Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

30周年記念試合(26節熊本戦)

2024-08-16 23:22:41 | マッチレポート24'
今年の夏休みは長期で北海道遠征をしていたためこの試合も札幌のホテルで観た。率直に言って「勝って良かった」。もう本当にそれに尽きる。


進撃の巨人コラボとかhitomiとかお金はかけたんだろうなというのは現場に足を運ばずとも感じられたので、うまくいったらいいなというよりは失敗したらどうなっちゃうんだろうという思いの方が強かった。肝心のフットボールの部分でもう昇格争いもすることのない今シーズンにこれだけのことをやる必要あるのかなという思いはあったけども、30周年なら今しかないんだろうねと納得もしていた。結果として予想を大幅に上回る28千人超という最近じゃちょっと見ない埋まり具合で興行としては大成功だったと言っていいんじゃないだろうか。これをきっかけにしてクラブを取り巻く雰囲気が前向きになるといいなと思う。


一方でチームにとってどうだったのかに目を向けると何ら前向きになれる要素はなかった。重度の得点力不足に悩むチームがこの大事な試合で逆転まで持ち込んだその精神力については賞賛に値すると思うけど、結局追いついたのはセットプレーでひっくり返したのはパワープレーという結果。繰り返しになるけど逆転したことは素晴らしい。なかなか出来ることじゃないと思うし、最後まで諦めなかったことがこの結果に結びついたと思う。でも87分までの絶望感をこの狂乱で忘れてはいけないと思う。ちゃんとはがして熊本ゴール前まで運べたのは90分通して片手で数えられる程度。期待の夏の新戦力である髙橋大悟も加入2試合目にしてスタメン落ち。何が良くないのか正直よく分からないんだけど、ケガ人が戻ってきた今の状態でもこんな感じというのは最大限片野坂さんを擁護して言ったとしても、チームを作り上げる段階でメンバーが固定出来なかったからなのかくらいかな。もう今シーズンこのチームが劇的に良くなることはないと思う。まずは残留は出来るだけ早く確定させて安心したい。多くは期待出来ない。


個人で見ると吉田真那斗のダイナミックな動きは目を見張るものがあった。もう少し精度があればとも思うけどあれだけ激しくやってくれたら少々の精度のブレは出るもんだと思う。熱いプレースタイルは気持ちを乗っけやすいから好きだ。茂平が戻ってきても場所を取り返せないのが納得のパフォーマンス。あとは堅心。火事場の堅心は本当に素晴らしい。どこまで伸びていくんだろうというワクワクするようなプレーが出てくるのはいつも火事場に限られるのがどうしても気になってしまう。追い込まれた時、開き直った時、感情に火が付いた時に出せるパフォーマンスが平時に出せるようになったらいつでも海外行けるくらいだと思うけど、今のままならしばらく大分にいてくれそうだなという複雑な感情で最近の堅心を見ている。ペレイラのゴールは各所で「まさか!」とか「予想外!」とか言われてるけど、自分はペレイラならヒールで撃つかもとあの瞬間に思ったし、同じように思った大分サポは他にもいると思う。どの場面か具体的には思い出せないけど相手ペナ内でヒールでラストパス出したこととかあったように記憶している。それにしてもよく枠に飛んだよなとは思う。


改めて思い返してもよく勝ってくれたと思う。チームの内容が良くなかっただけに負けてたらと思うと本当にゾッとする。ただ今週の愛媛戦であっさりと負けてこの記念試合で積み上げたものがまるで何もなかったかのようにぶっ飛んでしまうなんてことも十分あり得ると思うので結果は継続を、内容は改善を。


久しぶりに愛媛遠征行きたかったな。
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