱗は見えた。


山形戦はゴールデンウィーク最終日で帰りが大渋滞だろうし、もう2018年以来良い思い出がない土地だから見送ろうと思ってたんだけど、こんな連勝見せられたらちょっと心揺らいじゃうんだよな。熊本戦に勝ったら覚悟決めてまた行っちゃうかなという気持ちが今日の試合を観ながらふつふつと芽生えてきた。こういう無理をしてでも応援したくなるチームはマジで良いよね。無償の愛も素晴らしいとは思うけど、個人的には応援する側と応援される側はフィフィティの関係でいるべきと思っている。ずっと応援する側が鼓舞する関係は好きではない、応援される側のプレーで応援する側を鼓舞することがあってもいいじゃないといつも思っている。


正直に言って恐さの方が強かった4月シリーズが終了。2勝1敗2分の勝ち点8と十分に及第点の結果を出してくれた。色々と楽しみになってきたぞ。
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