Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

今季のターニングポイントが来たように思う。

2017-08-08 23:12:33 | トリニータ
今日から奥さまと子どもが大分に帰省したので、しばらく一人暮らしです。やることもないので、久々に平日にブログを書いてみようかなと思い立った。

今日から大分に帰省したうちの子どもは今月だけで、ニッパツ、大銀、大銀、維新(予定)と4試合もトリニータの試合を観ることになっていて羨ましいことこの上なし。先日のニッパツの試合では自分が通うスクールのコーチが審判団にいたりとサッカーにどっぷりと浸かった生活となり、オレの教育と子育ては間違ってなかったなと再認識する今日この頃。


さて、そのトリニータ。先日の劇的な勝利によってチームの完成度とチームの置かれてる状況の両面から今季のターニングポイントを迎えてるんじゃないかと思ってる。そして何よりもそれを意識しているのがクラブじゃないだろうか。今までの大分FCだったらあまりしなかったような発信(「ホームゲーム残り9試合へのご来場・ご声援のお願い」)をしたり、その中で明確に「プレーオフ圏内」という目標を掲げる等、クラブの本気加減がうかがえる。これはもう単純にクラブの煽りに乗っかっていきたい。町田との対戦を前に2年前の敗戦を持ち出すことに違和感を感じる人がいるのは、分からないでもない。でも事実として我々からJ2という居場所を奪い取っていったのは町田だし、そこから煽ってもいいんじゃないかと思う。実際には負けたにもかかわらず、「町田のことはそれほど」という人が少なからずいるというのは、あのシーズンがいかにどこに向かってエネルギーを使い、さらにそのエネルギーが一つの束になっていなかったのかという何よりの証明だと思う。それを考えると、ここ2年は本当に幸せだ。


まあ、そんな因縁のあるなしに関わらず、町田戦が今季を占う上で非常に重要な位置付けだということは火を見るよりも明らか。今季まだ一度も達成していない3連勝に4度目のチャレンジとなるし、達成すれば(多分)プレーオフ圏にも入れると思われる。チーム全体で培ってきたものを一気に爆発させるのに時期的にもグッドタイミングだ。そして3連勝の達成を前に「竹内彬の不在」というとてつもなく大きな問題を突き付けられた。もちろんCBというポジションからこれは致し方ないこと。むしろよく耐えてきたと思う。代わって入るのは直近のベンチ入りの状況を見ても、ぐっさんが最有力。今季なかなか出場機会を得られていないけど、ベテランの経験には頼りたい。さらに天皇杯で町田とは対戦済みだということも大きい。前節の横浜FCは今のうちと同様にずっと出場してきたヨンアピンを出場停止で欠き、そして最後に力尽きた。昇格戦線に生き残るには何が何でも勝ち点3を掴みたい町田戦。DFラインの大黒柱を欠いても、チームの総合力で切り抜けられることを期待してる。


町田の前節福岡戦を観た。天皇杯でも素晴らしいゴールを決められたけど、いま町田の前線で一番恐いのは戸高。密集地帯でのトリッキーな動きはかなり捕まえにくそう。さらに超長期離脱から鈴木孝司が復帰。前線の層は厚くなっている印象。一方で大きな視点で見て、町田のやり方は野津田での2連戦の時と変わっていない。縦にも横にもコンパクトにして守るやり方は同じ。あれ何で横にあんなにコンパクトにするのか本当に不思議。間を通されたくないということなのかもしれないけど、これまでの2戦とおりやれば、今度の試合もサイドチェンジがズバズバ決まると予想される。そういう意味では横浜FC戦のやり方が少し参考になるかなとも思う。


この試合で「竹内彬の不在」と同じくらい大事なポイントとして「伊佐耕平の起用方法」が挙げられる。今季町田との対戦に約1.5試合出場して、3得点2アシストともう「町田キラー」とかいう生易しい言葉では片付けられないレベルで躍動している。しっかりとラインを上げてコンパクトに守る町田のやり方と相性がいいという側面があるとは思うけど、こちらが思う以上に相手は嫌がっていると思われる。その伊佐をどの局面で使うかはこの試合の大きなポイントになると思う。前節はさんぺーも伊佐もどちらも大事なゴールを決め、チームは連勝中。普通に考えれば、先発はいじらないと思うけど、町田戦のあとには中4日ですぐにヴェルディ戦もある。さんぺーがフル出場をずっと続けられるほどタフではないことを考えると、どうせいじるなら町田戦でいじってみてはどうだろうと思ってる。片野坂さんがどうしてくるか楽しみ。


クラブ内の動きとして今週2つの人事異動が発表された。

まずは大将のベルギー移籍。正直に言って、大将の現状はクラブにとっても、本人にとっても、サポーターにとってもいいものではなかった。だから移籍はやむを得ないと思っていたけど、それでも国内は何となくしっくり来ないなんて感じてたから、海外へのレンタル移籍は最善の選択だったんじゃないかなと少なくとも個人としてはそう感じてる。ケガで満足いくものではなかったかもしれないけど、今季は大目標だったU20のW杯にも出場したし、東京オリンピックに向けて「このままではいかん」と危機感を持って行動することはいいことだと思う。なかなか出場機会が得られなかったわけだけど、そんな中でも天皇杯・町田戦は躍動した。その試合で個人的に一番印象に残ったのは、試合の一番最後に同期の姫野が4点目のゴールを決めた瞬間に、既に退いていたベンチから自分のゴールよりも喜んでんじゃないかと思うくらいに勢いよく飛び出してきて、姫野のもとへ祝福に行っていたこと。確かずっと控え組で一緒にやってきた姫野のゴールが嬉しかったみたいなことを言ってたと思うんだけど、あれを見て、大将は全然気持ちを切らしてないなと思ったし、まだまだ伸びると確信した。なかなかうまくいかない時は環境を変えることも大事。ヨーロッパとはいえ、決して強豪リーグとは呼べないベルギーの2部。大変なことも多いとは思うけど、それも乗り越えて大きくなって帰ってきてくれたら嬉しい。大将、がんばれ!!


2つ目は仙台から常田克人の育成型移籍加入。高校時代は本当に有名人だったし、もし2年前に高卒新人として大分加入が決まっていたとしたら小躍りして喜んじゃうレベルの選手だったわけだけど、仙台加入後は記録を見ると苦労してるみたいだね。ルヴァン杯がかなり若手起用へシフトしている中でも出場機会が少ないようで、現在はどんなプレーを見せてるのかとても気になる。常田は一昨年の選手権準決勝の久我山戦で見ているけど、大きな印象としては残っていない。サイズはもう文句なくあるし、足元もプロフィールによればいいらしい。クラブがどのレベルの期待をして獲得したかは分からないけど、ケガがなければ盤石とも言えるいまの大分のCB陣にどう切り込んでいくのか楽しみ。しかし、高卒でJ1入団が決まるくらい評価の高かった常田だけど、そんな彼でも全く抑えられなかったのが小川航基。U20のW杯は途中で小川を失ったのはやっぱり痛かったよなと改めて思う。


ということで、いつものマッチレポートよりもたくさん書いてしまった。これも町田戦への期待の表れかなと思う。チームが着実に積み上げてきたものは信頼に足るものだと心の底から思ってる。本当に期待しているし、いまは本当に試合が楽しみ。駆け抜けるのか、まだ一進一退か、それとも蹴落とされていくのか。間違いなく今季のターニングポイントに差しかかったと思う。
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