今年も夏は北海道へ。もうかれこれ10年くらい恒例となっているクラブユース選手権(U-15)を観戦してきた。ただ今年の大会はいつもと違って遂に遂に大分トリニータU-15が出場!厳密に言うと現高3世代も3年前に出場したもののコロナで無観客開催だったために10年目にして初というわけではないんだけど、やっとやっと現場で大分トリニータU-15を見ることが出来た。大会は今日決勝戦を迎え川崎フロンターレ生田が快進撃を続けた岐阜を破って優勝。おめでとうございました!!
クラ選U-15は東日本大震災以降Jヴィレッジから帯広に開催地を移していたものの、その帯広開催も昨年で最後。今年から札幌近郊開催となった。今回はほぼ1週間札幌に滞在したけど最高気温が24℃〜30℃という感じなので東京あたりと比較するともちろん涼しいんだけど、もう一般的に思う北海道らしい涼しさはないと言ってもいいと思う。大会も一番暑い日はクーリングブレイクが入るけど、涼しい日だと飲水タイムすらも入らないという感じ。もう夏の大会は北海道固定開催にしか答えはないと思うけどね。
大会は札幌(東雁来、白旗山)、小樽、栗山、夕張の5ヶ所開催。今回は全ての会場を訪れたので、今後の参考に会場を紹介。感想は全て観戦者目線なので、プレーヤー目線は違うと思いますがその点はご了承ください。
①東雁来公園サッカー場
今大会の中でワースト。人工芝でネットが二重、高さなし。良いとこなしなんだけど何でここでやるんだろうというレベル。隣にあるコンサドーレアカデミーの練習グラウンドはまだもうちょっと見やすいかな。
②札幌サッカーアミューズメントパーク(天然芝)
ネットはさんで簡易スタンドあり。ネットなければ最高だけど、見やすくてとても良かった。決勝戦の会場もここ。
③札幌サッカーアミューズメントパーク(人工芝)
②とクラブハウスをはさんで反対側にある。天然芝同様にネットをはさんで簡易スタンドがあるので見やすい。①〜③は実質同一会場でクラブハウスあるし、札幌駅から車で30分かからず駐車スペースも余裕があるので会場としてのポテンシャルは高め。ただ4面のうち3面が人工芝なので全国大会くらい天然芝でやらせてあげたいなと思ってしまうのは観戦者目線なんだろうか。
①〜③は丘珠空港から近いため飛び立ったJAL機などが見られます。
④小樽市望洋サッカー・ラグビー場
1枚目がA面で2枚目がB面。A面は崖の上から観戦すると俯瞰出来て観やすいものの若干遠いかな。B面は少し離れているもののちょうどいい土手があるので観やすい。ただこの会場の最大の難点は虫がハンパないこと。虫よけスプレーは必須。小樽駅から車で30分ほどの山の上。隣がスキーのジャンプ台でランディングバーンがキャンプ場になっているのでキャンプ泊しながら連日の観戦も可能。
⑤栗山町ふじスポーツ広場
今回の優勝会場。札幌から車で1時間くらい。ネットなし土手ありの天然芝と環境全て整っている。アクセスは確かに良くはないんだけど、帯広開催を思い出させてくれる素晴らしい会場。次回大会はもっと開催試合数を増やしてほしい。
⑥サングリンスポーツヴィレッジ(夕張市)
1〜2枚目が多目的広場。3枚目が第1球技場でもう一つ第2球技場がある3面開催。栗山町からさらに東に20分ほど車を走らせた炭坑とメロンの街・夕張にある会場。ここも帯広開催を思わせてくれる。多目的広場はフラットだけどすぐ間近で観戦OK。第1球技場も高さありのところから観戦OKなのでかなり観やすい。簡単な陸上競技場みたいのもあったので最大4面まで確保出来て大会のメイン会場にも出来るくらいのポテンシャルあり。夕張メロンのワゴン販売あり(昼には完売)。栗山⇄夕張のハシゴはチャレンジしてみたけどキックオフに遅れちゃってもやむなしくらいなら可能な範囲。
⑥白旗山競技場サッカー場
