Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

まずは全員でスペイン語を勉強しよう(41節徳島戦)

2017-11-11 23:52:10 | マッチレポート17'
スペイン語を母国語とするロティーナ監督、エスナイデル監督、リカルド・ロドリゲス監督のチームに対して6戦全敗。長崎のスペイン人ストライカーのファンマにはホームでもアウェイでもゴールを許し2敗。スペイン人GKのビクトルにはファインセーブを連発されて、大事な時期にうちだけが岐阜から勝ち点をロストした。スペイン関連の試合だけでこれだけ落としてたらそりゃこの程度の順位までが限界だよ。来季以降もJ2ではスペインブームが続きそうだし、監督、選手がある程度スペイン語を理解出来るようになれば、もっと効果的な対策が立てられるんじゃない、知らんけど。


竹内→ソンス、直人→高木とここで大きく動いてきた片野坂さん。この2人の起用でまずビルドアップの質が大きく変わった。よりリスクを取って、相手を食いつかせるビルドアップにこだわっていた印象。ヒヤッとしたシーンもなかったわけじゃないけど、相手を崩していくという観点からはアレくらいでいいと個人的には思ってる。


結局は負けてしまったけど、山形戦よりはいい試合だった。アウェイだと躍動してるように見えてしまい、かつ結果が付いてくるのはやっぱり相手に引き出してもらってるところが大きいような気がしてならない。相手がホームのためアグレッシブに戦ってくる姿勢を見せる→うちがやりたいスタイルとのかみ合わせがいい。こんな構図なんじゃないかな。ということはまだまだリアクションサッカーの域を脱せておらず、ボール保持率ではなく、本当の意味での試合の主導権はほとんど握れていないということなんじゃないだろうか。アウェイ躍動の象徴は怜だと思う。今季3ゴール全てアウェイで決めてることもそうだけど、この日も特に前半は素晴らしかったし、ニッパツでも良かった。怜がいい時というのはポジショニングが良く、サイドの対面の選手を押し込み続けられてる時。相手がアウェイだしまずはディフェンスからみたいなスタンスの時はなかなか輝けない印象。ちなみ怜は大分在籍5年のキャリアで大銀ドームで決めたのは15年シーズンの北九州戦のみ。あとは全てアウェイ。サンプルとして分析のしがいはあるんじゃないかな。


片野坂さんも何度も口にしてるとおり、徳島はいいチームだと思う。少しの波はあったかと思うけど、その印象はシーズンをとおして変わるものじゃなかった。今日自動昇格を決めた長崎よりも遥かにいいサッカーをしてるとずっと思ってきた。その徳島と互角以上のサッカーが出来るんだから今季やってきたことは間違いではないんだよ。でもより上の順位を目指すには足りないものがあることも間違いない。シーズンも終盤となり、すっかりキーワード化しつつある「積み上げ」というワード。来季のことはまだ何も分からないけど、もし来季の目標を「J1昇格」とするなら(してくれないと困るけど)、「積み上げ」とは対極のアプローチを取らなければ厳しいと思う。お金のないクラブが多いJ2においてシーズンをまたいだ「積み上げ」が本当に難しいことは我々が実体験として一番よく分かっているはず。


ただ結果が残念だっただけで本当に面白い試合だったと思う。徳島にも大分にも関係ない人に「ほら、これがうちのチームの試合だよ」と自慢出来るくらいに面白い試合だったと思う。試合後の会見で片野坂さんは涙を流したという。本当に複雑な気持ちになる出来事だと思うし、簡単に感想を語れることでもない。もう何が何でも熊本戦には勝たないといけない。この試合では何も決まらないわけだけど、熊本戦に勝てなければこのシーズン全てが否定される、それくらいの気持ちで選手たちには臨んでほしいと思う。

今シーズンもあと1試合。
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