ピッチが縦に2面取れるという面白い形状。冬はクロスカントリースキーの競技場ということであまりない雰囲気で面白い。高さはないもののすぐ間近で観られるので良い。縦に2面取れるので間に陣取るとちゃんと2試合同時に観られるというレア体験も可能。東雁来からは車で30分くらいなのでギリギリでハシゴが可能。
北海道らしい会場も多く全般的に良かったと思う。個人的には東雁来公園さえなくしてくれれば帯広開催にもひけを取らないくらいの素晴らしい大会だなと感じた。まだ初めての開催なので徐々に改善されていくでしょう。
冒頭でも触れたとおり、大分トリニータU-15が出場する大会が初めてだったので、何だかソワソワしてしまった。いつもは出来る限り多くのチームが見たいのでうまく観戦日程を組んでたけど、今年は大分の試合が最優先でそこから組んだのでいつもよりは見られたチーム数は少ないもののそれでもやはり「当事者」として参加する大会は違う。結果としてはグループステージを2勝1敗の2位突破。ノックアウトステージ初戦のラウンド32で敗退となった。本当に楽しませてもらったし、選手たちや指導者の皆さま、会場で一緒に応援させてもらった保護者の皆さまには感謝感謝大感謝ですよ。
試合を観たいという気持ちと選手たちの勇姿を残したいという気持ちがずっと葛藤し続けた結果として残せた写真だけを載せておきます。ここに載せられなかった選手たちも本当にかっこ良かったよ。
1 GK 北田旺佑(ドリームキッズFC)
2 MF 成松怜音(寒田少年SC)
3 DF 野﨑隆太(大分トリニータU-12)
7 MF 水江泰雅(金池長浜サッカースポーツ少年団)
8 MF 安部銀之助(明治北SSC)
9 FW 染矢涼志(大分トリニータU-12)
10 MF 波多野瑛太(大分トリニータU-12)
11 DF 佐藤煌将(大分トリニータU-12)キャプテン
13 DF 古門倖太(荏隈サッカースポーツ少年団)
14 MF 高橋佑樹(大分トリニータU-12)
15 FW 友永英汰(判田サッカースポーツ少年団)
16 DF 奈須要(寒田少年SC)
17 FW 増永大生獅(大分トリニータU-12)
20 MF 佐藤嘉人(ドリームキッズFC)
28 DF 林天音(大分トリニータU-12)
29 MF 田村瑛人(ブルーウイングFC)
30 FW 今井龍之介(東大分サッカースポーツ少年団)
そして髙田監督。
いつもはもっと挙げる他クラブの注目選手も今大会は少なめで。
昌平のアカデミー組織であるLAVIDAの10番押江颯人(渋川FC)は圧倒的だった。特にドリブルは良い意味でのエゴイスティックさを出せていて最近じゃ珍しいタイプだと思う。ロアッソ熊本戦で189cmのGKからコーナーキックを直接決めたシーンはちょっと別格だった。おそらく昌平に進むと思うけど、彼は注目だ。
当事者として実際に対戦してみての感想なのでかなりリアルだと思う。柏の10長南開史(柏レイソルU-12)は何でも出来るオールラウンダー。大分のDF陣も奮闘したけど、何とも出来なかった。速い、強い、シュート正確と攻撃的なプレーヤーとして備えていてほしい能力をほぼほぼ高い水準で兼ね備えている逸材。
天才的というニュアンスでは今大会見た中で最も引っかかったのがFC東京むさしの14北原槙(JACPA東京FC)。クリエイティブでかつ守備もさぼらずチームに貢献出来る。目の前で見た清水戦のゴールがあまりにも衝撃的だったのでその印象が間違いではなかったという成長を遂げてほしいなと思う。
今大会の注目選手というと語弊があるけど贔屓目ありで見て今大会No.1FWの横河武蔵野9川村求。現時点で身体の強さが圧倒的なので色々と出来てしまうけど、周囲が追いついてきた時にどこまで違いを見せられるか。武蔵野の誇り頑張れ!
この記事をアップ出来たら今年も夏休みの宿題完了という気持ち。来年もこの大会に参加出来ますように、願わくば当事者として参加出来ますように。